見出し画像

【アップデートさすな】ていねいに書く雑文~その98~20220903

【アップデートさすな】
アプリをアップデートさすな。「利用可能な新しいバージョンがあります」じゃねぇよと。

新しいバージョンがあるのはいい。問題なのは、アップデートが必須の場合だ。OSとかなら分かる。脆弱性とか怖いし。

たとえば、歩数計アプリならアップデートいらんじゃろと。もう、現状に満足しとるんよこっちは。それなのに「利用可能な新しいバージョンがあります」とか言い出してくる。しかも更新するまでアプリ開けない。
それは「利用可能」じゃなくて「利用必須」じゃん。

と。言いたいことを早くもすべて言ってしまった。

アップデートは、必ずしも「改善」ではないよね。最新版ってだけで。たとえばドラクエ3が勝手にドラクエ4になってたらイヤだもんね。まぁ、これはちょっと違うか。

最近は2000年ぐらいのファッションがキテるらしい。でも、それもアップデートだもんね。焼き直しじゃなくて似てるだけで、実際は新しいものみたいだし。

アップデートの話はこれ以上膨らませられないので、ちょっと展開していく。

最近、本を買う。ブックオフで安く。小説とかエッセイとか。安い本なので、もちろん大分古い本でもある。平成初期から中期とかそのあたり。小説は今2冊読んで、今エッセイを読んでいる。

その、エッセイを読みながら思ったことを話そうと思う。小説を読んでるときにはなかった違和感があった。

文体が古いなと。

それがなんだか気になるなと。内容はとっても面白いんだけど、文体が気になるところがチョイチョイある。
イメージで言うと「どうしようかなァ」みたいな謎のカタカナが入ってるようなそんな感じ。「とほほ」とか、あえて文字にするような感じでもある。パンパカパーンとか言っちゃう感じ。

なんだろ、古いマンガで「いっけない♪」とか言いながら、自分で自分の頭をコツンとやってるような、そんな表現を見たときと同じ感覚になるというか。

多分だけど、これは「時代」だなと感じた。きっと同じ作者の人であっても、最新のエッセイでは、謎の小さなカタカナも使わなければ、トホホも、こにゃにゃちは、も言ってないはずだ。当時はそういう「時代」だったんだろうなと。

一見、何も変わっていないようなおじさんおばさんでも、実はこっそりとアップデートされてるんだろうなと思った。自動アップデートが行われているんだろうと。だって、ウチの父なんか、文字打てないのにスマホ持ってるし。それと似た感じ。

時代によって価値観が少しずつ変わっていくように、頑固で変わらなそうな「文字表現」だって、意外とあっさりと変わっていく。

いつの日か「いかがでしたか?」って読み手に聞くの最高じゃない?って時代も来るかもよ。ちなみに、私は既に和解しています。使わんけど嫌悪はしてません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?