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見せ算の観点から見るからあげ4の真実

M1もさや香の優勝で終わったことですし、
からあげの漫才を見ながら考察していきましょう。


至って普通な漫才のつかみから始まり、
唐揚げにいきなりレモンをかけるなという話題になります。

すると新山(イカれてる方、ネタによってはイカれてない)が声を荒らげて石井(イカれてない方、ネタによってはボケになる)に言います。

新山「それで言うたら僕からあげでもう一個あるんすよ腹立つ事」

石井「腹立つ事?」

新山「からあげ!」

新山「からあげ!」

新山「ひらがなで!」

新山「4やから!」

新山「5か?」

新山「3か?」

石井「?どゆこと?」

新山「4やん!」

新山「からあげ!」

新山「4やん!」

石井「からあげは4や」

新山「5か?」

石井「からあげやねんから4や」

新山「3か?」

石井「わかってるよどういうこと」

新山「4やん!」

石井「からあげやねんから4や」

新山「からあげ、4やん!!」

石井「4や、からあげやねんから4や」

新山「何そのハイハイ4ですよみたいなん」

新山「お前5やん」

石井「はぁ!?」

新山「からあげ!!!4!!!!こっから!!!!」

石井「かぁらぁあぁげぇやから4やん!」

新山「ちゃうもっと!」

新山「か!ら!あ!げ!!!4!!!!」

新山「もっと!!!!」

石井「か!ら!あ!げ!!!やから4やん!!!!

新山「は、はちやん!」

石井「なぁにがやねん!!」

新山「4と4で8やん!!」

ここで新山は足と手を指さして8だと言っている。
4と4で8というのは、石井が手と足でドンドンと叩きながら「からあげ」と言ったため、動きの回数を合計して8と言ったたのではないか。


〜中略〜

新山「もっと来い!もっと下から!!!」

中盤以降、新山は下から言わせることに固執するようになり、更に場所を変え、「ここで言えここで言え」と言う。

石井は「場所関係あんのか!?」と言っているが、これは間違いである。大切なのは場所そのものではなく気持ちの問題。石井が最初の立ち位置では4を出せないと悟った新山の機転であろう。

しかしここで石井は9を出してしまう。
もどかしそうな表情になる新山、暴れる石井。

もう一度場所を変えて再び再開する。

そこで新山は自分のお手本を見ろと言う。

お手本を見た後、石井がもう一度「からあげ4!!!!」と叫ぶが、これもお眼鏡に叶わなかった。
この二人の「からあげ4」の明確な違いは足にある。

新山は床から決して足を離さずに「からあげ4」をするが、石井は力任せに床に足を叩きつけて「からあげ4」をしている。

この違いが大切なのだろう。多分。

そして最終的に中央に戻ってきた二人。
そこで新山は石井を四つん這いにさせる。

四つん這いにさせることで床に足を叩きつけられないようにしたのだ。

しかし石井は足を叩きつけなくなったものの手をブンブンと振り続ける。
新山的にはこれもよくなかったようで、「手つけ、手つけ」と石井に言う。

そしてついに特訓が功を奏し、6が出た。上の写真の状態だ。
ここで新山はこう言っている。

「ちょっと減った。3減ったね」
つまり先程9を出して以来ずっと9だったのだ。
8⇨9⇨6と推移しているということになる。

しかしこの後問題のシーンになる。

この状態で5を出したのだ。
四つん這いでも6だったのに。

この理由が本当にわからない。
石井は足を叩きつけていたし新山の「からあげ4」とも異なる。なのに何故5なのか。数字の大小に差異はなく、4であることのみが重要なのだろうか。

石井を抱きしめる新山。
漫才史上最も感動的なシーンである。

「できるから!!!お前やったら!!!4出せる!!!!!」

「出したらこれ勝てんぞこの勝負!!!」

この勝負とはM1の敗者復活戦のことだろう。
まあ結局4出せなかったから負けたわけだが。

結局ラストの「からあげ4」で石井は13を出してしまい、息絶える。

新山にお姫様抱っこされる石井。

「きれいな顔してる_」

「死んでるように見えないでしょ…?」




……13?

なんで?
8の時とも5の時とも同じからあげ4だった。
なんで13なの?
何を足したの?
見せ算?見せ算の話?


※見せ算とはM1最終決戦でさや香が行ったネタ。
さや香というよりは新山が行ったネタというべきか。



一旦今までの経緯を整理しよう。

本来は 4
石井のからあげは 8⇨9⇨6⇨5⇨13

これを見せ算の観点から考えると、
新山の出した4と石井の出した8が出会い、
4は大きい8を見て怖くと逃げ出すので8。

そしてそれが9になったということは
8が9を恐れて逃げ出し、9になったということ。

そしてそこに6がくる。
すると生き別れの兄弟かと思って近づいたから11になる。

ここがミソです。6を5にするのは見せ算的に不可能。
しかし、11ならいける。1と1のコンビだから。
そしてそこに5がやってくると1と1は5がこわいから逃げ出して5が残る。

そこから13がどう生まれるのか。

もちろん100人の大軍がやってきます。

1見せ100の場合は1が17人倒したわけですが、
今回は5。5は1の5倍強いので17×5=85。
100人中85人を倒したわけです。
すると15人その場に残りますよね。

そのうちの一人が倒れている5の介抱にいくわけです。

1見せ100のときは1は17人しか倒してなかったので周りの数字も介抱することに賛成したでしょう。
しかし今回は85人倒しているやつです。

「そんなやつを助けるのか!?なら俺は抜ける!」

という数字も出てくることでしょう。
そこで6人が離脱してしまいます。

しかし残った9人+介抱された5は残るわけですね。
そして介抱してくれた数字と5は結婚します。

これで10になりましたね。
一応言っておくと見せ算では当然5も一人扱いです。
そして5と介抱した1の間に子供が生まれるわけですが、5は1の五倍強いので子供も五倍…生まれません。

子育ては夫婦の共同作業ですからね。
1と1の間に子供が一人生まれたということは、
5と1の間に生まれてくる子供の人数は当然三人です。

(1+1)÷2=1より、
(5+1)÷2=3となる

すると、10人に加えて3人の子供が加わって13になります。


謎が解けましたね。

「からあげ」は見せ算を履修していないとわからない非常に高度な漫才だったわけです。
ただ見せ算を履修するだけじゃダメですよ。
子供が生まれることも考慮しないとなので最低でも大学院レベルの見せ算力が必要になります。


疲れた。さようなら。

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