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【セルジオ越後、高校サッカー選手権を「私立高校だけの大会にしろ」に苦言】それをして本当に未来は明るいのか。

正月の風物詩の一つでもある、高校サッカー。

2020年、第98回(全国高等学校サッカー選手権大会)は、青森山田高校との激闘を制し、3-2で静岡学園高校が24年ぶり2回目の優勝を果たしました。

そんな高校生活の全てを懸けて闘う、この大会が終わった後に、辛口コメントで有名のセルジオ越後さんが以下のように語っていました。

彼が言いたいのは、大体こんなところです。

私立高校は、公立高校よりも環境が整っているから、有利でしょ。だから、全然平等じゃないし、もう一層の事、【私立高校だけの大会にしたら良いのに】そもそも、この時期に大会を行う事が良くないんじゃないの。です。

↑セルジオ越後さんの話は、一旦おいておいて…。笑

★ユース勢が1番環境が良く、レベルが高い!!

サッカーをされてる方は、ご存知だとは思いますが、サッカーのレベルや環境から言えば、この順番です!!

①Jリーグの下部組織
(例えば…横浜Fマリノスユース)18歳以下ですが、プロとほぼ同じ環境でサッカーができて、遠征費免除や練習場の環境も人工芝、更にトレーニングジムも充実。練習前後には、軽食なんかもあったりと、指導者含め、設備面では物申し分なく、1番プロになる手段としては、近い為、必然的に上手い人が集まります。
つまり、エリート集団のプロ予備軍です!

②私立高校
(今大会の決勝カードとなった、青森山田高・静岡学園高など…)
こちらも環境面では素晴らしく、人工芝で全寮制だったりもします!
更に特待生制度があり、一部の生徒は学費免除や寮費が無料などもあったりします。
(→J下部組織に入団できなかったり、高校サッカーがしたいからと集まって来たりします。)

③公立高校
(市立船橋高・国見高・野洲高など…)
一度は聞いた事がある名前かと思いますが、言わずと知れた古豪・強豪校ですね。
最近は、人工芝も増えてきたそうですが、それはほんの一部で、基本は土のグランド。
中には、野球部と半分ずつ使ってる高校なんかも沢山あると思います。

■てか、そんな詳しく説明するけど、そもそもお前誰だよ。

というツッコミが聞こえて来そうなので、簡単に経歴だけ説明すると…

1992年広島県出身で、6歳からサッカーを始め、廿日市FC(小学校)→サンフレッチェ広島U-15(中学の下部組織)の卒業後、ユース(高校)に上がれなかった為、広島県立広島観音高校(公立)に進学→その後、中京大学サッカー部に所属

高校時の主な成績は…
第88回高校サッカー選手権大会全国ベスト8
同年、高円宮杯第20回全日本ユースU-18サッカー選手権大会ベスト16
第89回高校サッカー選手権大会 県予選敗退
同年、高円宮杯第21回全日本ユースU-18サッカー選手権大会、全国大会出場も決勝トーナメントには上がらず…と言ったところです。

一応、頑張っているサッカー少年ではありました。笑

https://web.gekisaka.jp/news/amp/?75351-67467-fl

●話を戻しますが…

セルジオ越後さんが言っている通り、確かに環境面では、大きく差があると思います。

決して、平等ではないかもしれません。
きっと野球やバスケも同じでしょう!!

ただそんな事を理由で、高校サッカー選手権大会を私立高校だけでした場合…

■大会の価値が確実に下がりまくる

↑少々、お口が悪いですが…お許し下さい。笑
反省しています。
そして、セルジオ越後さんが嫌いという訳でもありません!

※実際、この大会には長い歴史があり、
第一回大会は、1917年に開催されているので、103年も続いているんですね。(今年98回大会)
-太平洋戦争などにより、中断も挟んでいます-

一応、公立と私立で優勝校を比べてみると
ざっとこんな感じです。

〜優勝校の割合〜
【65%公立・35%私立】

ここ8年は、私立の優勝が続いていますが、
大会トータルで見ると、公立の方が多い!!

高校の学校数比率で言えば、26%が私立なので昔の時代を考えると
まぁまぁ、当たり前の数字なんですが。
→なんなら、私立の優勝割合が多い‼︎

★何が言いたいかというと…!?

私立だけで開催すると、高校サッカー選手権のファンが圧倒的に減るということです。

少なからず、この大会は、103年も続いている訳ですから、恐らく今生きている方で、高校時代サッカーをしていた人は、必ず縁がある大会なんですね。(ユース所属は除きますが)
《今では、4000校以上が参加!》

例え、弱小チームであっても
この大会で1勝する為に。
強豪校だと、全国制覇する為に。
キツい練習を仲間と共に頑張ってきた。みたいな思い出を正月テレビで観ながら、思い出したり、近い人は、国立競技場に足を運んだりする訳です

それを私立高校だけにした方が、レベルが高いという、浅はかな理由で、大会をかえてしまったとしたら…《まさにナンセンスですね。》

◎きっと、運営側も変えるつもりは更々ないと思いますが…笑

▼集客が落ちると人気も落ちて、大会の価値が下がります。
すると、この大会を目指す人も少なくなり、悪循環ですよね。

・そして、1番の理由は、
“子供達の活躍の場やチャンスの場を奪うな!"

進学が迫っている、この時期に。との声も聞こえてきますが、進学が決まっていないからこそ、プロになる為に、この全国の晴れ舞台でチャンスを掴もうと、覚悟を決めて挑んでいるんです!!

勿論、私立に進学したいけど、家庭の環境的に難しかったり、住んでいる場所によっては、私立に通えなかったりもします。

たかがそんな理由で、プロの夢を諦めたり、昔からテレビで観ていた大舞台の場を奪うのはあまりに可哀想ですね。

大人なら、子供に夢を持たせたり
そのような場所を提供した方がずっとずっとカッコ良い!!

まぁ、セルジオ越後さんは、評論家みたいなものなので、それが仕事なのかもしれませんが…。

ただ全てを否定するわけではなく、レベルの高さを重視する大会は、別であります。
①J下部組織、②私立、③公立関係なく、①②③全部ごちゃ混ぜにして、No.1を決める大会ですね。
※高円宮杯 JFA U-18サッカープレミアリーグ
(旧高円宮杯第20回全日本ユースU-18サッカー選手権大会)
9年前から、リーグ戦になりましたが
ユース年代のNo.1を決める大会です。
この大会がレベルだけを見たら、1番高い大会なんじゃないんですかね!?

引用:ベースボール・マガジン社
タイトル写真/引用: サッカーキング

サッカーファンとしては、このように歴史の長い大会や子供たちの夢の場を無くさずに守り続けないといけないですね。

現在U-18以下の世代は、すぐ海外に行って挑戦するので、
→めちゃめちゃ良い事だと思います。

今後、日本サッカー(特に育成年代)が、どのように変わっていくのか分かりませんが、兎に角、楽しみです!!

長くなりましたが、
第一回目は、これで終わります。
もし良かったら、拡散してください!笑

PEACE!!

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