2021/1/8金のP.S.故郷の大雪の知らせに”不思議と心地よい絶望感”に浸った記憶がよみがえるこの感じ。
P.S.
日本海側を中心に大寒波!私の故郷も大雪&吹雪のようです。
だけど、横浜市に住んでいるわたしの自宅の窓の外はカラリと青空。
ニュース映像と、家族からおくられてくる写真の様子でしか状況がわかりませんが、かつて生まれ育った場所、そして転勤先で過ごした場所もまた雪国だったので、どれほど過酷で億劫で不便かがよく分かります。
くーこの青空を見せてあげたい。
だけど、雪が降ると静かなんですよ。
夜中にフと目が覚めた時に、雪がふる気配がわかったりします。
音がないのに、どうしてか気配がするという、あの独特の感じ。
カーテンから外を覗いてみると、真夜中なのにすべてが真っ白に塗りこめられていて、街灯だけがポツンと。
現実なのに半分夢の中にいるような、母の本棚から借りて夢中で読んだ、「ナルニア国物語」の冒頭の世界のような感じがして、ひっそりドキドキしました。
(明日の朝なんて来ないんじゃないかな)
(この地域は、トウキョウとかオオサカとかオキナワとか、そうした場所とは分断されてるのでは)
とか、ぼんやり妄想して、不思議と心地よい絶望感に浸った記憶があります。
じっと耐え忍ぶことを強いられる時期が長い分、雪の世界でたまに見える青空の美しさとか、雪国でしか見られない神々しい景色とか、さっき書いたような独特の感覚をもつことができたりします。(そういえば)
思春期には窮屈で、だけど凍えて帰っても守られる「家」というオレンジ色の箱のありがたみとか、灯油ストーブのあのにおいがかすかにするベッドのなかで夜更かしして本を読んだこととか、いろんな思いでがあるな、と思います。
こんな風に、離れてみると懐かしんだり心配したりするものですね。
#東北で停電が起きているようで、この時期に相当きついなと心配です。早く復旧しますように。
広報室・のざわ
―闘うあなたの、コウホウ支援―
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