飲食店の禁煙化_進みすぎだろ

飲食店の禁煙化、進みすぎだろ!

 こんにちは。アイコスユーザーのヨシザワです。今回は日に日に増える飲食店の禁煙化について書いていきます。

先日、喫煙者の友人と新宿で買い物をし、歩き疲れたのでカフェに入ろうとしましたが、さすがは新宿でした。土曜日の午後3時半は、どこのカフェも喫煙席・禁煙席ともに満席でした。仕方なくファミリーレストランでパフェでも食べようかと思ってこちらも数店舗渡り歩いたのですが、喫煙席があったはずファミリーレストランがすべての店舗で全面禁煙になっていたのです。

仕方なく私たちは金の蔵さんに入りました。(午後4時)

ふう・・・(アイコスのスイッチオン)

喫煙をするために午後4時から飲む気もなかったのにビールを注文し、乾杯。俺ら、何やってんだろうな・・・

近年健康増進のブームも背中を押し、禁煙の流れは街の至るところで見受けられます。数年前に行った渋谷宮益坂のおしゃれなバルでは、喫煙ブースがあったことをなぜか覚えています。まだ世の中が禁煙禁煙していなかったので、余計に記憶に残っているのだと思います。

ここ最近ではチェーン店をはじめとして喫煙ブースが設置され、それ以外の場所は全面禁煙というお店が増えてきました。

本年にオリンピックを控えた国際観光都市”TOKYO”は、吸わない人にも心地いい空間を提供すべく、また世界各国から来る旅行客のために、「クリーンな街」を全面にアピールしていくのだと思いました。

今まで喫煙可能だったお店が世の中の流れに合わせて禁煙にしていくときに、葛藤するオーナーも少なからずいたかと思います。ですが、私のような一消費者からすれば、なぜここまで加速度的に禁煙のお店が増えていったのか、何か理由があるのでは・・・?と思ったので調べてみました。

・2019年9月より飲食店の店頭表示を義務化

画像1

あっ、これ見たことあります。

・2020年4月から飲食店は原則屋内禁煙

”原則”とはまた含みがある言葉ですが、もう少し詳細を見ていくとここで、喫煙ブースの設置などの策が生きてくるようです。

なるほど・・・支援もあったのか!!

施策そのものは数年前のものになりますが、事実として残っているので、詳細を抜粋します。

1 補助対象
 多言語対応(例:ホームページ、メニュー等の外国語による表記)に取り組んでいる、または取り組もうとしており、外国人旅行者受入れに積極的な宿泊・飲食施設のうち、以下に該当する事業者

・東京都内の宿泊施設
・東京都内の飲食店で、中小企業者に該当する者

2 補助率・限度額
 補助対象経費の5分の4以内で、1施設につき300万円を限度とします。

3 補助対象経費
喫煙室の設置
エリア分煙
フロア分煙
 上記1~3の措置に必要な設備・備品購入費、改修整備費等

・・・納得です。

今年に控える東京オリンピック。ここ数年インバウンド旅行客は常に過去最高を更新し続けています。「食」という観光に欠かせない楽しみを旅行客に楽しんでもらうべく、日本語以外でのメニュー表記などを行っているお店に対し喫煙ブースの設置にかかわる費用を都が補填する助成金があったようです。

インバウンド対策(メニュー等の多言語対応)をすれば、世の中の「禁煙」の流れに、”分煙している飲食店”としてさらに乗ることができる。(しかも補助も出る!)

使わない手はないですよね。

また、従業員の受動喫煙防止→働きやすい環境づくりも大きく起因していることがわかってきました。ここ最近は、せっかく入社してくれた、もしくは既存のスタッフ・従業員をいかに守るかもオーナーの方々からすると放っておけないテーマとなってきました。

喫煙率も毎年低下しているようですし、吸わない人は気にも留めないと思いますが、たばこ1箱の価格も年々上昇しています。(それも10円とか20円とかずつ。喫煙者でさえ気づかないレベル。特に交通系ICカードでの支払いが多いのでなおさら値上げに気づきません。完全にやられています)

今後、ますます喫煙率は下がっていく見込みとされています。

少し脱線しますが、低所得者ほど喫煙率が高いというニュースも最近ありました。これを読んだときはさすがにへこみました。

飲食店の今後

どんどん喫煙者が減っていき、マイノリティとなっていく中で営業を続け、売上を求めていくには、吸わない人(マジョリティ)に合わせていくのは当然のことです。

「分煙していないからあの店は嫌だ」「分煙しているが仕切りが低いから禁煙席にいても匂いがつくのであの店は嫌だ」このような理由で店選びから除外されてしまうのは勿体ないと思いました。

ここ数年、交通系ICカードの普及により、ICでの決済が可能なお店が増えました。最近ではアプリでの決済が可能なお店も一気に増えました。世の中の流れは消費者と一番近くで関わる”サービス業”が最も敏感で、迅速な対応を求められているように感じます。

喫煙率の低下=非喫煙者の増加は、お店にとっても、あらゆる産業にとっても、もはや完全に無視できないものとなってきました。

お店を禁煙化をしたことで売り上げに影響があったか、というクックビズが行ったアンケートに対しても飲食店関係者125名の回答のうち60%が、売上に「特に変化はなかった」と回答。「売上増」は12%、「売上減」は28%という回答だったそうです。

オリンピック景気が終わっても、禁煙の流れは止まらないと思います。まさに今、インバウンド対策と分煙・禁煙化は同時に進めて損はない施策だと喫煙者の私でさえ考えます。

今後もますます増えていくであろう禁煙の飲食店。

そこにあえて全席喫煙でマイノリティではあるものの確かなニーズを取りに行くお店もあるでしょう。

ですが、今後もいろいろなお店に行きたいと思っている方(私もその一人)は禁煙を本格的に考えないといけないときが来たようです。

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