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1年ぶりに製麦を再開

2022年10月3日

しばらく間が空きましたけれど、9月に何をやっていたかは情報が公開されたら追々書くことにして、もう10月。試験製麦機(MMS)を使った実験を再開することにしました。丸1年のブランクから、ついに復帰です。

昨年9月に、製麦機を置いてある大学の食品開発センターの利用に料金がかかることになって、(製麦には全行程14日間くらいかけているので)「そんなに払えないんですけど…」と諦めていたもの。

2020年収穫分ですが、製麦に耐える保存状態

でも今年7月に役所の方々と国産麦芽需要開拓ツアーをやった際に、通常なら使わないスペックの麦でも麦芽にする技術が必要だということが分かったので、そんなことが可能なのか、お金を払ってでも実験する覚悟を決めました。

フタを開けてみればしかし、「1日●●●●円」という規定もそれほど厳密なものではないらしく、かなり「柔軟に対応して頂ける」ことが分かってきました。当時は(生活のために)派遣で働きながら毎晩クルマで行き来して作業するなど切羽詰まっていたので、あまりにがっかりしてそこまで思い及ばず。

1年ぶりにタンクに水を張る 感慨深い

今回は念願の「Kettの水分計」を導入しました。これによってこれまで3時間~一晩かけていた緑麦芽の水分含量の測定が15分で終わる時短を実現。製麦中にリアルタイムに水分含量が分かることで、麦の反応に迅速に対応できることを期待しています。

秤部分を作っている島津から買ったのでKettブランドじゃないんですが、中身は同じ

やっていると、いろいろと工夫やアイデアが浮かぶので、やはり手を動かすのは大事だな、としみじみ思っているところ。一方で、一回で思ったような結果が得られるわけでもないので、これから来年にかけて製麦を続け、こちらの考えているように麦が反応してくれるのか、検証していこうと思っています。