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【サポーター論】戦術学が必要な3つの理由(ワケ):戦術学はサポーターを幸せにする?

今日のサポーター論では、最近では巷(ツイッター)をよく駆け巡っている戦術学について触れてみたいと思います。

戦術学というと、どんなイメージがあるかというと「難しそう」「指導者たちが語るもの」というイメージがありますが、サッカーサポーターの皆さんも、この戦術学をある程度勉強することによって、そのメリットを享受できるのです。

それを3つの理由の中にまとめてみましたので、紹介したいと思います。

1.プロセスを評価できる

これはどういうことかというと、「負け試合でも喜べる場合がある」という意味です。

サッカーサポーターは、戦術学を勉強してもお金をもらえる訳ではありませんので、飯の足しにもなりません。それでもなお、戦術を勉強する人たちがいるということは、何か理由があるはずです。

それを突き詰めていくと、この「負け試合でのショックを軽減できる場合がある」という所のメリットがあるのではないかと思います。もっと詳しく言えば、「プロセス(過程)を評価することで、結果の妥当性を持つ」ということですかね。

勝ち試合が喜べるのは当然ですが、せっかくお金を払って、貴重な時間を使ってみた試合が負け試合だったら少しだけショックですし、感情的な気持ちになってしまうことってよくありますよね。

ただ、戦術学を勉強することで、「なぜ負けたのか?」という原因をある程度追及することができます。

負ける原因には基本的には3種類あります。

①相手チームの力が上だった時(戦術的・戦力的)
②自分チームの選手の動きが悪くて負けた時
③100本打っても1本しか決まらないよなゴールが決まってしまった時

負けた原因を瞬時にこのどれかに当てハメることで、負けたときのショックを軽減することができるのです。

このケースで言うときは、③は完全に諦めパターンですね。突き詰めれば、ボールの供給元を潰せなかったり、シュートを打たせてしまうスペースを与えてしまった等の課題もありますが、ノーチャンスな失点を喰らったときは「仕方ない」で諦めてしまっても良いので、ショックは軽減できます。

そして、②のケースの場合は、しっかりと落ち込むべきです。サポーターの立場からだと、ピッチの選手たちがどう動いているかという所まで見ることができますが、それが選手たちの判断なのか、監督があえてそういった動きをさせているのかといった要因が含まれているはずですが、サポーターからすると知ったこっちゃありません。しっかりと現実と向き合い、補強案や監督解任案の話でお酒を飲みながら語らい会いましょう(ちなみに、僕は未成年なのでイメージで語っていますし、お酒に逃げたら全然現実と向き合ってないと思います)。

難しいのが①のケース、ここが分かれてくるところで、人によっては解釈が分かれたりしやすいところです。相手チームが上だったからこそ、それに見合う、より正しい戦術があったのではないかという話に発展していくので、それぞれの理想・好みの戦術論が展開されていく訳です。ただ、この場合でも負けてはいるものの、誰々が悪い、誰々が戦犯といったネガティブで非建設的な会議は、戦術学があることでなくなるのですね。

例えば、こうやって負けたけど、福岡の長所を活かすためには、こうやって戦えば良いのではないか、相手のここは弱点だから、そこにこういった特徴の選手を配置すればよいのではないか、イヤ違う俺はこう思うと話を進めることで、建設的でポジティブな話し合いに方向性を変えることも可能なのです。

ここで重要なのは、「戦術学は、負け試合から少しだけでもポジティブになることができる」ということです。

これの例を変えてみましょうか。

例えば、受験をする学生に例を変えていきましょう。

受験をする学生が合格すればそれはもう喜んで終わってしまえばよいのですが、不合格だった場合が問題である訳ですね。

不合格にしても、「全く勉強をしなかった上での不合格」と「死ぬほど勉強してA判定を貰っていたけど、前日に風邪を引いて試験を受けられなかった上での不合格」だと、まったくもって意味が変わってくると思います。

