せんちゃん、犬を飼う!(第8話)

4 犬をおうちにお迎えする前に用意するもの。
 犬をおうちにお迎えする前に必要なものを揃えておきましょう。
 まず、サークルです。サークルの大きさは、クレートとトイレを設置しても間に遊べるスペースのあるくらいの広さがあった方が良いです。狭いとトイレを覚えにくいです。

 犬は、寝床を汚したくないので、基本的にはクレートの中(ベッド)で排泄はしません。ですから、トイレとベッドが離れていた方が良いのです。ただし、ショップでの生活が長かった子犬さんの場合、すでに寝床に排泄をすることに慣れてしまっていることがあります。そういう子の場合は、時間ごとにトイレで排泄をする習慣をつけてあげる必要があります。

 サークルには天井がある方が良いです。活発な子の場合、一度でもサークルの柵を乗り越えてしまったら、柵を乗り越えれば外に出れると学習してしまうので、柵を越えようと努力をするようになります。天井があれば、柵を越えることを覚えませんので、柵を越える経験をする前に、天井はつけるようにしましょう。(犬種によります。)

 必ず用意して欲しいのが、クレート(キャリー)です。クレートの扉を外せるものを選んでください。扉を外した状態で、サークルに設置します。クレートの中にはフカフカのベッドを入れてあげてください。

 犬の祖先はオオカミで、オオカミは洞穴の中で生活します。だから犬は狭いところが落ち着きます。ソファや人のベッドの下などに入り込むことが多いのもそのためです。

 ただ、生後9週齢以降の子犬さんは、怖がりになっていて、それまでにクレートに入ることを知らない場合、クレートに入るのを嫌がるかもしれません。その場合は、ベッドだけをサークル内に入れ、クレートは別の機会に慣らす必要があります。(無理やりクレートに入れないようにしましょう。)

 これ以外に、当然ながらフード、フードボール、水入れ、トイレ、ペットシーツ、ブラシなどが要ります。

 水入れに関して、サークルに設置すると子犬さんが暴れて、お水をこぼしてしまうことが多いので、給水ボトルを勧められることが多いです。私もそうでした。が、給水ボトルは飲みづらく、子犬さんによっては、よほど喉が渇かないと給水ボトルから飲まないことがあります。そうなると膀胱炎になってしまうので、できたらボウルのような水入れを使ってください。もしくは、給水ボトルでも、水が溜まるタイプのものがありますので、そちらを使っていただければと思います。(つづく)

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