上級クラスの音読授業で、初めてやってみたこと
日本語上級クラスで、音読の授業を始めて1か月あまり。私の勤務校でも、本格的に授業で取り扱っているのは、このクラスが初めて。だから私も、あちこち頭をぶつけながらの試行錯誤。
日本語は英語などと違い、高低アクセントだ。このアクセントを間違えてしまうと、意味が正しく伝わらなかったりする。(関西出身の私は、内心ヒヤヒヤしてるけど)
学生達は、自分では正しく発音しているつもりでも、正確ではないこと多し。
う~ん、どうしたら正確なアクセントで、なめらかな発音ができるのか・・・・
頭がハゲるほど悩み、(ちょっと大げさ?)考えついたのが、
単語に高低マークを線で記入するということ。
日本語は1拍目と2拍目の高さが、違うことを伝えて、キーワードとなる単語を板書。
例えば、
なな(七)、こうえんかい(講演会) では、太字のところが高く発音するところだから、直線は上にくる。それを下にある直線と結んで、高低アクセントが一目で、見えるようにした。
でもこれが、皆、一苦労。
口頭ではうまく発音できているのに、いざやってみると、難航・・・
日本語として絶対、存在しないアクセントマークを書き入れている。(見て、思わず倒れそうになった!)
一人一人見て回って、学生自身が書いたアクセントマークを、口頭で私がやってみる。そこで初めて間違いに気づき、また書くの繰り返し。
「音楽が得意な人は、ドとミで、言ってみて」と促す。これも自分でチェックして、10秒もたたないうちに書き直すこと多数。
おそらく学生達、こうやって自分の発音と正しい発音を、客観的に見たのは初めてかもしれない。
発音するときには、テキストの文章とともに、この自筆アクセント高低マークも意識してみよう・・・と伝えたのが先週。
今日も新しい課で、同じことを試みる。
なんと!
本日の登校者は、大体正しく書けている!それに発音も気をつけることで、だいぶ不自然さが少なくなったように感じる。
やはり、継続は力なり!
学生達の中に、自然な日本語のアクセントがうまく入り込みつつあるのを実感。後は、なめらかさ かな?
とにかく、日本語なめらか、ペラペラ状態を目指して、気長にやってみるしかないか・・・
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