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あじさいが美しい三室戸寺

京都であじさいが有名なお寺と言われたら、三室戸寺です。

三室戸寺は、宇治にあるお寺で、京阪宇治線三室戸駅から徒歩15分、山の手へ歩いたところにあります。

あじさい園は6月中旬から7月の頭の、ほんの短い期間ですが、このあじさい園では30種10000万株のあじさいが咲き乱れ、多くの方が訪れます。

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咲き乱れるあじさいには、只々圧倒されてしまいます。

また、幻のあじさいと呼ばれる、「七段花あじさい」も咲いています

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確かに、あまり見ないあじさいですね!


そんな三室戸寺は、結構古いお寺で、1200年前、770年の創建となります。

まだ、京都に都が遷る前なんですね。

光仁天皇勅願のお寺となるのですが、光仁天皇は桓武天皇のお父さんで、一代前の天皇となります。

桓武天皇は、平安京へ遷都した天皇なので、奈良時代の最後の天皇になるのでしょうか?

三室戸寺を建てるきっかけは、光仁天皇の前に、夜になると霊光が現れるようになり、その光源を探らせたところ、宇治の山奥にある清淵に辿り着き、千手観世音菩薩像を見つけられたとか。

その場所に、御室戸寺を建立して、菩薩像を安置されたのが始まりだそうです。

建立当時は、御室戸寺という名前だったのが、その後、光仁天皇、花山天皇、白河天皇の三帝の離宮となったことから、三室戸寺と称するようになったそうです。

歴史が古いので、火災にあったり、戦国時代には、足利義昭と織田信長が争っている時に、足利義昭へ味方したからと、寺領を没収されたりと、様々な紆余曲折がある中、現在に至るそうです。

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赤い山門を抜けると、山のお寺らしく、石段が続きます。

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ちなみに、三室戸寺は、「みむろとじ」ではなく「みむろどうじ」と読むみたい。間違っている人多そうです。(かくいう私もですが…)


本堂は、古いお寺らしい風格が漂っています。

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本堂の前には、沢山の蓮の鉢が置かれて、紫陽花が終わると、蓮の花が一斉に咲き乱れるのでしょうね!

(夏のイベントで「ハス酒を楽しむ会」とかあるようです。ハスの茎がストローのように空洞になっているのを利用して、葉の上に乗せたお酒を下から飲むそうですよ!)


本堂前にある、勝運の牛は、三室戸寺に観音詣でをしていた富右衛門というお百姓が飼っていた弱々しい牛が、観音様のご利益で立派な牛になり、 地域一番の権兵衛の牛に戦い勝ち、その時に得た報奨金をもとに、牛の仲買人として成功したという故事によって建てられたそうです。

この宝勝牛がくわえている牛玉の観音様に触れると、勝運に恵まれるそうです。

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勝運の牛の横の手形は、貴乃花・若乃花。

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必勝祈願に来られて、見事に優勝されたとか。


勝運の牛の向かいにあるのが、狛兎。可愛いですね!

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宇治は、莵道(うじ)とも呼ばれて、莵に関係が深い土地とされています。

仁徳天皇の弟、菟道稚郎子は宇治天皇とも称され、一時皇位についた可能性もあるそうです。

道稚郎子は日本書記に、菟道の山の上に葬られたとあり、三室戸寺の裏の古墳ではないかと言われているそうです。

そんなことから、狛兎が置かれるようになったそうです。


心願成就のお線香を立てて、お参りさせていただきました。

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石段から眺める景色も美しく、心が洗われるお寺でした!

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帰りは、宇治まで出て伊藤久右衛門カフェで、季節限定の紫陽花パフェで〆とさせて頂きました。

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