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京津畑日記 第13週 9月29日〜10月5日

朝夕はずいぶん涼しく感じます。と書いた後の突風がまるで晩秋のような気温13度で、寒かったです。日没時間5時15分から40分前後。すっかり暗くなるのが早くなりました。

着任から3ヶ月経ち、ようやく住処の借家が決定しました。
次はライフラインの水、お湯です。

日本の森林率は7割ですが、モリッとした森(日本古代からの照葉樹)は、ハヤシた林(人工林の杉、ヒノキなど)の3分の1以下です。豊かな森を取り戻せるように励んでいきたいです。


9月29日(金曜日) 水回り設備点検

山がっこから借りの宿にいます。京津畑には上下水道が通っていません。その代わりに下水処理は浄化槽を付けるのが、一般的です。設備屋さんに来ていただき見て頂きました。さらに、改修して住む家(住処)の水周りをチェックしていただきました。

見てもらっている間に、水のポンプや給湯設備の周りを片付けました。

ゴミの仕分け大変です。

9月30日(土曜日) 育樹祭

一関市川崎町門崎字 石倉山林間広場で育樹際が行われました。一関市長、市議、県議も参加。小学生、中学生はバードコール工作体験、間引きやつる切りを通して山に親しんでもらいました。
昔は子供の数が多かったので「緑の少年隊」が組織されて植樹されていたそうですが、近年は育樹、育てることに推移したそうです。

Mの班は中学生5人の見守りでした。女生徒が4人でノコギリの扱いに注意が必要でしたが、怪我なく丁寧に間引きをされていました。

子供達が入る前に現場確認。


山桜の苗木

10月1日(日曜日) お休みの日

今月は1日参りで蜂に刺されませんでした!

10月2日(月曜日) 家周辺の片付け、報告書作成

集落の方に「借家の片付けを始めます」チラシを配りました。地域おこし協力隊は、異文化交流ですから、なるべく齟齬が無いように文章化、言語化してお伝えすることでお互いのストレスが緩和されると思います。

住まい周辺の片付け。

10月3日(火曜日) やまあい工房さん、市役所ミーティング

毎週火曜日は、やまあい工房さんのお惣菜の日。惣菜の数、量ともに沢山あるのでお手伝いに入らせて頂きました。調理は出来ないので、ひたすらグラムを測っては、ラッピング。沢山作りましたよ。

たまには被写体側もね。

午後、市役所にて月一定例のミーティング。
家の改修、自伐型林業研修、バックホー研修、疑問点などを出し合いました。

一関市は令和5年4月から伐採計画書に送付する書類が増えました。木を切り出す者としては避けて通れない事務作業です。きっちり身につけたいことの一つです。

センブリと言う苦〜い薬草をアドバイザーが持参してくださいました。

10月4日(水曜日) 剪定教室、興田地区文化祭打合せ、水回り

興田市民センターで選定教室に参加してきました。植物を整える技を身に付けたいですし、借家の庭木が大きくなり過ぎていましたから扱いに興味がありました。

講師は大東町大原の鈴木造園代表の鈴木隆廣さん。一般社団法人岩手県造園組合理事や、両磐地域職業訓練センターで造園に関わる講師もされるベテラン。

まず刃の研ぎ方から。チェーンソーを含めた刃物は、まず研ぎから!

指の感覚で覚えていきます。

はじめは市民センターの生垣になっているヒバから。ピヨ〜んと出ているところを切り揃え、中の枯れ枝や密になっている所を抜いていきます。風が通ることでスッキリしますね。


枝垂れ紅葉は、3股の真ん中を抜く(切る)と程よく空けるそうですが、中々、3股が見つからない。混み合っているところをチョキチョキやっていきます。

しだれもみじ剪定中。

質問コーナーで、染井吉野の天狗酢病についてお聞きしました。
病気なので土中環境を整えるだけでは、無理で切らないと仕方がないそうです。京津畑は霧も多いことから、蔓延しやすい環境なのでしょう。

終了後に、文化祭の打ち合わせ。
興田地区振興会安全環境部会の方と11月4日、5日に行う文化祭パネル展示について打ち合わせをして頂きました。
 地域の方に我々の活動、ミッションを知っていただく良い機会です。

興田地区を解説しておきますと、
明治初頭は町や村の線引きが明確でない時代。
自然発生的町村とは別に、行政区画が定められた。
明治22年合併により「興田村」誕生した。興田村の中に京津畑も含まれる。
昭和30年、大原町、渋民村、猿沢村、摺沢町と合併し「大東町」が誕生した。
平成17年、一関市と大東町が合併した。
現在の大字には「興田」はないが、興田川、興田市民センターなど公共の名前に残っている。
と言うことで興田地区の京津畑です。

協力隊が住んでいるのは右上の京津畑

午後は、設備屋さんに水道管などを見ていただきました。幸いにも凍結による破裂は数箇所、家の中は洗面台の混合詮から水漏れしていたそうです。部品取り寄せて交換してもらいます。

ポンプの周りだけまず片付けました。

そうしている間に専門の浄化槽センターの方が来られ、借り宿とM宅の様子を見ていただきました。浄化槽は微生物の力で動いているのですね。

左にもう一つあり3つの浄化槽から成り立っています。

ガスメーターはイバラの中。アドバイザーが切っておいてくださったのですが、枯れてもなおイバラの棘は落ちません。

イバラのつるが伸びて伸びて、屋根まで達しております。
ガスメーターが飲み込まれていました!

10月5日(木曜日) 久しぶりのチェーンソー

ゴミの日。指定の袋に詰めて出しました。ガラクタ化した魔法瓶やプラスティック製品、空き家にとっての問題はゴミじゃ無いかと思えます。

設備屋さんが電気屋さんを連れてこられました。受水槽などに凍結防止のため、電熱を巻くためです。電気が届くのか?

受水槽は補助金の対象になるそうですが、地中に埋めたり電気を撒いたり手間が必要でしたから、最速で住めるようにポンプだけ新品に変えて様子を見ることにしました。

住処の前に生い茂った桑や檜を枝払いしました。

作業前
作業後

今週も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
来週はM宅のご供養、市民の方とお茶子、稲刈りの手伝い、そして待ちに待った軽トラックが納車(予定)です。ゴミ出しが進みますよー!

どうぞお楽しみに!

妻も同じく一関市地域おこし協力隊員です。ご興味があればこちらのnoteもぜひご覧ください。小さな女が小さな林業をするまでの経過観察ができます。

https://note.com/kyotuhata_r/


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