前者と後者では、結果は同じですが、過程の部分を見ると全く異なります。後者は人事を尽くしていますが、前者はそれを怠っています。サポーターは、こういった受験生を外から見ている目線となってくるので、前者だったら「おいおい!!なにしてんだよ!!」と怒るべきですし、後者だったら「仕方ない、切り替えていこう?な?」と慰めるべきなのです。

戦術学は、「受験生の結果が、なぜその結果になったのか?」を知ることができる学問であると考えると、プロセスを評価することによるメリットを少しは理解してもらえるのではないかと思います。

2.試合を観るのが楽しくなる

戦術学を少しだけかじりだして思うことが、試合を観戦するのがとても楽しくなりました。

それは、どういうことかというと、自分のチームの「長所」と「短所」、そして相手チームの「長所」と「短所」を、それぞれどのように活かし、どんな想定外なことがおき、それに対してどのように修正しているのかという部分に自然と目が行くようになるので、試合を観ていてもあっという間に終わってしまう時もあります。

自分ならこうしたな、このチームは相手の長所を消すのが上手いな、このチームはこの選手がキーマンだな、ということを考えながら試合を観ていると、ただ得点してワーと騒いでいるよりも、よっぽどニヤニヤと試合を見ることができます。

人それぞれ試合の見方があるかもしれませんが、やはり「1」でも言ったように、結果だけでなく、過程の部分に重きを置いてみてみると、負けても面白い試合だったと思うことができれば、貴重な時間を使って試合を観ている訳ですから負け試合からでも収穫を得ることができるのです。

まさに、戦術学はサポーターを幸せにしますね。

3.SNSでの発言に価値が生まれる

実は戦術学を学ぶことによって、自分の発言の価値が上がります。

まずはこちらを見てもらいたいです。

これは、僕がイングランド2部のアストンヴィラの試合を観ている時のツイートです。こんなツイートを誰が喜んでみるのかという気持ちもありますが、深夜なのでこんなツイートもしています。

こんなツイートの意味は、朝の4時からキックオフする試合を一緒に見ている人たちと繋がるためにしているのであって、情報量なんて完全に無視しています。

そして、こちらも見て欲しいです。

これは僕が新潟戦のマッチプレビューを書くためのメモみたいなツイートなのですが、新潟のビルドアップの部分、プレッシングの部分にクローズアップしているツイートです。

情報量が違いますね(笑)

どっちの方が、有益なツイートをしているかというと情報量の差から後者の方が価値があるように感じますよね。多分、戦術学にクローズアップした方が、ツイート単体の価値は上がります。ツイートの価値が上がることは、フォロワー増加の要因にもつながりますし、(ここ2か月で200人くらいフォロワー増えたのも、情報量を意識してツイートしだしてから)フォロワー数の多さは情報発信の信頼性、多くの人とのコネクションという部分からも人生にとって有益なことが多いです。

まとめると、「ツイートの価値の向上」は、「フォロワー増加」を招き、「フォロワー数」という指数は、「アカウントの信頼度の向上」につながります。こういったツイートができるのも、戦術学の賜物ではないでしょうか。

【戦術学の勉強の仕方】

最も手っ取り速いのが、ノートを持ってサッカーの試合を思いつくだけメモしてみるといいと思います。

その中で、選手の情報を載せた方が良い、スタメンを載せた方が良いといった自分なりのサッカーノートの構築ができるので面白いですよ。

また、そういった情報たちはしっかりとインターネットに載せていきましょう。間違っていても、方向性がおかしくても、みんなに見られるものを作るという意識がアウトプットの質を高めます。

質の高いアウトプットは、質の高いインプットを呼ぶので好循環じゃないですか。みんなに見られるものを作るなら、本を読んで最先端のトレンドを抑えておくべきだな、サッカーの基本の戦術を知っておいたほうが良いなといった方向に進んでいくのです。

さあ、いますぐノートを手にとってサッカーを見よう!

似たようなノートも投稿していますので、ぜひご覧ください。

【まとめ】

うんち!

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