CLANNAD(ゲーム版)ネタバレ感想
超今更なんですが、CLANNADクリアしました。ゲーム版です。プレイ時間みたら80時間超えてました。寝落ちしたのもあると思いますがボリュームたっぷりですね。アニメは未見です。(今後きっかけがあれば見るかも)自分の備忘録も兼ねてメインヒロイン達、アフターストーリーの感想等を載せていこうと思います。サブ√だと春原兄妹と勝平√が好きかな。
椋。一番最初にクリアした子。素直にひねくれず真っ直ぐに答えて言ってたらこの子の√になってました。正直この子の√だとあまり印象に残っていない。なあなあで付き合っていった感じ。椋の真価は勝平√だと思うし、そっちのほうが彼女の魅力が表現されてたかなあと。後日談でナース姿になってるのいいよね。
杏。やっててちょっとホワイトアルバム2思い出した。かずさタイプ。自分も好きなのに妹の為に心を閉ざして壊れていっちゃう子。話的には結構好き。他√だと春原とは別の親友(悪友)ポジションになる事が多いのだけど、世界線が違うとこういう気持ちも持ってたのかなあと、他√している時に思ってしまったり。アフターでも元気そうにやっていたのは嬉しかった。
関係ないかもしれないけど髪型も似てるしらきすたの柊姉妹の元ネタ?モチーフ?なのかなと思ったり。奇しくもアニメ版はどちらも京アニ制作だしね。
智代。CV桑島法子さんなのも相まってかなり好みの子になりました。文武両道のスーパーガール。そんな彼女の唯一の弱点が書かれるのが個別√ですが、もっと彼女はその気持も分別できるだろという声もあるかもですが、まあ彼女も一人の女子高生なのでそれも人間だね、といった気持ちで読んでました。夕日の刺さる教室でキスしたりと大胆な行動もしてきたりするのも魅力です。ただ、事ある毎にコンボ決められてふっとばされる春原はかわいそうに思えてしまいましたwそれでも付いていく春原、朋也の事好きすぎるだろwラストの冬服のスチル好きですね。白い背景に銀色の髪が映えます。人気高かったのか彼女のその後を描いた作品もあるみたいで、そちらも機会あればやってみたいなあと思いました。
このみ。個人的に一番好きな話。前半の不思議ちゃんから後半の悲しい過去の精算と、気になる展開で読ませてきました。彼女√はだーまえ氏ではなくplanetarianも担当した涼元氏みたいで、テキストの色も変わったのが新鮮味もあってよかったのかもしれません。このみのCVも能登麻美子さんという事もあって、シュールな笑いも、後半の儚さも上手く演技してもらってより一層キャラクターの魅力が増したと思います。アフターの渚trueみたいに悪いことはなかったことにできるのも物語の良い面ですが、このみ√のような戻せないものもあるけど遺された想いを胸に生きていくような話の方が個人的に好きだったり…。
風子。プレイする前はヒトデの子という話は聞いたことあって、海が好きなのかなあと思っていたら木彫りの星(ヒトデ)を人様に渡していくという、なかなかエキセントリックな子でびっくりした。言動も奇抜で、最初なんやねんって思いながら見てましたが、終わってみればそれも彼女の魅力になっており、だーまえ氏の手腕に脱帽です。keyお得意?のおばけキャラという事もあり月宮あゆや真琴を思い出しながらプレイしてました。でも終盤、友人たちから果ては朋也まで彼女の事を忘れていくシーンはなかなか胸に来るものもありました。最後やアフターで元気そうにやっているの見るとニッコリしちゃいますね。
渚。一番メインヒロインのはずなのに消化不良だなあと思ってましたが、それはアフターストーリーでガッツリやることになるので良かった。泣き虫だった渚が、朋也たちに励まされ文化祭で舞台をできるまで成長するのは嬉しくなるし、それ以上に彼女を通じて主人公の朋也が古河家で「家族」を追体験することで救われていくのが心に来た。渚はもちろん好きだと思うけど、負けないくらい古河家の事を朋也は好きだったのではないでしょうか。夫妻も朋也のこと、娘の彼氏という以上に息子のように接してくれたし。CLANNADのメインテーマが「家族」という事を強く意識させてくるお話でした。
この下、アフターストーリーについて
