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ニート校長、トラックメーカーになる。Episode1:マジでヤバい


2020年5月。

現在、KYOTO NESTは休校中。
自分の所属するバンドも例に漏れずライブ活動の自粛を余儀なくされ、自分の音楽活動は実質すべて止まってしまっている。


そんな中で、

これはヤバいぞ」と思った。


何がヤバいか。
何がヤバいと思ったか。


音楽ができなくなったこと?
それだけじゃない。これはヤバい。


それを書いていきたいと思います。


校長です!無職です!

申し遅れましたが皆さんこんにちは、校長のhatchです。
KYOTO NESTの運営・管理をする傍ら、ドラマー・ミュージシャンとして活動もしています。
バンドで演奏して、CDなどを買っていただいた印税や、アーティストのサポートミュージシャンとして演奏してそのギャランティを頂いたりしています。


ヤバいんです。
なんにも仕事がありません。

「やったー、ずっと休みだから家であつ森とかできるー、ゲーム実況やってみようかな」
じゃないんです。

これは非常にピンチだな。
そして、同じくピンチに感じている人がたくさんいるんじゃないかな。

と思い、文章を書くことにしました。


「仕事」ってなんだろう

仕事ってなんでしょうか。

色々な考え方があると思いますが、僕は仕事って「社会に価値を提供すること」だと思うんです。

上に書いたような僕の活動も、簡単に分解してみると、スクールの関係者(講師・生徒)・音楽を聴いてくれる、ライブを観てくれるお客さん・自分にドラムを任せてくれるアーティストの方々。そういった方々に向けて価値を提供して、その対価としてお金を頂いています。

いま、それが全部止まっています。


ドラムを20年やってます。歴だけで言うと長いですよね。

でも、その中でやってることって、
①バンドでドラムを叩く
②シンガーやバンドのサポートでドラムを叩く
③ドラムレッスンをする

主にこの三つなんです。

つまり、①バンドがあって、②依頼してくれるシンガーさんがいて、③習いたいという生徒さんがいて、初めて僕の仕事は成立するのです。

②と③は特徴として、同じカテゴリ・分野の人に向けたサービスの提供ということがわかりますね。
音楽業界はどこもほぼ止まってしまっているので、ライブのサポートなんかはもちろん無理。ライブハウス、なかなか復旧できないですね。はやく元通りになることを本当に祈っています。

①はファンの皆さんへ向けたものですが、バンドというものを通してはじめて成立するので、バンドが動かなくなるとそれもできなくなります。
僕のドラムが、直接そのままお客さんに届くわけではなく、バンドという大きなものの一部という形で届いているからですね。


仕事を探す、価値を生む〜社会的価値を創出する方程式に気付いた〜

さて、この状況―音楽業界がほぼ停止している状況―で、どうやって価値になりうるものを作ろうか?というところに行きつきます。

価値を提供しないと、お金が稼げません。
生活できないんですね。(給付金や支援金などの話はさておき!)
生活もできませんし、学校を維持することもできなくなってしまう。


スクールが潰れてしまう!!



それはいやや!!(めっちゃ素直な感情)


もちろんオンラインを含めたレッスンも今後精力的に行っていきますし、緊急事態宣言の解除を受けて、再開に向けて今はバリバリ仕事してます。ニート卒業。タスク山積みです。「あーやっぱマジでニートの時にあつ森やっとけばよかったな」っていうくらい。そのまえにSwitchを買わないといけないんですけどね。


ただ、この事態を経験して「何もかも元通り」ってわけにはいかないと思うんです。
現実的に難しいし、なによりそれだと、この経験を何にも活かせないことになる。

僕はこの経験から、「ミュージシャンとしてそれだけではなく、何か自分で完結・完成させられる『作品』を作れるようになる必要があるな」と感じました。

すなわち、他のものに依存しない「価値」の創出です。

価値とは、【自分自身に、何か特定の条件やシチュエーションを掛け合わせることで発生するものだ】ということに気付きました。

・女子高生と、コンビニのレジ係。
・おじさんと、タクシードライバー。
・ぼくと、ミュージシャン。

自分の持っている数字は一桁くらいの小さなものでも、特定の条件を掛け合わせることで、社会で通用する大きな桁の価値を生むことができる。
たとえば自分が5という数字を持っていたとしても、仕事が1000の数字を持っているから、5×1000で5000の価値を生み出せる。
時給とかいう話ではなくて、あくまでもこれはイメージです。

