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【アビスパ福岡】2019年J2第2節vs.V・ファーレン長崎【マッチプレビュー】

みなさん、こんにちは。

明日に対戦を控えるV・ファーレン長崎との試合についてのプレビューを書いてみようと思います。

※このnoteは素人の素人のためのnoteですので、サッカーを楽しむ一つのエッセンスという形でお楽しみください。

なお、プレビューを書くのには時間と気力がかかるので今回から有料noteのさせていただきます。たったの150円で対戦相手の情報を確認できる上に、大学生にお小遣いを渡せるというお手頃価格に設定してみました。

もしご興味があればご購入ください。

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これ以降はご購入をしていただいた方のみがご覧になれるゾーンとなります。ご購入本当にありがとうございます。

今回は元々福岡でも絶大な人気を誇っていた亀川選手、そして中村北斗選手と2015年のアビスパ福岡の昇格を支えたゴールデンコンビが所属しているV・ファーレン長崎との一戦についての情報を書いていこうと思います。ちなみに、僕の応援し始めた時代にはいなかったのですが2007年に所属していた長谷川選手もいます。

まずはV・ファーレン長崎の直近の試合の結果から、

手倉森新監督の元、ホームで迎えた開幕戦は見事勝利をあげています。勝負を決める一撃を決めたのは、先ほどにも話題にあげた長谷川選手。

ダゾーンの週刊ベストゴールにも選ばれるほどの見事に抑えの利いたボレーシュートでした。

この試合をフルで観てみたところ、長崎の「強み」「弱み」がある程度分析できたので、それを下にまとめていきます。

【長崎のスタイル】

まずは強みと弱みを語る前に、長崎がどういったサッカーをしようとしているかを紹介してみたいと思います。あくまで僕の分析対象は「横浜FC」との試合時の長崎だったので、福岡を相手にするときには変わってくる所もあるとは思いますので、あくまで参考程度にどうぞ。

長崎の基本フォーメーションは4-4-2、これは福岡が琉球に対して挑んだフォーメーションと同じですね。去年までは3バックスタイルを主体として挑んでいたチームが手倉森監督の元で4バックスタイルへと変更したようです。3バックと4バックでは選手が対応する横幅の距離感が異なってくるので、細かい部分での難しさがあるというのが定説ですが、長崎はディフェンスラインと中盤の4-4でブロックを敷きながら守りを固めるというやり方でケアをしているようでした。

なので試合を観ている限りは長崎は相手にボールを持たせて、ボールを奪うとブロックの外で待機している韓国代表の経験を持つ背番号「9」のイジョンホ選手、そして誰もが知る元日本代表の「11」である玉田選手が縦に抜ける形でロングカウンターを狙うというサッカーを展開していました。つまりは、井原監督の率いていた福岡のように守備に重点を置いているようなチームであることが分かります。

井原監督のサッカーを観ているアビスパ福岡のファンとしては、「守備的なチームを作るのは構わないが、どうやって攻撃するの?」という疑問があると思います。ボールを奪う位置が必然的に低くなりがちになってしまうので、去年はドゥドゥ選手や石津選手が運んでくれたり、後ろからのつなぎに困ったときは輪湖選手が個人で打開したり、鈴木選手がロングボールで展開を変えたりといった、要するに「属・個人的」という形で打開を進めてきました。この長崎はどういったルートで攻撃を進めているのかを分析してみました。

(長崎の攻撃パターン)
・亀川選手のオーバーラップから左サイドを主体に攻撃に枚数をかける
・玉田選手とイジョンホ選手の裏のスペースへの長いボール
・プレーの中で玉田選手が一列下りてトップ下の位置に入り、バイタルエリアでボールを触りながらセンターハーフを関わらせる

このような形が長崎の攻撃パターンとなっているようです。特にボールを奪ってすぐの速攻のようなパターン(ポジティブ・トランディション)では、縦方向のパスをよく使用しており、長崎の守備をこじあけようと陣形を崩して攻撃をしてくる相手に対して、陣形が整わないうちに攻め切ろうという意図が見えます。

