【企画】私を作り上げた本を読んでください~『チョコレート戦争』で扉は開いた

今回のチェンナーさんの企画は、私にとって本当に難しいものでした。あれこれと考えているうちに、頭の中でビュンビュン本が駆け抜けていくのを感じました。

そして、、最終的に頭の中でピタリと止まったのが

チョコレート戦争・大石 真/著  

なのです。

私が小学3年生の頃に、学級文庫の中で偶然、手にした一冊。

立派なお菓子のお城がショーウインドーに飾られている洋菓子店・金泉堂。あるとき、その前を歩いていた小学生の明と光一は、突然、ショーウインドーが割れる大事件に遭遇。たまたま空気銃を持っていた光一は、絶対に犯人だと店員たちに決めつけられる。悔しい2人は、お菓子のお城を盗み出そうとするのだが、思わぬ展開に・・・

どんどん変わっていく状況に、まさにくぎ付け状態だった私。身勝手な大人を前に、徹底的に戦う小学生たちの中に、いつの間にか私も混ざって戦っていたのです。そして徹底抗戦の暁には、小学生たちの無実が証明され、私も歓喜!

「本っておもしろい。自分も一緒にいろいろ経験できる!」と知った私は、それから毎日、学校の図書室に急行。

この本が、私を本の世界に導いてくれたのです。「私を作り上げた」よりも、「本の世界への扉が開いた」きっかけだったという方が合っているのかもしれません。

『チョコレート戦争』は児童文学作品ですが、すでに大人になってしまった私に、強く心に響くものがあります。そして私も一時期あこがれから、「ああ、児童文学者になりたいな~」なんて思っていたこともあります。それほど、強い思い入れのある一冊。

児童文学をはじめとする本たちと出会うきっかけを作ってくれた、『チョコレート戦争』。

この文章を書きながら、いつのまにか小学生の頃にタイムスリップしていた私です。


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