「出来ないことにへそを曲げる」のは子供だけじゃない
15秒で分かる今日のポイント
●出来ないこと、分からないことにへそを曲げた娘の「リボン事件」
●「出来ないことを特定」して、「そこだけ補助をする」のが有効!
●夫との家事育児シェアがなかなか進まない場合にも同じく、夫の出来ないこと、分からないことを特定し、補助することが打開策かも!
■出来ないことを認めたがらないお年頃
うちの6歳の娘は、なかなか自分が出来ないことを認めたがりません!!
特に年長さんになってからその傾向が強くなり、自分が保育所の最高学年であるという自負から、「もう何でもできるもん」、「オトナと同じだもん!」という意識がとても強くて、
何か出来ないことを指摘したり、教えたりするとへそを曲げてしまうことも多くなりました。
これがオトナにとっては結構なストレスで!
つい2-3日前も、リボンの付いた服のリボンがうまく結べなくて、
私が「こうやってやるんだよ!教えてあげるから一緒にやってみよう!」と言うと、なかなか出来ないイライラから、
「もういい!やりたくない!教えてくれなくていい!」と...
「最初からできる人なんていない!何回も練習しなさい!」
「出来ないことをすぐに投げ出すな!」
なんて親として言いたくなり(言いましたけど...)、朝からついイライラしてしまいました。
■つまづいているところを特定すれば、物事はぐんとスムーズに!
そんな時にふと目に付いた子育て関連の記事がありました。その概要はこんな感じ。
子供が自分でやりたい!という気持ちを、親が「まだ早い!」「あなたにはまだムリよ!」などの言葉で止めてしまわないこと。
どれだけ時期尚早なことをしようとしていても、子供が「どこでつまづいているのか」をよく観察して、「つまづいているところだけ補助」してあげること。
なるほど!
そこで、娘がリボン結びのどこにつまずいているのか、観察してみることにしました。
すると「リボンを巻いた後、通す場所が分からなくてうまくできていない」ことが分かり、
「リボン結び練習機(なんて大そうなものではない)」を作りました!
娘が出来ているところまでは既にリボンを結んで固定しておいて、娘ができないリボンを通す部分だけを練習するものです。
すると娘は、「なんだこれ?」と早速トライ!すぐにできたので嬉しいのか、何度も何度もやってみて、「できたできた!」と大喜び。
あぁこういうことね、と実感したのでした。
■「分からないことをしたくない」「出来ないことを認めたくない」のはオトナも同じ
夫が家のことをあまりしてくれない、なかなか家事育児シェアが進まない、という話をよく聞きます。
これも、実は同じ原理かもしれません。さすがに夫はオトナなので、「出来ないことにへそを曲げる」なんてことはないかもしれませんが、
実はどこか「へそを曲げる」に近い現象が起きている可能性もあります。
「夫にして欲しいのに、夫がなかなか自発的にしてくれない家事・育児」があるなら、それについて一度、
夫がそのやり方について本当に分かっているかどうか、考えてみてもいいかもしれません。
例えば、「言わないと、ゴミ出しすらしてくれない!」という場合...
→ゴミを出す日をちゃんと把握しているのか
→ゴミ袋のありかが分かっているのか
→どこのゴミを集めなくてはいけないのか全部把握しているのか(洗面所のゴミとか、洗濯機のゴミとか細かいところまで)
→ゴミを出す場所を分かっているのか(燃えるゴミと燃えないゴミを出す場所が違ったりすることなど)
ゴミ1つ出すにも、理解していなくてはいけないことがこんなにあるわけです。
その家事がなかなか夫のものにならないとき、夫がどこでつまずいているのか特定したらスムーズかもしれません。
単にゴミを出す日を覚えていなくて、妻に言われたら出す、が習慣化しているだけかもしれませんよね。
それなら、家族のカレンダーに分かりやすく書くとか、「ゴミの日を記した紙、冷蔵庫に貼ってあるからね」と伝えるとか。
夫が「分かる」「自分でできる」ように補助してあげる。意外とそれくらいのことで解決するかもしれません。
育児についても同じ。
よく「妻じゃないと子供が寝ないから、寝かしつけは妻の仕事」みたいに考えている男性も少なくないなぁと思います。
これって妻にとっては結構な負担ですよね。たまには夫に寝かしつけてもらって、自分もゆっくりお風呂に浸かりたい!
「妻じゃないと寝ない」というのは言い訳で、結局「自分は寝かし方が分からない」「寝かすことが出来ない」、だからしたくない。
こんな場合も多いと思います。
まずはいつもどうやって寝かしつけているのか伝える、一定のやり方や習慣があるなら、それを伝える。そこからですよね。
「寝かしつけ」そのものを全部「できない!」としてしまうのではなくて、同じようにしてもらった結果、まだ難しいならどこが出来ないのか、難しいのかを特定してそこだけ補助する。
そんな風にすることで、「できた!」「できるじゃん!」を増やせば、それが成功体験となって夫の家事や育児の領域が広がることに繋がっていきます。
人は「分からない」「出来ない」ことは出来ればやりたくない生き物だけど、できること、得意なことは買ってでもしたい!と思う単純な生き物なので。
そんな「できること」「得意なこと」を増やしてあげることは、子供に対しても夫に対しても同じようにステキなことなんじゃないかな、なんて思うのです。
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