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「イオンモール名古屋みなと」閉店

来る2021年2月28日,イオンモール名古屋みなとが閉店した.

「イオンモール名古屋みなと」は1999年にオープンした.最初期は「ベイシティ品川」という名称であった.イオンモールの名称に変更したのは2011年のことで,ジャスコ廃止と共に「イオンモール名古屋みなと」に変更された.「イオンモール名古屋みなと」は4階建ての建物で,屋根の代わりにテントが張っている構造で話題となった.しかし,このテント構造は「寒い」「雨や雪が入ってくる」など評判はよくなかった.

この付近はショッピングモール激戦区として名高く,「ポートウォーク」・「MEGAドン・キホーテ」・「ららぽーと」などショッピングモールが乱立している.中でも,2014年にオープンした「イオンモール名古屋茶屋」は当地から車で15分の立地に存在するイオンモールである.近年ではこれらのショッピングモールに客足を奪われ,次第にテナント数も減少してしまい,ついに閉店の時を迎えてしまった.

閉店当日の様子

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営業最終日となった28日は駐車場がほぼ満車となる大盛況を見せた.周辺の道路は渋滞が発生しており,各駅から発車しているシャトルバスも遅延が発生していた.このイオンモール周辺は道路の幅が狭く,慢性的に渋滞が発生しているとの情報もあるが,それ以上に渋滞していたと感じた.道路の幅が狭いことも,閉店に追い込まれた遠因なのかもしれない.

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店舗内も閉店セールで繁盛していた.1階部分では処分セールを盛大にアピールしている店があり,人集りができていた.食品売り場や雑貨屋においても,割引目当てにお客さんが殺到する有様であった.しかし,近年「イオンモール名古屋みなと」は明るい廃墟として話題になるほどテナントが少なく,どことなく寂しさを感じた.モール全体が閉店する前に撤退した店舗は壁で塞がっており,店舗の間引き感があった.2・3階部分においては壁の面積が広く,フードコートも半分程度の店舗しか営業していなかった.閉店で人集りができているとはいえ明るい廃墟と呼ばれる理由に納得した.

イオンモールとイオンモールを結ぶシャトルバス

この「イオンモール名古屋みなと」には,「イオンモール名古屋茶屋」と結ぶシャトルバスが存在した.イオンモール同士を結ぶシャトルバスとして,その珍しさから一部マニアからも話題になっていた.このシャトルバスも,閉店と同時に廃止された.

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実際にそのシャトルバスに乗って「イオンモール名古屋茶屋」に足を運んだ.「イオンモール名古屋みなと」よりも店舗面積が広く,若者やファミリー層を取り込む店舗が多数テナントとして入店している.そのおかげか,閉店当日である「イオンモール名古屋みなと」よりも店内が賑やかであると感じた.

午後6時に閉店

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午後6時,多くのお客さんに見守られ,「イオンモール名古屋みなと」は閉店した.閉店セレモにーが終わった後,お客さんが一斉に帰宅を始めた.一斉に帰宅しようとするため,駐車場内で大規模な渋滞が発生.シャトルバスも含めて車が一向に動かない状態が続いた.午後7時になると渋滞も解消され,駐車場は閑散状態となった.

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港区役所・築地口と結んでいたシャトルバスも営業最終日を迎えた.最後の運行となったシャトルバスは渋滞の影響で25分遅れて出発した.「イオンモール名古屋みなと」周辺はバス路線が遠く,かなり昔から港区役所・築地口との間を結ぶシャトルバスは運行していたとのこと.あおなみ線の開業で,荒子川公園駅から徒歩数分でアクセスできるようになったため,公共交通機関による不便さはある程度解消されたように見える.しかし,名港線利用者からすると一旦名古屋駅まで北上しなければならず,近くのバス停も遠いためシャトルバスの利用者は根強くいたものと思われる.

「イオンモール名古屋みなと」の今後

「イオン名古屋みなと店」の張り紙には「一時閉店」と書かれていたことから,何かしらリニューアルされると思われる.ニュースサイトによると,イオンモールとしての役目は終えたが,イオン自体は建て替えた上で継続営業をするようである.今後の動向に注目である.

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