アフターストーリー。渚√の後日談というか本編。てっきり朋也卒業したから中退するのかなと思っていたけど、真面目な渚は一人残ってもう一年高校生活を始めます。ダブルダブリなので顔見知りな人もほぼいなくなり、体調面の悪化も重なって可哀想な感じに。でもかつての知人や先生達が時間作って彼女だけの卒業式をして上げたのは嬉しかった。これからは二人で新婚生活をしていくのだろう。
朋也、最初は古河パンに婿養子みたいな形で働いていたけどこれでは自立できてないと一念発起し、高校時に一度仕事を手伝った(バスケの試合も手伝ってもらったり)緑川光、もとい芳野の会社で働くことに。電気工の下請け業者のようで、朝早くから疲労感高い仕事、昔の怪我で片腕が上がらなかったりで想像以上に苦戦する朋也だったが、芳野の励ましや愛する渚のためにと奮起する姿はとてもかっこよく見えました。月日は経っていつの間にか渚も妊娠し、新しい命を宿します。幸せになっていくんだなあ…と思っていたがまた渚の持病が再発、母胎ともに大事な時期なのに衰弱していく渚の姿は朋也でなくても辛いところがありました。そして出産し、新しい命、汐が産まれますが一方で渚は…keyというかだーまえっぽいとは言えやっぱツライです。
汐。渚が死んで自暴自棄になっていた朋也(5年くらい古河夫妻に預けてたのは流石にどうだろうと思ったけど、夫妻が優しくてよかったね)。早苗さん(渚の母)の図らいというか策略で二人っきりにされ、旅行にでかけることに。最初の距離感が朋也が高校時忌み嫌っていた、そして結婚後よりいい会社に務めれそうな時に事件を起こし、話が流れることになった要因でもある父との距離感にも似ているようで痛々しかった。けどそこはやはり渚と朋也の子、渚の泣き虫だけどけっこう頑固な一面を見せ、父朋也を翻弄し、父性を促していきます。最終的には計画どおりとは言えなかったけど旅行も最終地点はたどり着くことができ、あれそれがあって汐との関係も良好、岡崎父との関係も修復できました。父とのわだかまりは長かったですが、みずら父になることで分かることもあり、遂に父子共に救われました。これからは汐と共に天国の渚の為にも頑張っていくものかと思っていました。
なんですが、そのハッピーエンドは訪れませんでした。母渚のように、汐もまた原因不明の体調不良を患っており、遂に発症してしまいました。幼児の身体に長期の病気は負担が大きすぎたようで、遂に回復することはできず力尽きてしまいました。とても悲しい。朋也のその後はわからないけど、妻だけでなく娘を亡くしたとあっては彼の行末もまた…と考えてしまいます。ここで唐突にタイトル画面に戻るからバッドエンドなんだなあと。何周かする+条件を満たすと真エンドにいけるみたいなのでもう少し頑張ることに。
渚true。真エンド。ありました幸せな道が。エンディングもしっかり流れ、これにてCLANNADアフターストーリーも無事終了です。
なんですが、個人的にはこの終わり方はちょっと面食らうというかいただけない気持ちに。結局は父母子が揃っていないと幸せな家族にはなれないみたいに描かれているようで、片親のユーザーはこのエンディングを見てどう思ったのだろうかと思ってしまった。自分の祖父が朋也と似た境遇だったので色々思いながらエンディング見ていました。まあだーまえも近年のシャーロットや神様になった日、というかAIRが壊れたものは戻らない(けど救いはある)という話だったので、今作では多少強引でも幸せなエンドにしたかったのかなあとも文書きながら思ってきたよ。
総括
全体を見れば昔から名作、CLANNADは人生と言われる事もあって、まあ人生って主題が人生って事ねというのも理解できたし、名作の評価に偽りないできでした。真エンドこそ気になる所はあるけど、それを除けばシナリオの水準、劇伴、キャラクター、声優さんの演技とレベルの高い作品に間違いありませんでした。昨今の作品で色々言われてる麻枝准氏ではありますが、それでもみんな期待しちゃうのはAIRだったり今作CLANNADだったりと名作を作り出しているからなんだなと。長い上り坂を登るゲームでしたが、登りきったことに後悔はありませんでした。keyさん、麻枝准、素晴らしいゲームをありがとうございました。