社会が止まってしまった今、僕たちは、自分の力だけで、大きな桁の価値を生み出せないといけないのです。
これはあくまで極論ですが、今回の出来事から僕はその必要性を強く感じるようになりました。


苦悩するドラマー

ドラムって、それだけでは「作品」を作りにくいんです。
ドラムソロはどうしても、ドラマーに向けたものになりやすい。
社会的な地位や認知度としてはまだまだ低いものです。
簡単に言うと、わかりにくいんですね。

であれば、社会的に通用して、なおかつ自己完結できるような、わかりやすい作品を作れるようにならないといけない。

というか、作れた方がいい。

作れるに越したことはない!うん!!

そうだ!自分で曲を作れるようになろう!!!

…というのが、今回思い立った大まかな経緯です。


多分、僕と同じような悩みを今抱えている人は少なくないんじゃないかと思うんです。
バンドがあることで成立していた「自分の価値」が無くなってしまって、どうしたらいいか悩んでいる人が。

特に、ドラマーには多いんじゃないでしょうか。
スタジオなんかでも、「コード」「スケール」「キー」みたいな言葉がやりとりの中に出てくると、途端に閉口してしまう…というのは、ドラマーあるあるですよね。

そして、ドラマーに限らなくても、ミュージシャンに限らなくても、社会がほぼ止まってしまっている今、「他のものに依存しない、自分オリジナルの価値とはなんだろう」という悩みを持ち始めている人は、少なくないと思っています。

もちろんドラムという楽器は素晴らしい楽器です。だから20年も続けています。これからも僕は当然変わらずドラマーでい続けますし、教え続けるつもりです。

トラックメーカーになることでドラムがおろそかになるとかいう懸念は自分の中には全くなくて、逆にこれってドラマーとしての自分を磨くチャンスにもなるのでは?とすら思っています。
ドラム(リズム)だけじゃなくて、アンサンブル全体を把握することでドラムという楽器の役割を更に深く知ることができるし、グルーヴというものの解析や解明にも繋がるかもしれない。自分の作ったトラックを教材として使ってみたりもできると思っています。

トラックメーカーになる

そんな人たち―自分の価値を生み出せるようになりたいと悩んでいる人たち―が、これを機に新たなことを始める後押しになれば。

そして、自分が初めて0から何かを作り上げることで、今までしっかりと持てていなかった「自信」が持てるようになるんじゃないか。

こう思い、いろいろ悩み、出した結論のひとつとして、

我がKYOTO NESTのAGURA先生に
作詞・DTMを学ぶことに決めました


そして、「20年間ドラムしか叩いてこなかった校長が、NESTのレッスンを受けて曲を完成させるまで」を、連載記事としてこちらに投稿していきます!

つまるところ、校長先生の成長日記です。笑
先生が観察するんではなくて、観察される側っていうのがポイント。笑

元々、作詞作曲というものに興味はありました。
今、始める時やなと強く感じたんです。

僕の成長を、みなさま是非応援してやってください。
お金をくださいとは言いません。
記事に「スキ」していただけたり、
フォローしていただけたり、
SNSでシェア・拡散していただけたりするとものすごく励みになります。

通知が来るたびに小躍りします。
心の中で。
誰もいないときは部屋の中で。


ふだん音楽を教えていますが、「習う」のは初めてです。
緊張しますが、同じ音楽講師としても何か得られるものではないか、その分楽しいことが待っているのではないかと思うとわくわくします!

そして、自分も何か始めたい!という方は、KYOTO NESTが全力でサポートします。いつでもスクールを訪ねてきていただいて構いませんし、ソーシャルディスタンスが気になるなら来校していただかなくてもメールやDMでも対応します!


さあ、やるぜ俺!!!!!


次回へ続く。

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KYOTO NEST
京都今出川の音楽スクール。
シーン最前線のアーティストが講師として多数在籍。
日々のボイストレーニングから本格的な楽曲制作まで幅広く対応します。
ビデオ通話アプリを使ったオンラインレッスンも。

〇HP:https://www.kyotonest.jp/

〇SNS
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