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京津畑日記 第30週 1月26日〜2月1日

春のような秋のような気候や雰囲気を感じます。真冬なんですけどね。海を見ると瀬戸内海と比べて懐かしいです。
さて今週は、宮城県南三陸町へ自伐型林業の研修。盛岡にて協力隊の事例発表会など。

1月26日(金曜日) NOTE、荷物片付け

寒くて外に出る気がしないので、家の中を片付けました。

和室

床下が湿気ている為、上げっぱなしだった畳を下ろします。畳は乾きましたが、細かな畳クズがブワッと舞上がる。踏み出すとずぼっと床が抜けました。

床を踏み抜きました

畳だけは下ろしましたが、家の右側、和室3部屋と洋間は使えそうにありません。借家の荷物は、まだ出てきます。天袋を開けて整理します。

天袋には
引き出物など沢山。

フリーマーケットが開けそうです。

1月27日(土曜日) 車庫の屋根、雪囲い

Mの借りている家には小屋があるのですが、雨漏りや荷物で車庫がありません。雪が降ると結構大変です。

サラサラで綺麗なんです

そこで雨漏りするワカメハウス(我が家の通称。ギャンブレル屋根と言われる東北の折れ屋根)のなかに屋根をつけることにしました。

別の小屋の扉を使い回し
鉄パイプで引っ掛け
紐の結び方を思い出しながら

やっていたら、

ドサッと落ちて崩れた笑

次は手順を変えてうまくいきました。タイミングよく生産組合の方が来られて、写真後ろに写っている液体タンクを2つ運び出してくださいました。

小屋の奥が広くなったので、片付ければ車2台置くことができそうです。作った屋根の改良が必要になりました。笑

続いて雪囲い作り。家からの出口に高低差があるのですが、雪と風で雪溜まりになるそうです。

北風が粉雪を運んできて、家の出口に溜まるのだそうです

集落の方に4mmのネットを分けて頂き即席ですが、風除けができました。

出来上がり

日暮の時間が遅くなり、明るい時間が増えて来ました。嬉しいです。

1月28日(日曜日) 南三陸町 自伐型作業道研修

今年度4回目にして終了する南三陸町の研修。

まずは、山林の契約のお話。
自伐型林業は、型が付くように自伐林業と違い、自分の山は持っていません。(持って施業をしている方もいます)ですから、山主さんと施業者の間に契約が必要です。
契約というと非常に敷居が高いように思ってましたが、シンプルにお互いの信頼関係。お互いが無理なく納得できること。家や部屋の賃貸契約よりも人間くさいと思いました。

現場に移動すると、沿岸で暖かいから雪解けで路面はグチョグチョ。

法面はきちっと決まってます

雨上がりは作業道を作らないほうが良いです。しかし、我々の研修最終日。行うしかありません。すり鉢状態の地形をぐるっと回り込む道も、4回目になると随分進んだようです。

この辺りから始めた研修
谷をぐるっと回りました

左上部に向かって坂を上る道をつけます。

表面に撒く土は、深土を薄く。

深土を掘る

前回は平地でしたが、今回はゆるい登り坂です。ゆるいとは言えバックホーに乗ると傾斜を感じます。

1、表土4cmほどの栄養価が高いものは、谷側へ移動する。
2、土留まる傾斜の下側を平らに点圧していく。
3、徐々にミルフィーユを積み重ね
4、谷側を強固にする
5、道の平面を均す
6、道の真ん中、深い土を掘り平面に薄くまく
7、キャタピラで行ったり来たり踏み固める

。。順番が違っているかもしれません。。
バックホーに乗って操作も、それなりに出来てやってるつもり。つもりはつもりでしかなく、道幅に締まりがありません。

谷側が無駄に膨らんでしまいました

Mの癖を考えると、道の際に目印が必要かもしれません。

1月29日(月曜日) 薪作り活動、林内作業者メンテ

午前中、「森林資源を活用する一関市民の会」に参加してきました。
古参の方とペアを組んで、ひたすら黙々と作業しました。

レバーひとつでしっかり割れます

大きな杉材はチェーソーで刻み、もったいないな笑 と思いましたが、いざ割ってみると中から埋もれていた枝の痕跡が出てきて、非常に粘り割辛かったです。

大きな杉を斬っていらっしゃる方のチェーンソーの切りクズが、とても長い。プロの切れ味に、感心しています。

鋸屑がとても長い

1月30日(火曜日) 事務作業、山林調査、林内作業車整備

午前中は、事務作業。

午後、京津畑の山林調査へ行きました。

林道が付いているので歩きやすい。ただ
空が開き杉

杉は湿気、水気が好きなはず。そして確か、岩手県は6割間伐を推奨している。

杉にとっては、風が入りすぎ乾燥している様子。

霧が発生しやすいので、潤っているのか?

