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『ひとりドライバーを握る夜』52才バツイチ女の、お気楽ひとり暮らし#15

息子が家を出て以来、いそいそと自宅の模様替えに凝っている。

今日は仕事がひと段落ついたところで、リビングの照明を新しくしようと、取り付け準備を始めた。

物置から取り出した古びた軍手と、100均で購入したてのドライバー。
私が最も不得意とする組み立てだ。

子どもの頃から、私は工作系は本当に下手くそだった。
小学校の貯金箱もゆがんでたし、中学校の木製の棚も引き出しが入らなかった。うまく動かないときは、まずは叩く。

何事も挑戦だ!!!

机の上にイスを立てて上がり、天井に手を伸ばしてシーリングライトを取り外す。ふぅ~なんとかできた。

そして新しいシーリングファン(扇風機みたいなのついてるやつ)を段ボールから取り出す。

説明書を見ると……げっ

天井に釘を打たないと、取りつけられないことが判明。

すぐさま工務店に電話するも、天井に下地を入れないといけないと言われて3秒で返品を決意。そこまで盛大に模様替えする気はない。

そして、購入者都合で返品ができないことも判明した。仕方ない。

そこで息子に「この照明いらん?」と写真を送ると、引っ越し前に迷って買うのをあきらめた照明だったらしく、すこぶる喜んでいた。一件落着。

さて、、、と、元の照明を戻そうとするも、どうやっても戻せない。
日が暮れ、小さな照明だけが灯った陰気なリビングが爆誕した。

52才バツイチ女が、暗がりのリビングでひとり飯…
いやだいやだいやだ

…ということで、仕方なく元ダンナを投入。
仕事の帰りに寄って取り付けてもらった。助かったー。こういうとき、円満離婚しておいて良かったと思う。

気を取り直して夕飯。

イワシの竜田揚げ。自分でつくるご飯が一番美味しい

私はお洒落な食事が作れない(作る気がない)。
アヒージョとか、生ハムとチーズを交互にはさんだり決してしない。

だから子ども達も、お洒落な食卓を家で見たことがない。
すまん。食べたかったら自分でつくってくれぃ。

あーー今日も良い日だった。


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