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「cat likes you」をプレイして考える愛しいヒトとの付き合い方

先日、ようつべを眺めていたらVチューバーの月ノ美兎委員長がゲーム配信を始めており、それがこのゲームでした。(後で見直したら編集した動画のプレミア公開だったけど)時折委員長はフリーゲームとかブラウザゲーのような、さくっとできる難易度の低いゲームをしてくれる。なんなら今(2022,5/20)もおっさんのDMに答えるノベルゲームコレクションのゲームを配信してたし(なんだよそれは)、それこそ初期の頃はヨーロッパ企画のゲームから「私で隠さなきゃ」という、もはやお家芸といえるムーブまで作り出してトップ配信者への階段を登っていったこともありました。

話がそれました。かわいい猫さんのゲームの感想文のはずが怪しい男が微笑んでるサムネが最初にでる文になってしまった。ごめんなさい。

cat likes you
飼い主が失明して無職になったのでcatは労働をしなくてはいけないのであった

ノベルゲームコレクションより

これがこの「cat likes you」というゲームの説明である。本編が始まっても特に説明はない。投げ出されて、現状から自分の大切なものを売り払ってバイト求人誌を買うことから始まる。

サイトで配信始まったのは今年2022の1月頭らしいですが、自分みたいに好きな配信者がやってるのを見て知った人もいるかもしれません。けど、基本ゲーム(というか創作物)は、自分の感性でまず体験してほしいので上のサイトからDLするなり、ブラウザで遊んでほしい。プレイ時間1時間とあるけど自分は30分で終わりました。

本編の内容は割愛するけど、catにとっては飼い主が倒れたからと言って代わりに働く必要はないし、生計を立てる必要もない。猫なんだから気にせず新たな飼い主を探したり、自由を謳歌するために旅立ったりするのもいい。でもこのcatは見捨てず、探索と日々ドーナツの穴を開ける単純作業をこなして、飼い主との遊びで気力を保ちながら、就寝してまた新しい明日を迎えるのだった。

このゲームではcatが飼い主を支える立場になっているが、逆だったらどうでしょう。老いた犬、いつの間にか難病、FIVやFIPを患ってしまった猫さんがいるとして、じゃあもういいやと投げ出す飼い主はいるでしょうか。いや、悲しいですが全くいない訳ではないでしょうが、多くの飼い主さんはそうなっても見捨てることなく、その子が幸せになれるよう最善を尽くすと思います。別にペットじゃなくても、年老いたおじいちゃんおばあちゃん、もしくは自分の子供が難病になったときに、その家族は見捨てるでしょうか?多くの人は助けようとしたり、少しでも幸せになれるように動いてくれると思います。

結局、この作品のcatと飼い主の関係もそれに準じるものだったのではないのかなと感じました。大事な人のためには、人はきつい単調な労働の日々も過ごせるし、その人と同じ時を過ごせば気持ちも健やかになっていくものなのだと思います。
このゲームではcatと飼い主に(ゲームなので)一つのエンディングが用意されていますが、現実はそうはならない可能性も多いにあります。実際自分もガキの頃から何匹か犬飼っていたことがありますし、出会いがあれば別れもあるわけで…。でも、それでも飼ってしまうのは愛しい家族の新しい出会いを求めてしまうからでしょうか。今はあまり帰れてませんがおとんとおかんはまた犬飼い始めたし、自分もたまに帰るときは親も犬も元気そうにしていてその姿を見て元気になったり安心したりします。(犬は未だにお前誰だよみたいな感じに警戒してくるのが泣けてきますがw)
いつか別れがくるのは必然なのですが、それでも今は一緒にいたい、一緒に入れる時間を大切にしたいという、エゴなのかもしれませんが愛し愛されたいというのは誰もが思うことなのでしょう。

別れのときの悲しみの大きさは愛情の深さの証明なんですから……悲しみを恐れていたら、何も愛する事は出来ないわ。

ああっ女神さまっ(作・藤島康介)

これはああっ女神さまっという作品のヒロイン、ベルダンディーの言葉で、子供だった頃の自分にすごく響いた言葉です。最終巻まで読みましたが、一番心に残ってる言葉といえばこの言葉を挙げます。
愛することに臆せず、ペットであろうと家族であろうと友人・恋愛・仕事関係であろうと、支え合える、時には無償の愛を送るのが自然なような、そんな関係を持てる方達に出会いたいし作っていきたいですね。

冒頭で話した月ノ美兎委員長の動画も置いておきます。20分で終わるのでゲーム遊べる環境がない人や、プレイし終わった人かは見てみると新しい見方が出来て面白いかも知れません。日本竹馬連合会の事忘れてたからネタ元思い出せてくれてありがとう委員長。

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