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房総山中から考える交通権

こんばんナマステ💚Kyoskéこと暑寒煮切(あっさむにるぎり)だよっ⭐️

昨日の話の続きというか少し観点を変えて。

久留里線の廃止協議区間となった久留里ー上総亀山間、電車自体は8.5往復と意外に走っている。

ただ、朝晩はほぼ1時間間隔になるのに対して、久留里発が8:13を逃すと13:53までないという状況なのだけど。

これでは移動したい時に移動できる状況とはとてもいえない。

また並行する路線バスも、久留里線では東横田までしかない。ただ、馬来田には姉ヶ崎からの路線バスがある。

これに対して高速バスは久留里から上総亀山至近の亀山・藤林大橋バス停まで千葉駅発着のカピーナ号が1日に9往復、亀山・藤林大橋は通過するもののひと駅手前の上総松丘至近の松丘バス停までなら東京八重洲発着のアクシー号が15.5往復走っている。アクシー号は本当はもっとあるんだけど、特急・急行名目で停まらないものもある。

以前は渋谷・二子玉発着のシーバレー号というのもあったけど、現在はコロナで運休中なのと、一時再開アナウンスが流れたとき久留里線に関係する地域のバス停は今後停車しないという話もあったのでひとまず置いておく。

カピーナ号やアクシー号はあくまで千葉や東京へ行くためのバスであり、例えば久留里から亀山・藤林大橋まで乗ることはできない。

カピーナ号に限り、途中停留所から鴨川まで乗ることはできるため、世界的に評価の高い医療機関である亀田病院へ通う人もいる。

何故バスがそこに停まるのに自由な乗降を許さないのかというと、並行する他の交通機関との棲み分け。

クローズドドアというのだけど、発展途上国にはこの概念がないため都市間バスに乗ったはずなのに、数百メートル先のバス停で降りるおばちゃんがいて面食らうことがある。

最初はイラッとくるけど、段々みんなが幸せってこーゆーことなんだよね、っていう諦めもついてきて、人の観察が楽しくなってくる。

カピーナ号でいうとね、例えば千葉駅で乗車した人が蘇我駅で降りるのは流石にダメだろう。電車使え❗️としか言いようがない。

だけど、久留里発9:13のアクシー号亀田病院行きに乗って上総亀山へ行こうとした人を13:53のJRまで待ってください、というのはおかしいだろうと。

公共交通が事実上死んでるエリアで近所に行くことは許さず、遠く離れた千葉や東京になら行っていい、ってどうなのかと。

久留里線を廃止して、カピーナ号やアクシー号でフリー乗降が可能になるなら、その方がずっと幸せじゃん。

逆にJRはこれまで一体何を守ってきたんだろうと。

公共交通を守る責任とか言ってきたけど、本当は公共交通を彼らは阻害してきたんじゃないのか。

一番最悪なのは、JRが久留里から上総亀山まで代替バスを同じ本数だけ走らせる、とか言い出すこと。

ふざけるのも大概にしろよ、と。

住民の願いはJRの久留里以南完全撤退だよ。来年のダイヤ改正で亀山湖から出ていけ。

公共交通の空白地帯も日本中にたくさんあるけど、そうじゃなくこのような歪んだ地域もある。

整備新幹線による並行在来線の廃止や、甲府や飯田においてリニア駅に在来線の駅が造られないのも、流れとしては共通していて地域の足を無視している。

そんな遠くない将来、過疎地の交通はAIタクシーがすべて担い、そしてその先にあるのはひとり1台ずつ自動運転車を持つ未来だろう。

それによって交通権の議論が霧消することは確定しているけれど、それでもあと30年くらいは交通権と真剣に向き合う必要がある。

地域の人にとっていま何が最善か、ということを忘れてはいけない。

それじゃあバイバイナマステ💚暑寒煮切でしたっ✨


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