ボールを保持している時にはサイドハーフはサイドに張り付くような形ではなく、やや中央に絞る形でサイドバックを一列前に上げるような形でプレーをしていることが多かったので、あとでも説明するように強力なサイドバック陣を攻撃にも組み入れようとする意図が見られます。

このような説明で、まずは長崎が開幕戦の横浜FCとの試合の際に見せた戦い方を理解していただけたでしょうか。

【長崎の強み】

それでは長崎の強みの部分に触れていこうと思うのですが、守備の部分は非常に強固なものを誇っています。J2だとチームのゴールキーパーのレベルが失点数に比例するチームは少なくありませんが、まずはその強固な守備を誇る要である徳重選手

ビックセーブに選ばれていることがゴールキーパーの優劣をつけるとは言いませんが、それでもチームのピンチを明らかに救うようなパフォーマンスと安定感を見せてくれます。

※そんな徳重選手のエル・ゴラッソの選手名鑑に書いてある「最近の悩み」は「ガソリン代が高い」らしいです。

そんな余談はさておき、堅い守備を支えていた元日本代表の徳永選手も今年のターニングポイントとしてあげられているようです。去年までは3バックの一角としてプレーをしていたのですが、今年からは4バックへの転向を受け、右サイドバックとしてプレーをしています。

そのためもあってか去年まではなかった彼のシュートやクロスなどといったプレーが見られるようになりました。やはり、元はといっても代表だった選手の上手さは、福岡サポーターからすると山瀬選手駒野選手を知っているので分かりますよね。その経験値に裏付けられたプレーの判断はやはり他の選手との違いを感じます。何度も言うように中央で待ち構えているのも元代表クラスの選手たちですので、出来る限りその選手たちにシュートを打たせたくはありませんよね。

ちなみに、その中央で待ち構えるイジョンホ選手は身長は180センチとそこまで大柄ではないタイプであることから分かるように裏抜けであったり、ボールを足元に収めてからドリブルを多用するようなプレーヤーです。玉田選手と同様のプレースタイルを持っているのですが、玉田選手が一列下りる時は前線に張るというように縦関係を維持しながらバランス良くプレーをしています。

そして特に厄介な選手がもう一人。長崎がディフェンスラインから攻撃を組み立てていく際に素晴らしい活躍を見せてくれるのが、例によって亀川選手です。彼の良さである積極的なドリブルと上下運動は長崎のアタッキングサイドをほとんど左サイドに持って行くだけの力があります(長崎の攻撃は左サイドからが60%越えだった)。それから忘れられがちなのが、亀川選手は守備面でもハイボールの対応、1vs1の対応はJ2では上位に入るくらいの対応ができるのです。攻撃に特化しつつもサイドバックでも使えるという優れたプレーヤーなのが分かります。

クロスの精度は相変わらず高いものではないようですが、それでもグラウンダーとハイボールを使いこなせるようにはなっているようで、中央で待ちかませているのが元とはいえ代表クラスのストライカーたちです。チャンスを何度も作られてしまえばゴールを許してしまう可能性は格段に上がってしまいますので、この長崎の左サイド、つまりは福岡の右サイドが試合の展開を大きく左右するといえると考えています。

【長崎の弱み】

いままでは長崎を褒め称えるような事を言ってきたのですが、ここで長崎の弱みという部分に触れてみようと思います。それは、端的に言うと守備的に寄りすぎているあまりに脅威的な攻撃が少ないということです。もちろん、守備を固めるチームで脅威的な攻撃が少ないチームでも数少ないチャンスをしっかりと仕留めてくる試合もあります。

長崎にとっては開幕戦がそのような理想的な展開だったのだと思います。守備的なチームの生命線はセットプレーなのは間違いありませんからね、開幕戦でも結局試合を決めたのもフリーキックの流れからでした。