土留めに使われてかわいそう

岩が落ち、道は崩れ、道を支えるはずの山極の木が切られている。

法面が崩れています。道の側の木も白けて元気が無い。

自伐型林業の目指すところは、切り高140cmほど。妻の身長以下が理想。
陽に当たった雪が溶け、土を巻き込みコロコロと崩れます。

ポロポロと路肩が削れてます

今後、どのように建て直していくのか。自伐型林業の知識だけでは追いつきません。さらなる改善策が必要だと感じています。

午後から林内作業車のメンテナンス。
中古車なので、新品のワイヤーを巻き付けました。

加藤隊員が留奈隊員に巻かれている!?

1月31日(水曜日) 地域づくり人材活動事例発表会 in盛岡

岩手県各地で活躍された地域おこし協力隊の皆さんの事例発表会に行って来ました。

基調講演では、伊集院一徹氏が南伊豆町の協力隊OB時代のお話。

参考になったと思うのは
「自分のイメージに合った事業の視察」
・宿泊なら値段や客層、雰囲気が合うところへ泊まってみる。
・自分が疲弊して潰れない、正当に稼げるモデル。
・メディウム=メディア(媒体)

自伐型林業のイメージを具現化していて、疲弊していないモデルを探すことにしました。

伊集院さんが宿の立ち上げに使ったDIYではなくDO IT TOGETHER!
これはMのミッション「借家の断熱改修」にも応用できるなと感じました。

その後、9名の協力隊経験者が各々の活動を話されました。
私たちが特に注目したのは、上野早紀さん(九戸村地域おこし協力隊)です。テレビ取材も受けられたのでご存じの方もいらっしゃるでしょう。

上野さんとご挨拶

自伐型林業を行う上での沢山の課題。そして市町村ごとに異なる林業を取り巻く制度、担当部署との調整。
 お話を聞いて一関市は恵まれている環境だと改めました。もちろん課題も同じくらい沢山ありますが、解消に向け取り組んでいきたいですね。

岩手県にチェーンソーの先生がいない、見つからないと言う課題は、今後の岩手県林業界にとっても課題なのではないだろうか?教育不足で怪我が増えると、ますます林業に人材は集まらないと考えます。
 ちなみに岩手県は、県外から講師に来てもらうことに消極的だそうです。zoomならいいのかな??笑

次の川原田さんは一度、木材搬出の時にお会いしていました。林業分野以外にも本当に面白い人なので是非一緒に何か出来たらなと思いました。

伊藤将太さん(川原田さんと同じ大槌町)。耕作放棄地の再生活動をされています。畑のついでに山も管理しない?と言うお話がくるような信頼できる人柄。大槌町に、視察に伺いたいです。

最後に登壇された金野利也さん(八幡平市)は、プログラミングと救急隊員の経験を生かしたアプリの開発。Mの世界とはかけ離れている事業でしたので、規模、可能性、人命救助が興味深かったです。

2月1日(木曜日) 帰路、NOTE

帰路に休憩に寄った道の駅で賑わっていたのは、鮮魚の行商でした。お客さんも狙って来ていて車から発泡スチロールが運び出され、棚に置かれると自分で蓋を開けていました。笑

内陸部で鮮魚は嬉しいですね。

盛岡から南へ下り東和町あたりから強風。強風注意報が発令されていました。風速10m/s。

防風防雪も斜めに歪みました

(!写真で気がつきました!
浄化槽の排気パイプに引っかかってやどずが、保たれていますね。今夜も強風。明日まで持つかなぁ。。。)
 家についてみると雪囲いは崩れそうだし、分解しそうだし、家は軋み揺れるし、小屋のトタン板の音を聞いていると15m/sくらいはありそうです。

風の音を聞きながらnote。

おまけ

京津畑の我が家近辺は、特に北風が強い場所。素人ながら太陽光発電に加えて、小型水力発電、小型風力発電をやったら面白いと思う人!募集中です。DIT 一緒にやりませんか!

今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。さて来週は、

妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。

https://note.com/kyotuhata_r/


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