【英語編】受験生としての1年間を振り返る

この間受験生としての生活が終わったので、なんとなく振り返っていきましょう。英語編です。

なお、この体験談はあくまで私個人の話なので、多くの人に参考になるかはなんとも言えません。私だからできたこともあるし、逆に私だからできなかったこともあるでしょう。よって鵜呑みにはしないようにお願いします。

はじめに、受験生としての私の状況について整理します。

志望校は早稲田大学政治経済学部。共通テストが必須で二次試験は総合問題というやや特殊な形。
高2の1月に受験した進研模試では、英語は偏差値65
通塾はなし

そんなこんなで最終的に合格した大学学部は以下。

・早稲田大学政治経済学部政治学科(共テ併用)
・早稲田大学教育学部社会科公共市民学専修(一般)
・慶應義塾大学商学部商学科(一般)
・明治大学政治経済学部政治学科(全学部,一般)
・中央大学法学部政治学科(共テ利用,共テ併用,一般)
・中央大学総合政策学部政策科学科(6学部)
・学習院大学法学部政治学科(共テ利用)
・國學院大學法学部法律学科政治専攻(一般)
・成蹊大学法学部政治学科(共テ利用)

なお、共通テスト本番はリーディング81点、リスニング90点でした。

高2の2月まで

私が本格的に受験勉強を始めたのは2年生の3月、学年末テストが終わってからのことでしたが、それ以前も漫然とではあったもののある程度の勉強はしていました。

・やっておきたい英語長文500(河合出版)
・共通テスト英語リーディング集中講義(旺文社)

このころは何となく長文を読み、なんどなく共テの勉強をしていれば実力が伸びるんじゃないかと考えていました。しかしながら、もちろん大学入試の英語はそんなに甘いものではなく…

一応、各参考書について多少のコメントはしておきます。

やっておきたい英語長文500


画像は新版ですが、私が使用したのは旧版でした

特にGMARCHや難関国公立の英語長文を集めた問題集で、500語程度とやや短めながらも難易度の高い英語長文を収録しています。

解説はかなり簡素で私の肌には会いませんでした。というより、この問題集をやるレベルまで到達していなかったという方が正しいでしょう。

この問題集は、特に都市圏の難関国公立を志望している人が演習用として利用する分には十分価値のあるものだと思います。問題選定が評価されている印象ですね。

共通テスト英語リーディング集中講義


近日中に改訂版が刊行予定らしい

なんとなくではじめた共通テスト対策でしたが、こちらの参考書に書かれている読解法はそれなりに役に立ったと思います。実際4月に受けた最初の共通テスト模試ではリーディング91点だったので、この参考書に手を出したのは間違いではなかったことでしょう。

しかしやる時期は明確に間違っていました。今の共通テストは素の英語力というよりも情報処理能力の方が大切になってきますが、まずは前者を鍛えることを優先すべきです。そのあとに共通テスト専門の対策としてこの本を使用するべきだったと思います。

3月

・英単語ターゲット1900(旺文社)
・大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編(ナガセ)
・関正生の英文法ポラリス1(KADOKAWA)

さて、学年末テストが終わり、本格的に受験勉強をはじめることとなりましたが、最初はやはり英語を最優先にして勉強を進めていっていました。

まずは単語、ということで

ターゲット1900


超王道の単語帳です。英単語と意味が一対一で記載されており、ある意味作業的な暗記ができる単語帳で、特徴がないことが特徴ともいえるでしょう。

このレベルの単語帳の完成度を高めることが受験英語を攻略する一番の鍵になります。ちなみに私はこの単語帳をなかなか使えこなせなかったと思います。どうしても単語暗記が得意になれず、完璧に覚えたとはなかなか言えない状況でした。

使用時期は3月から8月ごろまで。それ以降も確認として定期的に戻ってきてはいましたが、あまりにも作業的でつまらなかったというのが一番の思い出です。

大岩のいちばんはじめの英文法 超基礎文法編

こちらも超王道の文法参考書です。内容は基礎的なところに絞っており、中学範囲も含まれています。内容としては知っていることも多かったのですが、知識のまとめ直しという点で本当に使用してよかったと思います。

これは英文法に限ったことではないのですが、元から知っている知識でも参考書を読むことで「使える」知識として体系的に整理することができます。その点でこの薄い入門書は非常に使い勝手がよいのでしょう。

この参考書自体は、会話調の解説を通して非常にわかりやすい内容となっています。やや演習量が少ないことがデメリットですが、この内容が初学の人はワーク形式の参考書を使うとよいでしょう。

