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日本的には当たり前の支配下復帰即1軍スタメン

こんばんなまらステ🧡🖤Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

「立岡復帰」の文言に正直驚いた。

立岡選手は熊本の強豪鎮西高校から福岡ソフトバンクホークスに指名されるも1軍出場は代走のみ、という状況のなか読賣ジャイアンツにトレード。

2015年には91試合に出場して打率.304の戦績を残し、この年のリードオフマンとしての記憶が強い。

以後は1.5軍選手という感じで目立った戦績は残せず、育成選手になったところまでは覚えてたけどこのまま巨人のスカウトにでもなるのかなと思っていたら。

早速1軍のスターティングメンバーにはなったけど、今日はノーヒット。

明日以降挽回できるかどーかはわからないけども、兎にも角にも表舞台に帰ってきた。

「復帰」には驚いたけど、「1軍昇格即スタメン」にはなんの驚きもなかったんだよね。

何故ならそれが日本社会というものだから。

欧米的な雇用、よくジョブ型雇用といわれているものは職務の難易度、責任に合わせて能力が適している人を採用していく。

厳しい実力社会だけども、まずはアルバイトから認められて上がっていく人も少なくない。

それに対して日本型の雇用、メンバーシップ型雇用と呼ばれるものは新卒というかたちで職務を決めないまま一括採用して、終身雇用を前提に徐々に育て上げていく。

メンバーシップ型雇用の問題点として一括採用に漏れた人は非正規雇用からなかなか抜け出せないことが挙げられる。

とくに1970〜1981年度生まれの就職氷河期と呼ばれた世代のうち新卒採用に漏れた人の多くは今でも非正規雇用。

初期の人はもう50代、後期の人でも40代半ばでしょ。本来なら役員や部長、課長クラスで企業の中枢を回しているような世代なのに、非正規雇用で貯蓄がない人がたくさんいて、もちろんこれが少子化にも繋がっている。

非正規雇用なので単純作業しかしてないのかというと、むしろ逆でかなり難易度の高い仕事を任されていたり、新卒エリートを指導している光景を取引先などで幾度となく見てきた。

担当者が非常に頭の回転が速くて、これは楽な案件かなぁと思ってなにかを提案しようとすると歯切れが悪い。

実は非正規雇用者で権限がなく、何にも決められない。

それで権限を持つ正社員に会ってみると話がまるで通ってないなんてことがままあったり。

非正規雇用者が正規雇用者の一部より優秀であったところで正規雇用に昇格することはほとんどない。

昇格するとしたら会社のなかでトップクラスに能力がある場合なんだよね。

これはNPBの支配下選手と育成選手でも同じようなことがいえる。

支配下選手は20代半ばくらいまでは結果出なくても大目に見てくれることが多く、ファームの試合を観ていると背番号3ケタの選手が活躍しているということがままある。

明らかに背番号2ケタの選手より野球上手いのだから支配下に入れてあげればいいのに、そーはならない。

支配下に昇格するとしたら、1軍スタメン(リリーフの場合は1軍勝ちパターン)で使えると判断したときであり、1軍ベンチ入り程度じゃ昇格させることはほとんどない。

1軍登録人数は29人でこのうち25人が1試合に出場できるけども、支配下登録は最大80人でどの球団も70人以上、つまり1軍の倍以上の選手を常に抱えている。

ある育成選手が支配下の下位選手程度の実力があったところで、支配下登録する必要なんてないわけ。

これに対してMLBは日本でいう支配下に該当するロスターは40人でこのうち25人(シーズン末は28人)がメジャー公式戦に出場する。

これ以外は全員マイナーリーガーで、レヴェルに応じて1Aから3Aのマイナーリーグに参加する。

これくらい少ないと負傷者なりレヴェルに満たない選手が出たとき、すぐに選手が足りなくなってしまうので、トレードもやるけど、マイナーリーガーとメジャー契約してどんどん補充していく。また、どこのチームとも契約していないフリーエージェント選手もいる。

40人ロスターの下位クラスの実力があるマイナーリーガーなら自チームのみならず他チームからもすぐに声がかかる。

NPBと違って完全に近い実力社会だといえるのに対し、NPBは階級社会ということになるのだろう。

プロスポーツティームの運営としてどっちがいいか悪いかというのはなんともいえない。

育成選手が不憫というより、支配下選手の下半分が優遇されているともいえるし。

本来なら育成選手制度を新設する際に支配下選手を半減すべきだったといえるけど、旧制度の上に新制度をくっつけたためにおかしくなっているといえる。

あと育成選手が囲い込みになっているのもおかしい。ドラフト指名から1年以内を除き、他球団に自由に移籍できるように変えてほしい。

それはそれとして、日本企業の雇用としては少なくとも能力のある非正規雇用者をなるべく早いうちに正規雇用に登用すべきだと思うよ。

これには色々制度的な闇もあるんだけども、それを乗り越えていく決断をしていかないと、もう代わりがどこにでもいる時代じゃなくなってるんだから。

それじゃあバイバイなまらステ🧡🖤厚沢部煮切でしたっ✨




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