可愛げのある生活がしたい

昨日、懐かしきチェーンメールの令和版がきた。
震度10の地震に注意という動画が来たら開くなよというもの。
ここ10年、大きな災害に悩まされ続けている我ら日本人にとっては簡単に見抜ける嘘ももしかしてと不安が煽られやすい内容だったと思う。
不幸の手紙やら好きな人と付き合えるだのそういった可愛らしい内容ではなかったあたり、この世の中からどんどんと余裕や健全が少なくなってきているのだと体感する。
しかもそのチェーンメールはLINEで回ってきた
。
グループライン経由で回ってる人が多いようだった。
メールやメル画からここまで進化したのかチェーンメール……

チェーンメールの可愛げのなさと悪質さは去ることながらTwitterで散見されたのが「震度10とか存在しないし笑」といった引っかかった人に対するドヤ顔のバッカじゃない？？？という中傷だ。
全然知らない人からのだ。
外から見れば、全然知らない人に突然わざわざ話しかけて上から目線の説法する酔っ払いのオッサンみたいな写り方であるが、当の本人は指摘してやった！という痛快な気分なんだと思うがなんとも厚顔だなあと感じる。
彼らはきっと茨城のきかぎか問題についてもとやかくいちいち指摘をして不幸を募らせているんだ。
恐らく周りに恵まれないとこういったことになるあたり本当に不幸の手紙なのかもしれないが、【回さないと】が【回すと】に進化した。

自分の知っている知識を振りかざすのは好きにして欲しいがそれで暴れ回っては全然意味が無いけどそういう人物たちにとって論破することがハッピーを感じる瞬間なんだと思う。
全然可愛くないな、

チェーンメールの被害についてはよく分からんが体感として回ってこようが特に害はないし（ウイルスとかそういう話はまた別問題）よくある振り込め詐欺のメール同様に楽しめないものなのかと思うし、色んな事柄の中でコロコロ表情が変わるほうが人間可愛いのだから楽しんでしまえばいいのになとさえ思う。
どうせくるもんはくるし目に入るもんは入るのだから、わざわざ不幸を振りまくなということだ。

自分の考えが正しい、知識を持っている方が正しいだけではやっていけないのが人間界だ。
むしろ100パーセントの正しさを常に唱える人間は孤立しがちであるし、正直息が詰まるから一緒にいても楽しくないのだ。
不人気、モテないのだ。

モラルとルールは別物だし、法律や憲法は守るべきものなのでそこはブレないが、所謂【自分ルール】については熱烈に守ることは相当センスがない。
論破問題しかり、行動や経験から得た知識もそうだ。

箸の持ち方問題やら奢り奢られ問題にデートでサイゼなど、生い立ちから来る【あたりまえ】を議論することなどかなり不毛だし意味が無い。

そもそもそんなことを話す前に、相手を見つけろ、相手を。

しかも大概こういうネタは主語がでかいだけで実際は発信した本人も選ぶ基準に含まれないことが多い。

たまたまあった相手がつまらなかった、失礼だった時に粗としてこういうのが出てくるだけなのだから。
所謂察してというやつだ。

何をするにも頭を使わなくて良くなってしまった現代で語彙が貧相になるのは当然なので、第三者はというより本人も本質を掴むのが難しい。

何でもかんでも悪意にとる、そんなTwitter民
ハイパー可愛くない。

チェーンメールに騙されてみんな注意だよ！とかサイゼのドリアうまー！2個食べる！とかご馳走になっちゃった！うれしい！楽しかったからご馳走しちゃった！すごい！とかそんなふうに生きている人の方が表情豊かで可愛いんだろうなと思う。

そんな人間に私はなりたい。