関正生の英文法ポラリス1

基礎的な文法事項について主に四択問題を通して身に着けようという参考書です。この参考書のよいところは、従来の文法問題集のように問題と知識が一対一で掲載されているのではなく、問題の前に講義ページで知識をまとめて解説してから演習に移れる点です。これにより知識を体系的に身に着けていくことができます。また、演習問題ひとつひとつの解説も非常に詳しく、VintageやNextstageで挫折した経験がある人には結構刺さる参考書だと思います。

4月

・解体英熟語ブック型(Z会)
・肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編(KADOKAWA)

4月に入り、引き続き単語と文法の周回をしつつ、熟語暗記と基礎的な構文解釈にフェーズを移していきます。

解体英熟語ブック型

熟語帳として採用したのは解体英熟語。熟語を前置詞や副詞の観点からひとつひとつに解説を施し、さらに収録語のレベルも非常に高い熟語帳です。
しかしながら、私はこの熟語帳をあまり使いこなせたような気はしません。意味が赤字になっていないのもあり、どうしてもアウトプットに苦労しましたし、配列も私にはあっていませんでしたね。

なお、難関私大を目指す上では熟語知識が非常に重要になります。特にGMARCHあたりでは熟語の意味がそのまま正解につながるので、ある程度のレベルまではしっかりと暗記する必要があると思います。

肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 必修編

英語学習においては「英文解釈」というステップがあります。これは大雑把に言うと英文の品詞分解と文型や構文の把握のことで、この概念を知っているか知らないかでは特に難関大の英語長文を読むときに大きな違いが生まれてきます。また、文法問題においても構文や品詞の知識で正解が決定する者も多いため、全ての形式の問題の基礎といっても過言ではないでしょう。

さて、私が一冊目の解釈に採用したのは「肘井の読解のための英文法必修編」です。この本はやや簡素な解説ですが、むしろそれによって情報量の多さに混乱するリスクがなくなり、演習量もそれなりに稼ぐことができます。個人的に解釈の一冊目として非常に良いチョイスだったように感じます。

4月の共通テスト模試では、リーディング91点リスニング43点とかなり極端な点数となりました。リーディングは先述した集中講義が役に立った形ですが、リスニングの方は経験不足が祟りましたね。

5月

・関正生のTheRules英語長文問題集1(旺文社)
・関正生の英文法ポラリス2(KADOKAWA)

単語と熟語の暗記はもちろん継続しつつ、英語長文問題集の1冊目とより発展的な文法問題集を使用し始めました。

関正生のTheRules英語長文問題集1

関先生の大人気シリーズ「TheRules」の一巻目です。レベルとしては日東駒専や産近甲龍、さらに成成明学あたりの大学までカバーしているように感じます。国公立でいうといわゆる地方国公立まではこの1と後述する2で十分攻略が可能でしょう。

この問題集の特徴は、詳しい構文解析と設問解説です。特に前者が素晴らしく、英文解釈の参考書で学習した内容がしっかりと長文読解に使えているかどうか確認する上で長文問題集の構文解析は必須ともいえます。

一方、後者の設問解説については、このレベルにしてはやや情報量が多すぎるようにも感じ、そこまで必要なのかどうかはやや疑問符を付けたくはなります。しかしながら、構文解析がしっかりされているという点だけでも本当に素晴らしい問題集です。

また、関先生の長文問題集では音読が強く推奨されていることも特徴です。音読は返り読みをせず英文を左から右に読むことの訓練をすることができます。長文を読む上での語彙や構文の処理を繰り返すことで、長文読解の際の脳内作業に慣れていくことができるでしょう。音読の方法の一つとして、オーバーラッピングがあります。スクリプトを見ながら、音声に合わせて音読していく方法です。これを繰り返すことで英語そのものに慣れ、その後に音声なしでの音読をすることでリーディングとリスニング両方の能力が上がっていくことと思います。

関正生の英文法ポラリス2

英文法ポラリスシリーズの中で、特にGMARCHや関関同立程度のレベルを扱った問題集です。「1」と違う点として、主に動詞に関わる語法を扱っています。語法は単独問題だけでなく長文読解においても素早い構文把握に役立ってくれます。単独の文法問題が出ない大学学部を受験する人も、このくらいのレベルの文法事項は知っておいた方がよいでしょう。

さて、この月には河合全統記述模試がありました。ここでは偏差値56.9。早慶志望にしてはかなり苦しい数字でした。

6月

・関正生のTheRules英語長文問題集2(旺文社)

