図書クラブ。

「え、本、好きなの?」

そんな会話のやりとりがあって、家が近所だから
本の貸し借りができたらいいねと言い合い、
自然発生的に図書クラブが誕生した。

わたしと大きな本棚を所有している友人とジュンちゃんの三人。
昨日は今年初で二回目のクラブ活動。

大きな本棚を持つ友人の本棚にはわたしの読んだことのない本が
それはもう数え切れないほど並んでいてそれを眺めるだけであがる。

お茶を入れてもらって身のない話に花を咲かせる。
あー楽しい。

友だち、いないなあ。
だいたい友だち、ほしくないし。

そう公言して生きてきた。
この歳になって友だち、たくさんほしいなあと思う。

胸の中にあるものをちょっとだけ思い切って吐き出すと
大したことだと思いこんでいたことが大したことではないと知る。

なーんだ。
みんな同じようなものなんだ。

吐き出した分だけ相手の胸の内も聞ける。
そんな本音のやりとりをするだけで心のおりがすっかり流れ去っている。

自分の悩みなんていつも小さいのだ。
それは声に出してこそ発見できるものだったんだ。

気がつけば
本の貸し借りするだけの相手だったはずのあの人が
友だちと呼ぶしかない存在になってしまっている。

今年はもっといろんなクラブに参加しよう。
新設?だな。どうやって?わかんない!


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