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舌ブラシでは不十分! 口臭の原因となる舌苔を減らす、歯科医師が推奨する『正しい舌のケア』とは。(後編 舌ブラシでのケア)

舌ブラシはどう使うの?(後編)

最後は、舌ブラシの使い方を見ていきましょう。

舌ブラシ

舌ブラシは、写真上段のような毛が植毛されているタイプ、下段のシリコンゴムでできたタイプ、両者があわさったタイプ等が種々あります。
舌苔をお手入れするうえで、気にかけていただきたいのは、ブラシのタイプよりも、お口の状態です。
前編でもお示しした通り、舌苔の状態も様々です。

高齢期の舌の状態

写真2や3のような乾燥した状態で、どんだけブラシで擦っても、痛いだけで舌苔を取り去ることはできません。
乾燥している場合には、まず組織を加湿してふやかす必要があります。舌ブラシをあてる30秒〜2分前に舌にジェル状の保湿剤を塗布し加湿していきます。その間に他の部位のケアをしても良いと思います。舌苔がふやけてきたら、奥から手前にブラシを動かし、清掃していきましょう。
多くても15回程度擦るれば大丈夫です。むしろ、こすりすぎると、舌の細胞や味蕾(味を感じるセンサー)を傷つけてしまい、せっかくの舌のケアが逆効果となりますので要注意です。(7分50秒頃から舌のケアについて流れます。)

このケアを毎日継続して行うことで、少しずつ取り除くことができると考えます。そして、中編にも書いた取り組みを続けていただくことで、元気な舌、元気な口を維持し、舌苔がたまりにくい環境をつくれると考えます。

今回は、一般的な舌のケアについてお話いましました。お口の状態、全身の状態はひと其々です。詳しい内容や指導は、かかりつけ歯科医や、言語聴覚士さん等に尋ねてみてくださいね。

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