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独立起業の不安とお金


こちらは、いつか自分で事業をやってみようという方や、既に事業を行っている方向けに「経営とお金」という視点から、普段の生活や事業に役立ったり役立たなかったりするような「問い」について考えてみようというnoteです。

改めまして、一般社団法人コンセントの菅野です。銀行員、会社員を経て、現在は地域密着で法人・個人事業主向けの経理財務サポートを行っています。

それでは今回も、はじめていきたいと思います。


独立起業の不安とお金


突然ですが、「自分が一生涯で使うお金の合計金額」について考えたことはあるでしょうか。

例えば、家賃や住宅ローン、水道光熱費、食費、医療、保険、衣服、スマホやネット回線、車、趣味、子育てなど、一生でいくら支払うのか。

住む場所、結婚するかしないか、子どもの数、仕事や趣味などによって、その金額は様々になるかと思います。


話が変わって、独立起業するのに必要なのは、スキル、人脈、資金など、何がどのくらい揃えば十分なのでしょうか。また、独立起業の準備ができたと胸を張って言えるタイミングはどうやって判断すれば良いのでしょうか。

何事も始める前は不安が大きいと思いますが、特に、自分の人生や収入に直結する独立起業となると、なおさらです。

既に事業が軌道に乗って、事業拡大やスタッフ教育といった具体的な悩みや課題を抱えている方でも、改めて独立当初を思い出してみると、今とは違った質感の不安が大きかったのではないでしょうか。


そんな独立起業の不安を乗り越える手段として、スキルや人脈、資金を可能な限りたくさん準備すると思います。でも、何をどのくらい準備すれば、その不安を乗り越えられるのか。

この「何をどのくらい」に対する具体的な答えが見つからない、または腑に落ちないことが独立起業の不安に直結しているような気がします。


では、ちょっと視点を変えて、「不安の量はどのくらい?」の方に目を向けてみると、どうでしょうか。

不安にも色々あるかと思いますが、ここではお金で考えてみたいと思います。

お金という尺度で人生の損益分岐点、言い換えると「自分の人生には、いくら必要なのか?」ということについて考えてみると、不安の量を見える化することができます。

そして、この金額が分からない状態は、自分の人生の必要金額を「無限」と見積もっているのと同じなのかもしれません。もし人生で必要なお金が無限だとすると、その人はいくら稼ぐ必要があるでしょうか。

たとえ無意識的ではあっても、人生の合計支出について分からないとか、なるようになると考えているということは、自分の生涯支出は無限なので、収入の目標も無限だと宣言しているのと同じこと、なのかもしれません。

なんとなく「年収●●万円稼ぎたい!」といった、プラス部分から考えてしまいがちですか、実は「年間●●円の支出がありそうだから、同じくらい稼げば生きていける」のようなマイナス部分について最初に考えることで、収入などのプラス部分の最低目標は自動的に定まります。

これが、自分の人生の損益分岐点となります。

独立起業といったテーマに関わらず、はじめの一歩が難しいと感じている場合は、乗り越えるべき不安の量を想定していないことが実際の障壁となっている場合がほとんどな気がします。

仮でも良いので、いったん不安の量を見える化してみると、自ずと次にやれること、やりたいこと(または、やりたくないこと)が見えてきます。

試しに自分で人生の支出予想を書き出してみたり、お近くのFP(ファイナンシャルプランナー)の方と一緒に考えてみたりしてみると、意外な発見があるかもしれません。

ごあいさつ

最後までご覧頂きありがとうございます。

岩手県盛岡市を中心に地域密着で活動していますが、県内のみならず、ぜひ全国の都道府県の方々の「経営やお金」にまつわるお話も伺ってみたいと思っています。

また、事業をやってみようとお考えの方や、既に事業を行なっている方からのご感想、ご意見やご質問、「これについてどう思う?」といったお話についても、お気軽にご連絡ください。

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