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【つくつくひやー】ていねいに書く雑文~その103~20220908

【つくつくひやー】
なんだか最近はどんどんと日が暮れるのが早くなってきた。夏が終わるのを歓迎する人は多いだろうけど、日が短くなるのを喜ぶ人は少ないんじゃないだろうか。洗濯物乾かないし。

そもそも暗いと元気が出ないもので、こないだまでは19時でも明るくルンルンだったのが、17時過ぎに薄暗くなってしまう。これが真冬になると17時は大分暗いかな。

寒いのがイヤという理由で夏派のわたしは、夏の終わりをもの悲しく感じながらも「あれ?今年はないの?」と残念に思っていることがある。

「あれ?つくつくほうしの声、今年聞いてないんですけど?」と。去年は家にいても聞こえたが、今年は近くにいないようだ。自然があるとこにタイミングよく出かけなかったせいか、今年はつくつくほうしの声を聞いていない。

つくつくほうしは、夏の終わりころに登場するセミ。アブラゼミのような「ジ~~~~」っといった感じの鳴き声じゃなく、独特の緩急や抑揚があって好き。

あえて文字にするとこうなる。
「つくつくほーし つくつくほーし つくつくほーし つくつくひやー つくひやー つくひやー じ~~~~」と。

前半から後半にかけてペースを上げ、つくつくひやーがつくひやーになるところがたまらない。多分理解してくれる人はいないと思うけど、好き。

言いたいこと言ってスッキリしたので、音関連で話をつづけると、「擬音語」「擬態語」を考えた人すごいなとしょっちゅう思う。特に擬音語。「えー、そんな音じゃないよ」と一切思わせないのがすごい。

日本人なら、ドアを「コンコン」とドアを「ドンドン」の違いは誰でもわかる。でもノックの音から「コの音してるか?」と言われればしてない。でも「コンコン」以外に言いようがない。タンタンでもキュンキュンでもキョンキョンでもない。「コンコン」が完璧。

「トントン」でもいけそうな気がするが「コンコン」の方がベターだと思う。

もちろん、コンコン以外の擬音語も全部完璧で、それを見直そうなんて話は出てこない。来年からドアは「ガチャ」っと開かずに「ゴギャ」っと開こうなんて話にはならない。すごい。

さっき、つくつくほうしの鳴き声を「つくつくひやー」と表現したけど、たぶんこれには物言いがつく。生き物の声は、ドアのような無生物の音と比べると文字にしやすい方だと思う。「ワンワン」とか「ニャー」とか。

それなのに「つくつくひやーじゃないでしょ」という声も必ずあがるだろう。となると、ますます擬音語考えた人、すごいよね。どうやって決まったんだろうか。

つくつくひやーが聞こえないと夏が終わらない。わたしの夏は終わらないってことにしとこう。

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