しかし、総合的に見ると横浜FCの方がよっぽどボールを保持し続け、長崎のゴールをこじ開けようとアイデアを出し、前線のイバを軸に一本のロングパスからでもチャンスを作り、ボールを保持している場面からでもサイドにも中央にも選択肢を残しながら創造的な攻撃を続けていました。結果的に横浜FCが負けているのですが、やっているサッカーでは横浜FCの方が圧倒的にプレーヤーとしても観客としても「勝てる」というイメージを持てているのではないかと思うような試合展開を見せていました。

攻撃面でも守備面でもボールの周りには横浜FCの選手の方が常に数的に有利を作ることができており、タヴァレス監督の手腕に僕自身も圧巻させられました。それでも勝敗がコロッと変わるのがサッカーの面白さなのですがね。

やはり攻撃へのルートが多くないのが長崎の弱点としてあげても間違いはないと思います。

【福岡とのかみ合わせ】

いままでに鳥栖とのTRM(トレーニングマッチ)に加えて、開幕戦の琉球戦と現地で試合を見てきた僕からすると、非常に面白い試合になることは間違いないのではないかと思っています。

なぜかというと両チームともに4-4-2というシンプルにして最も難しいフォーメーションを採用しているからです。このシステムは欠点も少なくパーフェクトであるといわれることがありますが、逆に局面ごとに選手の優劣で試合が決まってしまうと言われています。言われているだけでそのロジックはそこまで理解できていないのですが、このシステムを使うと局面ごとにかける枚数は均等になるのでピッチを幅広くカバーできるという意味だと現時点では仮の理解をしています。つまりは、選手の質の勝負となるということです。

それはさておき、福岡の琉球戦の時に見せてしまった欠点と呼ぶべき場所として前からボールを奪いに行こうとする時に中盤に大きなスペースを与えてしまうという所があります。サイドバックがオーバーラップしたときにサイドハーフがそのカバーリングに入るような動きなど、原則面は選手に浸透しているのかもしれませんが、マクロ的な視点で見たときのチームとしての弱点を修正するには少し時間を要するかもしれません。

その中盤のスペースを埋めるためには

・アンカーの位置に選手は配置する
・偽SBシステムを導入する(SBが中央に入って危険なエリアを潰す)
・前線でボールを奪いきる

最後のものは理想論ですが、これが出来ればそこのスペースのことなんて考えなくても良いのですがね。このあたりの修正をペッキア監督の采配に注目をしておいても面白いかもしれません。

攻撃面に関しては相手のアタッキングサードに侵入できる回数も多かったり、シュートまで辿り着いているあたりあとは運次第ということでしょう。ペッキア監督は人事を尽くしたと言っても良いはずで、去年も無秩序サッカーをここまで仕上げてくれたとさえ思います。

今年は我慢の年であるとはよく言われますが、あとは城後選手が前線のターゲットマンとしてどれだけ前を向けるかどれだけシュートを決められるかといった部分がやはりチームの勝敗に大きな影響を及ぼすと考えています。チームのバンディエラと心中とはよく言ったものです。長崎とのサイドの攻防、特に亀川選手のいる福岡からする右サイドは要警戒です。そして、4-4-2というシステムのかみ合わせになるので、サイドバックやセンターハーフがどれだけの運動量を持って試合に臨むことができるかで攻撃も守備もクオリティが変わってきます。

明日の試合は福岡の選手がどれだけゴールを決めることができるかが注目ということで、とにかくサポーターとしては結果に関わらず試合を楽しみましょう!


余談

わざわざここまでお読みいただいてありがとうございます。

皆様のご支援のおかげでツイッターの方でもフォローをしてくれる方が1,000人を越え、ここでの活動が自分の自信のすべてとなっています。現在は活動の幅をライジングゼファーフクオカや福岡Jアンクラスと広げていますが、すべてはサッカーに帰ってくるものだと思っています。

これから大学生の中でまだまだ面白い企画をいくつもしようと思っているので、もしよろしければこれからも応援よろしくお願いします。

こうやって支援してくださる方々の思いは僕の大事な行動の原動力です。これからも頑張ります!


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