脳みそのシワが増える感じ

わかり切ったことやダラダラと経緯から話されるのが嫌いだ。
すかした感じで話されるのもだ。
悪い、生産性のない結果が見えているのに動くのも嫌いだ。

例えば、私がミノが好きだったとしよう。
明日焼肉に行かない?上ミノ好きだったよね。
これは簡潔でわかりやすい。

今度ご飯いこうって言ったじゃん?
そうだね
お腹空いた
そうだね
上ミノ俺も好き
そうなんだ、そりゃよかった
焼肉行きたいな
いけよ
明日焼肉に行かない?
結論から話せよ、となる。

というような会話が嫌いということだ。
なんなら今日暇?と聞かれるのも苦痛。
予定がなかったとしてそのようなものの訪ね方をするやつにさく時間はないし、1人でいることが全く苦痛じゃないので旅行でもなんでも1人で行けるからわざわざつまらん話し方をするような人間とつるみたくないのだ。

仕事のときもそうだけれど、シンプルに簡潔に話して欲しい。
結論→概要の順番で話してもらえればわからないところだけ質疑応答すればいいだけになる。
あんまり頭を使わなくて良いのだ。

どうもこの考え方は時代に沿っていないようで、ダラダラ喋る人間が割といる。
その度に【人の話の腰をおってはならん、我慢】と思うのと同時に脳みそがムズムズしてめちゃくちゃシワが増えている気がするのだ。
頭の体操とか言って指をクルクル回すやつで薬指をグルグルする時みたいに。

【暗黙の了解】【察して文化】【阿吽の呼吸】もろもろ物言わぬコミュニケーションに慣れていると、いざ感覚が違う人達と会話する時にこうなってしまう。
きっとここで結論から話せよ!!と怒りだしたら老害のはじまり。

散々歳はとりたくないといいながら、都合よく【もうアラサーだから】【年上だぞ】と上から目線になってはならない。
氷河期世代の私は団塊世代団塊ジュニア世代の理不尽に散々泣かされたでは無いか。

混雑しているところでも同じだ。
今日帰り道に駅のホームで電車を待っていたらわざわざ私の前を通過したかったのか私が1歩下がるまで退かず体当たりしてくる女性の通行人がいた。
物凄く迷惑そうに睨みをきかせて体当たりしてぶつかりながら通り過ぎていったのだ。
当然ハチャメチャにムカついたけれど、かわいそうになってしまった。

わざとその嫌味な行動をとることで時間は減るし、ストレスは溜まるはずだから。(きっと本人は何よこの女!私が通るんだから前を空けなさいよ!気が利かないわね!という気持ちなんだと思うけどそのマイナス感情を抱えるくらいならなんも考えず空いてるところを通ればムカッとしなくていいのに)
家に帰れば今私に睨みをきかせたシワに脅えてしこたま肌に水分と油分を塗り込んでいるだろうし、若さを失った女に対する世間の風はかなり冷たい。
職場でも家でも悲しい寂しい気持ちをしているんだろう。
シンプルにそのしかめっ面を今すぐ辞めてニコニコしてれば多少マシになるんじゃない?とは思うけど。

他人から与えられるムカッとする瞬間の中でちょっと脳みそのムズムズを感じればもしかしたらボケ防止にもなるかもしれないし、あんまり普段頭を使わないし、イライラをムズムズに変換して養分にしちゃおと思うくらいには図々しく、精神の余裕の器を広げられたのだから選択肢の少なかったなあなあの人生も悪くないっすね。

私は今日、焼肉を食べる。

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