少ないように見えますが、単語や熟語、文法の周回を続けていたためこの時期は一冊が限界でした。

関正生のTheRules英語長文問題集2

先述した問題集のシリーズで、同じく日東駒専や地方国公立程度の問題を集めたものです。個人的には1とあまり難易度は変わらないように感じました。人によってはこの2からのエントリーもありでしょう。

7月

・肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 難関大編(KADOKAWA)
・赤本Plus ぐんぐん読める英語長文Standard(KADOKAWA)

いよいよ夏休みに入る7月でしたが、所謂「MARCHの壁」にぶつかっていました。

肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本 難関大編

先述した「必修編」の続編です。「必修編」からはやや難易度の乖離があるので、長文問題集を何冊が挟んでから取り組むことを勧めます。やはり解説は簡素めですが、このレベルでは解説が詳しい方がより深い理解につなげられると感じる人も多いので、難関大レベルの英文解釈参考書を選ぶときにはしっかりと書店で内容を確認するようにしましょう。

なお、この「難関大編」のレベルとしては、GMARCHや都市圏国公立の難しめの文章から早慶や最難関国公立に差し掛かるようなところだと思います。京大や阪大の難易度が高い和訳問題の対応には参考書の追加が必要です。

ぐんぐん読める英語長文Standard


GMARCHレベルに挑むにあたり、「TheRules」シリーズを続ける前にそのレベルの文章読解に慣れようと考え、この参考書を手に取りました。この参考書では巻頭で勉強法が指定されており、「速読のための精読力」をつけることを目標としています。具体的には、初見読解でのWPMの測定、文章構文の確認、音読の反復といったような感じです。

そんなこんなで読み始めたんですが、これがなかなか難しかった。この参考書で「壁」を感じて先述した「肘井の読解難関大編」を使った、というのが実際の順序となります。しかし、これらの参考書をしっかりこなしていったことで次の問題集は非常に楽に感じました。

さて、7月は第2回の共通テスト模試。リーディングは苦戦して79点とダウン、リスニングは日々の音読が功を奏したのか大幅に点数が上がり71点という結果でした。

8月

・英語長文Plus 記述式トレーニング問題集(旺文社)
・速読英単語上級編(Z会)
・基礎英作文問題精講(旺文社)

さて、受験の天王山こと8月です。

記述式トレーニング問題集

「あれ?Rulesじゃないの?」という話ですよね。実際私も当初はここでRules3を解く予定でした。しかしながら早稲田政経の総合問題では割としっかり記述問題が出るということもあり、国公立的な対策として記述問題を解いていくことにしました。

この問題集は、私の知る限り記述問題の解答へのアプローチを最も詳しく解説してくれています。構文解析はもちろん、採点基準が設定されていることで下線部和訳や内容説明問題に対してのアプローチをうまいこと吸収することができました。

レベルとしては地方国公立から都市圏国公立、さらには地方旧帝くらいまでいけると思います。

速読英単語上級編

さて、いよいよ早慶レベルに挑戦していくわけですが、単語の補強と文章慣れを兼ねて速単上級編を使用しはじめます。こいつは本当に重宝しました。私はどうも文章を読みながら単語を暗記していく方が性に合っていたようです。また、文章の音読は本当に頑張った記憶です。サイズ的にも持ち運びがしやすく、多読用教材として本当に優秀でしたね。

基礎英作文問題精講

段々と長文対策が進んできたので、そろそろ英作文の対策をはじめることとしましょう。早稲田政経では100~150words程度の意見論述問題が出題されます。この対策として採用したこの参考書は、和文英訳と自由英作文が一冊で完結することが大きな特徴です。一般的な英作文の参考書では両者が分冊となっていますが、本冊は基礎の基礎を省いている分、一冊で終えられる構成になっています。夏休みの間はまず例文暗記に努めました。

さて、この時期にGMARCHの過去問に取り組んだのですが、学習院や法政の問題は安定して合格点、一方明治の問題はなかなかハードルが高い、という状況でした。

そして8月末には、この夏の成果を試す第2回全統記述模試。偏差値は66.4と大幅にアップし、今までの学習が間違っていなかったことを確認できました。

9月

・登木健司 難関大英語長文講義の実況中継(語学春秋社)
・1か月で攻略!大学入学共通テスト英語リスニング(アルク)

