見出し画像

うちの弟が天才かもしれない

うちの弟(15)がとにかく天才すぎる。

学校から帰宅し一番にすること。それは『洗濯物を出すこと』

基本中の基本なのだが、私はこれがなかなか出来ずに洗濯の時間に間に合わなかったことが何回もある(ちなみに妹もよくやる)

だがうちの弟(15)は帰宅してすぐに、制服のポケットからハンカチを、カバンから体操服やナフキンを出して、そのまま洗面所へ直行するではないか。


え?天才では?(姉バカモード)


『後でやろう』は大体忘れるのだ。だから帰宅したら洗濯物を出す。を習慣づけていれば出し忘れなど絶対に起こらないのだ。しかしこんな簡単な事がなかなか出来ない人もいるのだ。私です。

本人の性格も含んでいるだろうが、『出し忘れたら怒られる』『洗濯が遅れて自分の着る服が無くなる』と言うのをちゃんと分かっているからこその行動だろう。素晴らしい。

(ちなみに弟(19)もきちんと洗濯物を出します。)


もうひとつ、私が感心したエピソードがある。


それは母親の帰宅がいつもより遅れる日のこと。(理由は私の送り迎えです、すまん)

17時頃に、母親が弟(15)に洗濯物を入れてくれという旨の連絡を入れたのだが、その時に帰ってきた返事が

『たたんでおいたほうがいい?』

気遣いの塊ではないか?

ここのポイントは、自分から洗濯物を畳んだ方がいいか提案している所だ。もちろん畳んでおいてと頼まれて素直に畳むのも素晴らしい。しかし、弟の場合は違う。

自分から提案しているのだ。

母親が連絡したのが17時頃、自宅に着くのは早くても17時半。そこから洗濯物を畳み、風呂を沸かして、それから夕食の用意…となったら、いつもより夕食の時間は遅れるだろう。夕食が遅れれば風呂も遅れる。洗濯も、全てが遅れるのだ。

そして、毎日仕事で疲れている母親の姿をよく見ているからこそこの提案がスっと出てきたのだと私は思っている。


うちの弟は、状況を把握する力がキチンと備わっているのではないかと思う。



ちなみに、洗濯物はキチンと畳んであり、部屋に置いてあったが特にそれをひけらかす事もなく、何事も無かったかの様に弟は自宅で待っていた。

それぐらい出来て当たり前、と思う人ももちろんいるだろう。だが、15歳の時の私だったら『洗濯物入れておいて』と頼まれたら本当にその通りの事しかしなかっただろう。その後どうなるかという考えがまだ当時は甘かったのかもしれない。

しかし弟はそれが既に出来ている。だから私は弟(15)にとても感心している。


うちの弟はやっぱり天才なんじゃないかと思う(ただの姉バカ)


気の所為?いや、気の所為では無い。

数年前、家族で買い物に行った時、真っ先に荷物を持ってくれたのは弟だ。

『お、荷物持ってくれるの?優しいじゃーん』

とからかってみたら返ってきた言葉は。


『え、そんなの当たり前じゃん』


やっぱり気の所為ではない。うちの弟は天才だし、絶対いい男になると私は確信している。

こんな可愛くて天才なうちの弟をいつかパートナーに選んでくれる人が現れたら、私はとてつもなく嬉しい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?