いろいろあって地元を離れて東京に住んでいたことがある。 引っ越してすぐは笹塚から渋谷の駅前のレストランに通い働いていたのだが、あまりの長時間労働に耐えきれず、3ヶ月で辞めてしまった。 東京に出たはいいが、無一文で仕事もなくしてしまったので、仕方なく近所のユニクロでパートタイムで働くことにした。 これが意外と性に合っていて、服を綺麗に陳列することに全力をかけて地区表彰を受けたり、時間帯責任者として店を運営したり、大学生のバイトの子の育成に苦心したり、とにかくユニクロ漬けの
長野の冬は寒い。市街地はまだいい方だけど、寝癖を直した髪が、自転車に乗っていると凍るぐらいには寒い。 その割に夏は全国の天気予報で一番暑い時もある。本当に涼しいのは標高1000mもあるような軽井沢などだけであって、長野県がみんな避暑地に向いているわけではないのだ。 うちに猫がやってきたのはそんなふうに暑くも寒くもない秋の頃だった。中学校のそばに捨てられていた子猫を姉の友達が拾い、その友達グループで替わりばんこに面倒を見ていて、やがて我がうちの番になった。 その頃私は小学
長野県民だから、「特産品は?」と聞かれると「リンゴかなぁ」と答えたくなる。 多少なりとも近所付き合いがある人なら、リンゴは貰うものであって買うものではないというくらいリンゴ農家は多い。 だけど全国的に見たら、リンゴといえば青森であるし、万年もらって食べるものであったリンゴに対して個人的にはありがたみが感られない。 だから最近は「長野ワイン結構おいしいよ」と答えることにしている。ついでに言えば長野のワイナリーが作っているシードルもおいしい。というかびっくりするぐらい種類が