難関大英語長文講義の実況中継

早慶レベルの長文対策として採用したこの問題集は、頻出の論理展開を利用した読解法に重点が置かれています。現代文的なアプローチも含め、難関私大で出題される英語長文の傾向を徹底的に解説し、さらに構文解析と音声もしっかりと収録されています。なお、早稲田理工や社学、近年の教育や商といった早慶の中でも難問とされる学部に対してはやや物足りないレベルかもしれません。

1か月で攻略!共通テスト英語リスニング

リスニングについては、ここまで長文問題集や英検の過去問を使って、必ず一日一回は英語の音声に触れるようにしてきました。その繰り返しである程度「聴く力」はついたので、今度は共通テストに対する「解く力」を習得しようと、この参考書を使用しました。

この参考書では「聴く型」と「解く型」という二つの視点で解説されていますが、メインとなる解法は「先読み」です。英文が読み上げられる前に問題文や選択肢などに目を通し、情報を整理していくという作業です。結果的に、私の受験においてもこの先読みが共テリスニング攻略の最大の鍵となりました。

9月は早くも最後の記述模試。偏差値69.8と、見事に右肩上がりの曲線を描くことに成功しました。

10月

・世界一わかりやすい早稲田の英語合格講座(KADOKAWA)

さて、10月にもなれば過去問中心の学習が続いていきます。このころ英語で取り組んでいたのは、形式変更前の政治経済学部、さらには文学部の問題でした。政経のものは現行の形式と共通の傾向がみられること、文学部のものは文章が短いため時間がなくても学習しやすかったことが採用理由でした。

世界一わかりやすい早稲田の英語合格講座

といいつつも、やはり過去問ばかりでは飽きてしまうのでこの参考書に取り組みました。関先生が早稲田の問題の出題傾向別にそれぞれ解説してくれている本です。正直早稲田志望生が全員取り組むべきだとは思いませんが、やったらやったで必ずリターンがあると思います。

第3回の共テ模試では、リーディング92点とリスニング75点。久々にリーディングで高得点を取ることができました。

11月

・門脇渉の正誤問題が面白いほど解ける本(KADOKAWA)
・共通テスト実践問題集(代々木ライブラリー)

門脇渉の正誤問題が面白いほどわかる本


私が受験予定だった早稲田社学や中央法で出題される正誤問題ですが、私はこれをどうしても苦手としていたためいっそのこと一冊追加してしまおうとなりました。

正誤問題で頻出の論点をまとめ、さらにランダム演習までついており演習量も十分に積むことができる点で、正誤問題を苦手としている人には非常に進められます。

先に11月に開催された共テプレ模試について書いておきます。リーディング90点、リスニング78点という結果でした。リスニングがなかなか伸び悩み、80点に届かない日々が続いていた記憶があります。

ということでここからは共通テスト対策が本格化していきます。代ゼミの実戦問題集を紹介する前に、12月に取り組んだ実戦問題集についても列挙してしまいましょう。

12月

・共通テスト実戦問題集(代々木ライブラリー)
・共通テスト総合問題集(河合出版)
・共通テスト実戦模試(Z会)
・共通テスト対策問題パック(河合出版)
・リスパス

上記に加え、学校から配布されていたいいずな書店やエミル出版、駿台の模試にも取り組みました。過去問も含めると合計40回程度の演習をしたことと思います。

それでは、各社の難易度について比較します。

下の数字は使用した月

間違いなくZ会が一番難しい印象でしたが、それと同時に共テ本試を十分に研究していることもみてとれました。作問のクオリティが非常に高い印象です。河合は前年模試の問題を流用しているため、最新傾向には対応していないものの点数と偏差値の換算表があるのが魅力的です。難易度も標準的なので万人に勧めることができます。代ゼミはこの中では最も易しい部類で、高得点狙いの人にとっては簡単すぎてやる意味がないかもしれません。
私はこれらの模試で、リーディングは90点、リスニングは80点程度がアベレージだった記憶があります。

リスパス!

これだけやや異質ですが、リスニング対策のアプリです。センター試験と共通テストの過去問をすべて収録しており、ダウンロードやディクテーションなど様々な機能が充実しています。
特に私が重宝したのは聴き流し機能で、移動中などに繰り返し聴いてリスニング用の耳を作っていきました。

1月

まずは共通テスト本番です。目標はリーディング90点、リスニング85点。リーディングは易化してリスニングは難化するだろうという予想が大勢を占めていました。

しかし蓋を開けてみれば、難易度は真逆。リーディングの平均点は過去最低点を更新し、一方リスニングは問題形式も一切の変更なくやや易化した印象でした。
冒頭に書いた通り、私はそれぞれ81点,90点とトータルで見れば十分悪くない点数となりました。4科目換算でみれば82.75点と早稲田政経政治学科ボーダーの86点よりはやや後ろに位置することに。

