「聞く力」の効果を最大限に発揮する方法

 「瞬間」を指導することが最重要です。

 この「瞬間の連続」を見逃さないことです。

 教師にとって児童の「聞くこと」は、いい学級になるための必要最低限な条件です。また、「教師の言葉を聞き取ること」が、授業をスムーズに進めていく入り口です。

 では、なぜ「瞬間」が大事なのか?今期は専科として9クラス、300名以上の児童の様子から気づいたことがあります。
 あるクラスで授業をしていた時、衝撃を受けました。ベテラン先生が担任です。その先生は、児童の様子を逐一把握されていました。事あるごとに、「姿勢は?」「先生を見ましょう!」「よく聞くとわかる様になるよ!」と声がけをされていました。学力を付けるためのサポートもしっかりとされていました。力のある先生の「瞬間」を見逃さない「指導観」が、「聞く力」のポイントだと気付きました。(萎縮している様子もなく児童が育っているいいクラスです!)児童のみんなが、聞くことの良さを感じているように思いました。当たり前でしょ?と思う様なことも、逐一指導し、見逃さない。忙しさの中で、「瞬間」を見逃してはいませんか?

 さてそこで、意識すべきポイントをお伝えします。

どれもこれまで皆さんがやられてきたことばかりではあります。しかし、その「当たり前」にしてきたことが、まさに「瞬間の連続」に対抗する手段です。
※注意していただきたいのは、「聞くこと」の指導を「躾」としないことです。これは「萎縮」につながりかねません。

①話は一度しかしない。
②児童の発言を教師が繰り返さない。
③手を挙げない子にランダム指名をする。
④教師の話を聞いていないと損をし、困る状況を仕組んでいく。
⑤あらゆる場面で確認し「聞く力」を育てていく。
⑥黒板などに簡単なメモ書きを残す。(どうしても聞けない子への手立て)
⑦手は膝、目体顔を教員に向ける、話をさせない。(授業中の基本的な姿勢)

「聞く力」をつけるには、「瞬間」を大切にすること。①〜⑦の「瞬間」を行動に
移す事でかなりの改善がされます。
 「聞く力」は、一筋縄ではいかないはずです。常時指導を行っていき、話を聞く風土を学級に植林することが必要です。植林する教員が、時には演技し、声の出し方に意識を向け、児童一人一人に伝えようと努力した時、児童の姿も変わってくるはずです!!

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