見出し画像

卒展2024レポート(芸術学部)

こんにちは、広報グループGです。
2月14日(水)から18日(日)まで「京都精華大学展2024 —卒業・修了発表展—」を開催しています。今回は芸術学部の展示風景をお伝えします。

芸術学部作品は5号館、7号館、自在館、対峰館、光彩館で展示し、どこから行こうか迷いましたが、まずは対峰館の映像専攻へ。

布で仕切られた空間に足を踏み入れると非日常的な空間が!
動きがあり、見る人を吸い込むような作品が映像作品の見所です。

来場者は、ここでは人間の感覚の揺らぎを感じさせる映像体験ができ、思い思いに楽しんでいました。

次に、版画専攻の作品が展示されている自在館を訪れました。銅版画やシルクスクリーンなどの多彩な技法と独創性に富んだ作品が並んでいます。

窓から差し込む光など、時間ごとに作品の表情が変わるのも見どころの一つです。

光彩館のテキスタイル専攻の展示会場では、織りや染めで表現した作品が展示され、幻想的な雰囲気が漂っています。それぞれの作品から作品の背後にあるストーリーや思いに触れることができました。

続いては光彩館のお隣にある5号館。こちらは日本画です。日本画特有の気品さを感じます。

私が一番気になったのが、こちらの作品です。

絵のサイズは壁いっぱいで迫力満点、とても見応えがありました。
制作意図にあるように、混沌かつ朦朧たる世界ではなく、一木一草一石万物にも明晰な姿があります。隅々まで眺めてください。

階段を登ると、陶芸作品が展示されています。造形の繊細さや力強さ、そして色彩の美しさが、それぞれの作品に魅力を与えていました。

陶芸専攻の学生は作品について、「はたから見ると失敗でも自分にとっては成功だったりします。他人の評価や意見に振り回されず、自分自身が満足できる結果を追求することが大切だと思います」と笑顔で語ってくれました。

なるほど!自分の内側から出る喜びや達成感を大切にすることが大事ですね。

それから、洋画と立体造形の作品が展示されている7号館を訪れました。
洋画専攻では、大きな作品の数々に圧倒されました。

この作者はなぜこのモチーフ、色使い、構図を選んだのか、この表現を通じてどんな心象を表しているのか。そんなことを考えながら見ていると、あっという間に時間が過ぎていきました。

このベンチに、次に座る人が現れるまで見ていたい気持ちを抑え、次の会場へ向かいました。

最後は立体造形専攻の展示です。作品はさまざまな素材や技法を用いて表現されていました。

この作品のタイトルは「上を向いて生きていてほしい、今日も明日も」です。「今日までたしかに生きてきた、その脆さと強さを糸で表現した」という制作意図が込められています。この作品を見る際に、難しいことを考えずただ目線を挙げてみてほしいと望んだとのこと。

ちなみに、立体造形専攻では展示のために制作場所を整理する作業が大変だ。こうした裏話も卒展の楽しみの一つですね。

美しいシルエットとカラーリングの「苺は木から育たない」に惹きつけられて、思わず見惚れてしまいました。

足早に紹介しましたが、いかがでしたか?「もっと見たい!」という方も多いのではないでしょうか。
4年間の集大成となる卒業・修了発表展を、じっくり堪能していただければと思います。

「京都精華大学展2024 —卒業・修了発表展—」
日程 2024年2月14日(水)~2月18日(日)
時間 10:00~17:00
会場 京都精華大学 〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137
(予約不要・入場無料)