そしてここからは再び二次試験の対策となります。

・関正生のTheRules英語長文問題集4(旺文社)
・赤本Plus すぐ書ける自由英作文(教学社)
・大学入試英語 「トピック力」養成講座 発展編(河合出版)

関正生のTheRules英語長文問題集4

なんとここでRulesの復活です。共通テストと二次試験で形式・レベルともに全く別物になりますから、ここで解説が詳しい問題集を使って感覚を取り戻す意図がありました。内容としては予想以上に国公立大の問題が多く、特に大阪大の問題にめちゃくちゃ苦戦した記憶があります。

すぐ書ける自由英作文


先述の「基礎英作文問題精講」と過去問だけでは英作文の素材が足りなくなり、ここで肘井先生の参考書を追加しました。この本は特に自由英作文で頻出のテーマについて掘り下げており、演習量も多いので追加演習用としてこれ以上ない参考書といえます。この時期は必ず1日に1回分は英作文問題を解くようにしており、十数回分(あるいは数十回分)まとめて先生に添削してもらっていましたね。先生には本当にご迷惑をおかけしました…。

「トピック力」養成講座 発展編

長文や作文について、トピック力は大きな武器になります。最後のエッセンスとして加えたこの本は、頻出のトピックについて四技能を意識した解説を加えてくれています。薄いので直前期にも追加が可能でしょう。

2月

ここまできたら各参考書(主に速単上級編、英文法ポラリス2、門脇の正誤問題、基礎英作文問題精講、すぐ書ける自由英作文)を復習し、入試問題と相対するだけです。共通テスト利用でMARCHまではとれていそうだったので、過去問演習は早慶が中心でした。以下では、各大学の入試問題の感想を書き連ねていきます。

國學院大學
→長文の難易度は高くない。文法も基礎事項ばかりだったので、日東駒専レベルの対策で十分。歴史科目でしっかりついていくことの方が大切そう

明治大学全学部統一入試
→MARCHの中でも難しめの長文が2つ。なかなか歯ごたえがあり、ぎりぎり7割を超えた程度だった。

中央大学6学部共通入試
→試験中におやすみ。だいぶやらかした

明治大学政治経済学部
→やや簡単になったように感じた。長文が中心なものの小問の問題形式が多様なため記述も含め多くの形式を練習しておくことが大切になりそうです。

中央大学法学部
→和訳英訳問題の形式が変わっていて面喰いました。しかしながら長文は変わらず難易度は抑えめで、近年キャンパス移転で高倍率になっていることから考えれば高得点勝負になっていたかもしれません。

慶應義塾大学商学部
→変わらず早慶の中ではだいぶ易しい印象でした。しかしながらどうしても時間がなく、また最後の方の語形変化問題はなかなか曲者です。自分の場合は英語で耐えて世界史と論文テストで突き抜けるという戦略でしたが、それがうまいことハマりました。

早稲田大学教育学部
→今年もめちゃくちゃ難しい問題でした。もう昔の簡単な教育は戻ってこないのか…。英語が終わった段階で不合格を確信していたのですが、なんか受かってましたね。相当運がよかったのでしょう。

早稲田大学政治経済学部
→だいぶ厳しい試験でした。長文問題は難易度こそ変わらないものの語数が昨年から1000語ほど増え、その量にやられましたね。マーク問題で3つミスをするというなかなかな失態を犯しています。そして一番衝撃を受けたのは英作文問題。詳しくは問題を見てほしいのですが、今年は大幅に形式が変わりめちゃくちゃ難しくなっていました。
試験後の感触としては合格可能性30%。共テ83点と二次の体感75点で、去年と最低点が変わらなければ可能性があるかなという感じでした。

早稲田大学社会科学部
→例年に比べれば易しかった印象です。最後の長文でゲーム理論に関する問題がありましたが、私実は政経の総合問題の対策としてゲーム理論の入門書を読んでいたんですね。まさかここで役に立つとは思いませんでした。まあ落ちたんですけど。

最後に

こう振り返ると、なかなか頑張った一年間だったかもしれません。特に英語に関しては、私文志望の私にとって最重要科目だったため、参考書の量も完成度も段違いでしたね。

私がここで協調したい重要事項は、基礎文法の復習、基礎的な構文解釈、音読です。この3つはぜひ実践していただきたいと思います。

国語、世界史、数学編はまた後々投稿します。それでは。


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