ネコ大特集～♪

　ダーウィンが来たという番組をみました。ネコ大特集ということで。動物番組も数多くありますが、可愛いとか面白いところばかりがクローズアップされて本質に迫る部分が少ないように思います。テレビでのムツさんの扱いもそうでしたけどね。ムツさんはそれでいい、って言ってましたけど。。ちょっと軽く見るつもりだったのですが、けっこうけっこう興味深い内容でした。今まで猫は単独行動で、子育ても母猫だけが行うものだと思われていましたが、この番組では父猫が子育てに参加するというびっくりな内容でした。ネコの世界にもイクメン時代が来ましたか。笑

　【単独行動？】トラのように完全な単独行動ではなく、ライオンのようなハーレムをつくるわけでもなく、「ゆるやかな群れ」を築いているのですね。集団とかコロニーという感じじゃないでしょうか。犬のような完全なヒエラルキーはなく、その場その場での力の強弱がモノをいうような感じでしたね。番組内でも父猫の気迫に他のオス猫が圧倒されていましたし、最も力のあるオス猫以外でもメス猫と結婚できたりしてましたからね。

【同期複妊娠】番組ではDNA鑑定をして父猫を特定していました。レアなケースなのかもしれませんが、一度の妊娠で複数の父犬の子を産む、「同期複妊娠」もネコの世界でもあるようですね。

【血の粛清】ライオンの子殺しは有名ですよね。根っこにあるのは近親交配を避けるためにあることだと思うのですが、メスに子供がいると新しいオスはその子を殺します。子育てがなくなったメスはホルモンバランスが逆転し、発情を迎え、新しいオスの子を宿すことができるようになる、というシステムですね。恐ろしいですけどよくできていますよね。やはりネコにもこのシステムがあるんですよね。ただ、先に書いたように同期複妊娠だったらどうするんでしょうね。おそらく関係なく殺すんでしょうね。。

【父猫が子育てに参加】これが一番びっくりしました。番組内でも言われていましたが、「父猫は多くの自分の遺伝子を残すため、複数のメスと結婚するようになる」と考えられてきましたが、必ずしもそうではないということですよね。父猫が他のオス猫から何度も母子を守り、助けていました。ちょっと感動ですよね。これもまた同期複妊娠だったら、、と思うのですが、これは一緒に守っちゃうと思います。鳥のカッコウのようにこっそり自分の遺伝子を残す輩がいるんだろうと思います。

【全部の猫がそうなのか？】これはこれでまた違ってくると思います。あの島に150頭いるというかなり特殊な環境での観察結果ですから、これがすべての猫に適用されるかというと否、ですよね。ただ猫の新たな一面を知ることができる貴重な場であることは間違いないでしょう。これからの彼らの研究結果をまた待ちたいと思います。