浦安市堀江のイカした魚屋「泉銀」にチャンジャと豚足を買いに行くという話。
ようやく秋の兆しが見えてきましたね(ってまだ暑いけど…)秋と言えば食欲の秋!みなさんは思い出の味ってありますか?僕はお酒のつまみ系が多いかな~。今日はひょんなことからその味にたどり着いたっていう…そんなお話です。
たまに思い出す味がある。今は無き浦安魚市場、の隣にお店を出していたキムチ屋さんのチャンジャ。日曜日の早朝に奥さんと魚を買いに行った締めに買って帰るブツ。一口食べれば昼間っから(朝から?)酒飲みモードに突入してしまう危険極まりないブツ。
その味を教えてくれたのが浦安市堀江の魚屋さん「泉銀」店主の森田釣竿さんだ。「あのオヤジのチャンジャ、ヤバいから!昼から飲んじゃうから!」って。
あの頃、泉銀は浦安魚市場に店を構えていた。魚を買うと(今もそうだが)この魚にはこの料理がいいよ!この刺身は江戸時代に辛子で食ってたんだよ!などとプチ情報がもらえて、それが楽しくて夫婦で顔を出していた。そんな中で出てきたチャンジャ話、買わないわけがない!
市場の場外に店を出すキムチ屋さん。決して上品とは言えないが、自分好みの味だった。帰ったらすぐに買った刺身とチャンジャでビールを飲む。ああ、日曜の昼間っから俺は…しかしウマいは正義!なんて言いながらもう一杯。なんでも鑑定団の再放送を見ながら寝落ちして気づいたら夕方なんてこともあった。
2019年に浦安魚市場は閉場し、それにともなってあのチャンジャの店にも行かなくなってしまった。泉銀は新天地として浦安市堀江を選んだ。
泉銀には移転してからもちょいちょい顔を出している。森田さんのアドバイス(時にムチャぶり?)に従って魚を捌いたり、イカの塩辛を作ったり、つくだ煮を作ったり…料理などしたことがない40後半のおじさんライフが充実するきっかけとなっている重要な店だ。
ある日たまたまあのチャンジャの話になった。あれ美味かったですよね~。親父さん元気ですかね?などと話をする。親父さんは亡くなってお店閉めたんだよね。そうか、あの味はもう食べられないのか、残念…。
そんな話をした数週間後、店に顔を出した私に森田さんが「今度チャンジャが入るよ、あの店の味!あと豚足もうまいよ!」おおおおおマジっすか!豚足は思い出の味じゃないけど好きなので絶対にゲットせねば。
仕入れた次の日に顔を出したがチャンジャも豚足も売り切れていた。何ということだ!ガッデム…。すぐ売り切れちゃったよ!ナパームデスだから!(爆速で売り切れるの意味)今度は電話で予約してよ!
次の週、しっかり取り置きをお願いして無事ゲット。チャンジャはピリ辛でで深いコクがあって…これこれ!酒が進むわぁ~。そして豚足。特製ダレにつけてガブリ…あれ?俺ってこんなに豚足好きだったのかと思うくらいむしゃぶりついている。その結果秒で無くなる。これはヤバいブツ!マスターピース!
それ以来なぜか魚屋さんでチャンジャと豚足を買う日々がスタートした。森田さんは他のお客さんに向かって「この人魚屋で魚買わないで豚足買ってるんですよ!」といじったりすることもあるが…ウマいんだから仕方ない。
思い出の味がまた食べれることは幸せだ。浦安の今と昔の味をつなぐ魚屋さん。次はどんな出会いがあるだろう。毎回ワクワクしちゃうんだよね。
あ、もちろん魚も買ってますから!魚食えコノヤロー!