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貧乏な人とは、少ししか持っていない人ではなく、無限に欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ バンドウ集(3)

こんにちは。バンチャンです!

今回のバンドウ集は、、

世界一貧しい大統領として取り上げられたことで知られるホセ・ムヒカ大統領の言葉です。

これはローマ帝国の政治家であり、哲学者でもあるセネカら昔の賢人の言葉だそうです。

世界に衝撃を与えたスピーチ

2012年6月20日から22日までの3日間、ブラジルのリオデジャネイロにて国連の「持続可能な開発会議」が開催され、各国の首脳が演説スピーチが行なわれました。

そこで南米の小さな国、ウルグアイの首脳スピーチとして登壇されました。

その様子はYouTubeでも載っています。

バンドウの見解

これは本当に逆説的な言葉ですよね。貧乏=PovertyではなくLuxuryと言っているようなもんですから。。

この演説は、世界各国の首脳に向けて、世界中の国民に向けてのものなので、私が感じたこととホセ・ムヒカ大統領が話したことに乖離があるかもしれませんが、今の社会状況にメスを刺す、素晴らしい演説だと改めて感じました。

ホセ・ムヒカ大統領が一貫して訴えていることを3つに分けて紹介します。

「人は幸せを追求するために生まれてきたのであって、もので溢れる豊かな生活を求めるのではない」

皆さんはお金を貯めたら何をしますか?当然欲しいものを買う、遊ぶことなどに使うことが多いと思います。

しかしそれに費やすお金は、、本当に必要なものなのでしょうか?

人間はどうしても「自分がどれだけ幸せに生きることができるか」の要素に「裕福さ」を付け加えてしまいがちではないでしょうか?


ホセ・ムヒカ大統領は「質素の哲学」として、自らの人生哲学を確立し、自らの生き方を貫いている方なのです。ここで紹介した言葉以外でも今の生き方を問うものばかりです。

私は持っているもので贅沢に暮らすことができます。
質素は自由のための闘いです。
もので溢れることが自由なのではなく、時間であふれることこそ自由なのです。
人がものを買うときは、お金で買っていない。そのお金を貯めるために割いた人生の時間で買っているのです。

自分のことは自分の好きな時間に費やす。それが自由。

ホセ・ムヒカ大統領の人生哲学です。「時間」がものすごく貴重なものだと思えてきませんか?

思う存分自分の時間に費やすことができる=幸せに生きるのであって、贅沢な暮らし=幸せに生きるではないのです。

でも私はまた夢を見ている

ホセ・ムヒカ大統領は、理想の社会を創り上げることに余念がない方だと思います。

格差のない社会と自由を夢見て!

信念があれば人間は強い動物です。
闘うことをやめたら負け。刑務所では必ず自由になる日が来ると信じていました。

ホセ・ムヒカ大統領は一度左派の武装組織に参加し、ゲリラ活動に従事して、逮捕され、獄中生活を送った経歴の方です。(ホセ・ムヒカ大統領の詳しい経歴を見たい方は、参考文献をご覧下さい)

そんな激動の人生を歩む中でも、「自分が必ずや成し遂げたい、やり遂げたいこと」を掲げ、自分の生き方を確立させた生き方はほんとにかっこいいと思いますし、尊敬に値します。

「根本的な問題は、私たちが作り出した社会モデルであって、まずは私たちの生活スタイルを見直さなければならない」

ホセ・ムヒカ大統領は、現代の消費の上で成り立っている社会を批判しています。消費で成り立つ社会には格差が生じ、社会的不公平さが発生してしまうからです。

こんな例を出していました。

ドイツ人が一世帯に持つ車と同じ数の車をインド人が持てば、この惑星はどうなるのでしょうか?
西洋の浮遊社会が持つ傲慢な消費を、世界の70~80億の人ができると思いますか?そんな原料がこの地球上にあるでしょうか?

こんな例考えたこともありませんでした。今生きている社会のシステムが当たり前だと考えていれば、こういう質問には答えることができないでしょう。

更にホセ・ムヒカ大統領はこう話しています。

あなたの存在に中身を与えて下さい。

中身。つまり学ぶ人になることだと私は思います。世界を見、文献を読み、考え、幸せになるための追求を怠らないことです。

自分の生き方をすること=人生を最大限愛すること。

これを最後の言葉とします。それでは! See you in the next post!!

参考文献


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