あれこれ覚えていられないアラフィフのわたしが始めた記憶の母艦ノートの話
「昔のことは思い出せるのに覚えなきゃいけないことがまったく覚えられない…、こんなこと今までなかったのに」
がっちりアラフィフど真ん中。昨年辺りから自分の身に起きていること、それが「記憶の未定着」。
その時点では覚えようとしてはいる。が、他のことに手を取られたり、誰かに話しかけられたりすると、それが消える。(何か覚えておかなくちゃいけないことがあったような…)という不安要素を残して消える。
不安要素だけが残るので、ずっと考えたり思い出そうとしたりするのだけれど、たいてい出てこない。いや、絶対あったはずと自分を追い込むようにしたとて出てこない。
その内、出てこないものは出てこないと考えたり思い出そうとしたりすることを諦めてしまう。
昔、夫がこういったとか嫌な気持ちになることをしたとか、子どもがこういった、こんなことをしたとか、そういうことは思い出せるのに、ついこの間、覚えておかなくちゃと思ったことを忘れてしまう。
これが老いというものなのか。
若かりし頃、そういう大人たちを見て(わたしは大丈夫、そんなふうにはならない)と思っていた。でも、やっぱりというか年相応というか、しっかり自分もその道を歩んでいる。
抗えない…、その一言に尽きる。
だがしかし、記憶が定着しない事実を加齢のせいだから仕方ないと思うのは違うような気がする。
抗えないと分かっているが、抗ってしまいたい自分もいる。
そこで、どうしたら記憶が定着するのかを考えてみた。昔、受験勉強をするわたしに先生はこう言った、「とにかく書きなさい」と。
そうか、「書く」。書けば覚えられるかもしれないと手帳に「覚えたい事柄」を書き込むようになった。
が、哀しいかな、書いたものを読み返すと
これ、なんについて書いたんだろう…
書き殴るように書いたメモ、後から読みかえすと意味不明。
あぁ、これも大人たちが呟いてたな…とまたしっかりとあの頃の大人の人たちと同じ言葉を発している。
悲嘆にくれながら書き殴ったメモを見つめていると自分のメモの取り方に特徴があることに気づいた。
覚えなきゃ!と焦る気持ちがそうさせているのだろうか。手帳の中で乱れ飛んでいる。たぶん、ぱっと開いたところにメモしているのだろう。それが自分のクセなんだと気づく。
決まったところにメモをする。これに取り組んでみることにした。
ところが、メモを取ろうとメモする場所を探しているうちにメモしたいことが頭から消えることが分かった。
これじゃダメだと小さなメモ帳を買い、1ページに1つの事柄と決めてメモするようにした。
が、見返すとき、どこに書いたかメモ帳のページをめくっているうちに何を探しているのかを忘れてしまうことに気づく。
これもだめか…。
ここで自分の特徴をもう一度分析してみることにした。
・覚えなくちゃと思ったらすぐに書かないと忘れてしまう
・ただメモするだけではどこに何が書いてあるのかを探しているうちに探しているものが何だったのかを忘れてしまう
・手当たり次第に書いてしまうので見返したとき意味不明
すぐに書かないと忘れる、手当たり次第に書いてしまうと意味不明、探しやすくしないと探す過程で探しているものが何かを忘れてしまう…
(大丈夫か、自分)
思ったときに場所を考えずにパッとメモれるもの。そして、メモった事柄をグルーピングすれば探し物が減る?
そうか、付箋だ!
最近使わなくなった(そういう職種じゃなくなったというのもあるが)アイデア出しでよく使ってた付箋。付箋にメモ→その日のうちに付箋に書いたものをグルーピング。それをまとめて貼っておけるようにすればいい?!
というわけで、付箋とルーズリーフ、ルーズリーフを閉じるファイルを購入。
普通のノートじゃなく、ルーズリーフを選んだのはページを入れ替えられるから。あとから順序入れ替えられたら安心してぺたぺた貼れそうだから(笑)
(気に入るノートが見つからなかったというのもあるけど)
とりあえずこれでやってみよう。経過はまたここに書くことにする。
(こうやって残しておけば「やらなきゃ」が持続するかも…と淡い期待)
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