舞台チケットという商品を持った日
21歳の時、初めて舞台のチケットという商品を持ちました
これが僕のビジネスの始まりでした(当時は気付いていない)
舞台のチケットを買ってもらう為にお芝居を頑張るという認識でやっていた(商品を買って頂くという観点からのお話です)
僕が出演させて貰っていた舞台(演劇)のチケットは2000円~4000円でした
初舞台(芸歴3年目)で既に有名な芸能人が出演している映画よりも高かったです
交通費、時間、チケット代となると・・・(ライバルは映画だけじゃなく、飲み会や化粧品や服も)
買って頂くことがとても難しい事は簡単に想像して頂けるかと思います
出る舞台はいつも集客が課題でした(それ以外もありましたが)
演劇に限らずですが、必ずといって良いほど集客(売上)の課題はあるかと思います
どうにか観て頂こうと生のお芝居、緊張感と空気感、迫力、同じ場所で時間を全てを共有するといった楽しさ等、演劇の魅力を発信していました
この経験が今の僕にとても役立っています
チケットが売れないのはなぜか・・・
という疑問を持ったの2本目の舞台です
あ、芝居が下手だからか?うまくなったら売れる!!
そう思ってワークショップやレッスンに励みます
スキルアップや経験を積んで人としても成長を目指します(うまくなったかどうか、成長したかどうかが分かりにくい芸術の世界です)
そして、3本目、4本目と舞台に出演させてもらいます・・・
あれ?友達への舞台の案内メールに送っても返ってこなくなる事もありました(LINEがまだ浸透してなかったので既読かどうかすらもわかりません)
舞台に沢山立ってもチケットがどんどん売れなくなっていきます(これはもしかすると僕だけかもしれません)
あ、下手だからか・・・
と落ち込む日々でした
でも、オーディションには受かるようになり
テレビにも出演させてもらったり舞台のオファーを頂く機会が増えました
あれ?実力はついてるのかもしれない・・・
でも、舞台のチケットは売れない(一度でも観に来てくださった方や応援メッセージを下さる方には大感謝)
先輩方も苦労されている姿をみてきました
そこで、上手くなる=チケットが売れる
ではないのかも?という事に気付きました(絶望からの希望)
※もちろん上手い、いいお芝居をするという事が評判で沢山売っていた方もいたと思いますし、今もいると思いますので100%言い切れる事ではないです
お芝居やスキルを磨く活動(商品を良くする)
チケットを売る活動(集客・認知度・知名度アップ)
この二つの活動は別だという事(沢山出演して知名度をあげるという方法もあるので被る所もありますが)
商品を良くする必要があるし、プロモーション活動をする必要もある
(エンタメ、感性で活動していると分析が苦手、嫌い、うるさいと言われる事もあります。あ、なのでそう思っている方はこんな所まで読んで頂き、お時間取ってしまいすみません、感性だけで売れている人にとても嫉妬します。それぞれの生き方だと思います)
とてもハードルの高い事が求められるなと感じました
その事に気付いてから、
プロモーションとは何なのかと勉強をはじめました
ドラマの現場で俳優陣と話していると、計算高い人が多くて驚いた事も覚えています(その中の一人はおっとり系で今もドラマや映画に引っ張りだこ)
オーディションも計算で受かったと言ってました(余談)
舞台を観にいく理由もやる理由も人それぞれ・・・
ビジネス感が出ると引いてしまうモノでもあるから、本当はしたくない
しかもコロナ禍でさらに厳しい状況です
僕はこの事に気付いて、勉強して行動してからは
舞台を観に来て下さる方が増えました
今は演劇からは離れていますが、演劇には経営をしていても経営に役立つ要素が沢山あるなと感じながら過ごしています
※偉そうにすみません
演劇を見る人する人が増えればいいなと思っています
(あ、その為の行動をしています。ここだけの話)
今日もモノやサービスがどうすれば利用されるのかを勉強しています
最後まで読んで頂きありがとうございます
伊藤匡太
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