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【まさかの両A面】ていねいに書く雑文~その88~20220824

【まさかの両A面】
以前、『冷静と情熱のあいだ』を買って読んでいると話した。先日読み終わった。

内容は恋愛小説で、男性側が、昔の女性が忘れない的なやつ。文章としては滑らかに読めたんだけど、ことあるごとにネチネチと「あの子との思い出」的なのが出てくるので、女々しくて仕方ないなと思いながら読んだ。

主人公は20代だったので、まぁ、気持ちとしては分からなくもない。わたし個人としても「あの人元気かなー」とか「幸せになっとるだろか」とか思うことは正直ある。

ネタバレはこのへんにしとく。
問題は読んだあとに発生した。あとがきによると、どうやらこの小説は2人の人が書いているらしい。男性と女性。ふーんと。「へー?作者の名前、ひとり分(私が持っている本には男性の名前)しかなかったけど?」と思って読み進めると、
「彼女から送られてくる原稿」だの「一人の作家が作る小説ではない」だの書いてあり、頭の中で「?」が増えていく。ふーん、どういうことなんだろと。

すると衝撃的な文言が目に入った。
「同じタイトルの違う作家による二冊の本が出版されることになろうとは」と。

・・・は?

いやいやいや、聞いてないから!
たしかに、やたらと男性側の話ばっか出てくるわりに、別れた彼女はその後どうなったのかとか、何してるのかとかそういう場面転換がなかったなと思ったけど。なんか表紙の色が青で「Blu」とか書いてあるから、「赤もあんのかな?」とか思ったけど!

完全にやられた。まさかの両A面。

表紙めくったところに書いといてくれればいいのに。「この本は男性側視点で書かれていて、女性側視点の本(赤)と併せて読むとより楽しめます」的なことを。あとがき読まんかったら気づかんかったよ。

次はこないだ買った3冊の中の2冊目、向田邦子の本読もうと思っていたのに。まぁそっちから読むけど。今度ブックオフで『冷静と情熱のあいだ(赤)』探さないとな。そっちだけなかなか見つからんかったらヤダなー。

そんなことがありました。

おまけ。
両A面なんて我ながら例えが古いなと。1998年ぐらいからマキシシングルって流行ったよね。ジャケットがアルバムサイズで目立つ的な。昔の12cmシングルは、CDはめるとこの下に白い網々のところあったよね。プラスチックの。

あれ、ずっと何するところなんかと思ってたけど、あれは紙ジャケットの形を保つためだけのもので、買ったあとはそれごと折り取って、正方形みたいにジャケットを畳むと収納しやすいですよ?ってことだったらしい。いやいや、もったいなくて紙のジャケット誰も折らないでしょうよ。

関係ないけど、実家に昔、チャゲアスの「YAH YAH YAH」と、福山雅治の「WOH WOW」ってシングルあったな。

CD、指紋ついて音飛びがち。


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