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パックツアーは中流階層のもの

こんばんなまらステ💙Kyoskéこと厚沢部煮切(あっさぶにるぎり)だべさっ✨

行政とJ●Bさんのしくじり案件。

「外国人富裕層は興味のある場所や体験を旅行会社に独自に用意させることも多く、あらかじめ内容が決まったツアーは、柔軟性がないと避けられた可能性があるという」

そこまで敗因がはっきり分析できてるならなんでやっちゃったんだ、という話。

決め球のフォークを投げればホームラン打たれるのわかってて投げた、みたいな感じだぞそれ。

パックツアーっていうのはさ、今はバックパッカーを中心とした個人旅行からすると遥かに高いもので、個人旅行好きからするとコスパが悪く嫌悪の対象になるものだけれど、本来は安く旅行するために生まれたものだった。

パックツアーの祖先は、各宗教の聖地への集団巡礼にある。日本でいえば富士講、伊勢講みたいなやつ。

大人数で行くことでディスカウントするわけよ。

近代旅行業の始まりは、1841年にトーマス=クックが当時庶民には高嶺の花だった汽車に団体で安く乗車できるようかけあって成功したこと。その後、ロンドン万博、パリ万博、アメリカ大陸旅行といったかたちで次第にその手法を拡大させていく。

そーやって海外旅行に増えていくと、顧客は庶民から富裕層に移っていくことになるけれども、それでも大人数で安く旅行できるための手段としてパックツアーがあることには変わりなかった。

400人以上を運ぶ巨大ジェット機ボーイング747が波及した1970年代から80年代において、どーしたって余る座席を旅行会社に安く売ることで、海外パックツアーが隆盛した。

ツアー一行がロンドンやパリ、ニューヨークなどに着くと「留学中の娘に会いたいのでツアーを抜けていいですか」という人が多発した。普通に航空券を買うより、ツアーの方が安かったからこーゆーことが起きた。

最初は添乗員とめちゃモメただろーけど、お金払ってくれるお客様は大切にしなきゃいけない、ということで、泊まらなかったホテルなどの代金は一切返さないし、離団している間に事故が起きても旅行会社は一切責任取らないし、帰りの飛行機に間に合わなくても知りませんけどいいですか❓、っていう書類に一筆書かせることで、離団を認めるようになる。

次第にこーゆー旅行会社向けの座席を個人にも売るようになって、これが昔はよく聞いた格安航空券ということになるけども、基本的に旅行会社で購入したり、ホテル付きのパックが多かったりするのはそのため。日本国内線に関しては今でもホテル付きパックというかたちでしか認めていない。

このように徐々に個人旅行の波が大きくなるにつれて、今ではパックツアーの方が圧倒的に高くなってしまった。

でもさ、それを使うのはある程度までの所得層なのね。クルーズ船はもう少し上になるけど。

本当の富裕層は型の決まったパックツアーなんてそもそも使わない。

そもそも富裕層がお金をかけるのは、自分だけのレアな体験。それについてはいくらでもお金を通すし、旅行会社も使う。

まず首都圏と栃木の山奥をヘリで結ぶということ自体は非常にいい。

でもそれは羽田でもいいし、東京の都心にも結構ヘリポートはある。そして栃木にしても奥日光だけでなく那須や尾瀬、鬼怒川と会津の間などにもある。

富裕層にハマるホテルは栃木にそういくつもないけれども、グランピングでもいいし、その場で豪華なテントを建てたりだっていい。一流のシェフやソムリエをその場に出張させたっていいだろう。

体験についてもいくつも用意する。金に糸目つけずにいろーんなもの用意したらいい。

そしてそうしたものをオーダーメイドで組み合わせていくようにしたらよかったのね。

9回の催行を予定していた、というのも意味不明。なんで富裕層が旅行会社の都合に合わせなきゃいけないんだよ。旅行会社が富裕層の都合に合わせろよ。

ただし、どんな忙しい富裕層でも黙らせるものもある。

それは伝統的な祭りなど。あるいは1年に1日とか数日とかしか観れない景色、自然現象、花など。

これが観たければ、あなたが都合つけなさい、としか言いようがない。

富裕層であればあるほど、自身が王になれても神になれないことを知っている。逆にいえばそこに神の領域を感じるなら、いくらでも出すし、どんな他用もキャンセルする。

J●Bさんには富裕層専門の会社とかティームがあって、そーゆー仕事をごまんとやっているはずなんだよ。H●SさんやK●Tさん、N●Aさんには知り得ない世界をたくさん知っているはずなんだよ。

そーゆー人材、チームと組んだら結果は違ったと思うけど、なんというか地域活性なんちゃらみたいな、つい先日までワクチン接種やGOTOトラベルをやっていたような人達に頼んじゃったんじゃないの。

そりゃあかんわ。

J●Bさんにつまんない金を流してしまって、識者が怒っているけれども、まあよくわかんないハコモノ建てたり、というわけではなく高い授業料だと思えばまだよかったのかなとは思う。

栃木県庁は変に縮こまることなく、朝日航洋をはじめとしたヘリコプター事業者と協議を重ね、J●Bさんのちゃんとしたチームと組めば、いつかいいものができると思うよ。

これでやめちゃったら、それこそ血税を中禅寺湖に沈めたも同然。

成功に至るまでにかけるコストは抑えるべきだけど、反省点は明確なんだからめげないでほしいな。

それじゃあバイバイなまらステ💙厚沢部煮切でしたっ✨


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