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子育ては「伝わること」より「伝えること」まででよし!とする

15秒で分かる今日のポイント
●口達者なのになかなかこちらの意図が伝わらない7歳の娘に感じるストレス
●まだ喋れない1歳9か月にも「伝える」ことを止めない夫にもらった子育てが楽になるヒント
●「伝わる」日を待ちながら「伝える」ことを続けることは、子育てにワクワクを運んでくれる!

我が家の7歳児(小1)は、何とも中途半端な時期でして。

口達者で色々言いたいことは言えるけれど、こちらが伝えたいことは理解できることもあれば理解できないことも多い。


例えば先日こんなことがありました。

学童の〇〇ちゃんがプリキュアが好きで、私がこの前おばあちゃんに買ってもらったプリキュアの水筒あげるって約束したんだ!

ん?それ、どうなん?

あなたは親切のつもりかもしれないけど、せっかく買ってくれたおばあちゃんの気持ちはどうなるの?

それに、あなたの水筒がなくなったら買うのは誰?ママかパパが買わなくちゃいけなくなるよね??


でも、娘としてみれば相手が喜ぶからいいんじゃない?という感じで、おばあちゃんの気持ちや親にかかる負担や労力を考えていないわけです。

私はそれについて根気よく伝えたつもりが、なかなか分かってもらえず、「キー―――――――!!!」となりました。

私「なんで分かんないのよ!!」

娘「だってママ、いつも誰かが喜ぶことをしてあげることはいいことだって言ってるじゃん!」


ついこちらは、分かってもらうことをゴールにしてしまう。だから、すごく疲れます…



■「赤ちゃんにも伝える」を普通にしている夫

そんなこんなな日々の中で先日、我が夫と息子のやり取りを見ていて気付いたことがありました。

息子は現在1歳9か月!まぁ好奇心旺盛で、棚の中を引っ掻き回したり、おもちゃを床に投げつけたりして大変です。

息子がいつも通りおもちゃを床に投げつけ、床に繰り返しおもちゃをたたきつけていた時、夫が…

「コラ!おもちゃを床に叩きつけたらダメ!おもちゃが壊れたらあそべなくなっちゃうよ!それに下の人もうるさくて迷惑するでしょ!」

それでも息子はやめないのですが、繰り返し伝えていました。

しつこく繰り返す夫に私は「まだ分からないでしょ。1歳なんだから」と言ったのですが、夫は…

「子供だからって子ども扱いしない!ダメなことはダメ。今は分からないとしても、伝えることが大事だろ」



■今は伝わらなくてもいい。「伝わる」日をワクワク待ちながら、「伝える」ことを繰り返す

それから夫とこれについて互いの意見を交換し、心から納得し、合意したこと、それは…

伝えるところまででよし!とする

子供だからって分からないと決めつけるのはよくない。子供でもどの年齢から分かるようになるかなんて誰も分からない。

きっとわかる瞬間は突然来るけど、それがいつなのかは親には分からない。

もしかして2歳のある日に分かるかもしれないし、5歳のある日に分かるかもしれない。

それは子供次第。

だから、とりあえず「赤ちゃんだから分からない」ではなくて「分からなくてもいいから伝えよう」と。

その「伝える」を繰り返していたらきっと突然「伝わった!」という時がきて、その時に「成長したなぁ」と心から喜べるから

だそうで(夫曰はく)。


それってなんだかワクワクするなぁと思ったのでした。

だって、昨日まで分からなかったけど、今日突然わかってくれた!となる瞬間、すごく楽しみじゃないですか?

あー嬉しい!また1つ成長したんだね!ってそんな瞬間に立ち会えるってやっぱり親としてはとても嬉しいはずなので。

だから、今は伝わらないとしても、「伝える」ところまでをゴールとしよう!と。



■7歳の娘には「考えるきっかけを与える」まででよし!とする

この話をしてから、7歳の娘と向き合うのもとても楽になりました。

娘に伝わらないことがもどかしくて、繰り返し同じことをしつこく説明し、「なんでまだ分からないの!!!???こんなに言ってるのに!!!」とイライラしていたけれど、

今はまだ分からないか。分かるようになる日が楽しみだ!

と、思えるようになったからです。

分からなくてもOK。とりあえず伝えるところまででOK。分かる日が来たら大いに喜ぼう!

そんな風に思ったら、しつこく言うこともなくなりました。

「おばあちゃんはあなたのために買った水筒を別の人にあげてしまったと知ったら悲しいと思うよ。それをちょっと考えてみて。あと、ママもあなたのためにまた新しい水筒を買わないといけない。それはママの迷惑にはならないかな?ちょっと考えてみて」

以上!!!みたいな。


子供の心は日々成長中。

今は分からなくても、ちょっと考えるきっかけを投げかけるだけでいい。

それに対する考えは言わせなくていいし、とりあえず伝えて問いかけるまででいい。


その「突然分かる日」が来るまで「待つ」って結構根気がいります。

子育てに必要なスキルの大半は「待つこと」「待てる力」なんじゃないかと近頃思います。今までの私に一番足りなかったもの。

これは子供ができなかったら育たなかったスキルだ!ありがたいと思おう!


そして、こういうことをきっかけに夫婦で互いの考えを話し合えたら。それはきっと夫婦としての成長にもつながります。

色々な課題やつまずきも、夫婦にとっては、結局互いをより深く理解するための「ヒント」をくれるもの、なのかもしれません。


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