アイディア豊富な起業家の定点観測③

このシリーズを書こうと思ったきっかけは第一回目に記してあるのですが、簡単に言えば、「やろうと思ったことを決めて、試行錯誤はするものの、実現するためにあまりブレずに行動を起こしていく」するのが分かりやすい成功への道であるのですが、一方で、アイディア豊富でやりたいことが次から次へと出てくるのにうまくいく人も居るように感じていて、どんなプロセスを経るのか?と興味があるからです。

1回目

2回目

そして、その例として、ブログに記事書いても良いと快諾してくれた方がいたのも大きなきっかけです。最近、勤めていた会社を退職して、株式会社メディアインキュベートを立ち上げた浜崎正巳さんです。27歳だそうです。

1回目の時に「来年の3月末までに売上1億にしたい」と仰って、それを書いたのでちょっとした反響を呼びました。今回は3回目、その後どうなっているか話を聞きました。1カ月に1回位お会いしてます。

前に会った時から、色んな活動をされてました。現在の柱となっているビジネスを推進し、新しいビジネスアイディアを考えて、投資家候補の方と面談して、といった具合です。

「1億円はどうなった?」

「1億、今は違うみたいです。僕がやりたい方向に進むと、来年3月までに1億は難しそうです」

「え~っ!!!」

詳しく聞いてみると、旧来のメディアのデジタル化をサポートすることがしっくりくると分かってきたそうです。ウェブメディアを上流から下流まで(プロデュース、ディレクション、編集、取材、ライティング、営業等々)の経験をお持ちですが、元々は紙のメディアに関わっていたそうで、紙のメディア、頑張ってほしいという強い思いがあるようです。紙のメディア(新聞、雑誌、本など)が「紙で生き残る」という意味ではなくて、彼らの経験や知識やノウハウをデジタルもうまく活用して、伸びていってほしいということです。

「じゃあ、どうするの?」

「紙のメディアを応援することにつながるウェブメディアを作ります!」

「いつ?」

「早い方がいいですね。う~ん。。。5月中に!」

1億を稼ぐための事業を考えるのではなく、自分の基本に立ち返って、次のステップを踏むことにしたようです。とは言っても、1億を諦めたわけではなく、タイミングが来年3月ではなくて、紙メディアを応援する中でやっていきたいとのこと。

やりたいことが色々あっても、どんどん動いて考えるから、短期間で軌道修正して、向かう方向の本筋が見えてくるのが早いのかも、と感じました。

次に会った時にはどんなことをやっていて、考えているのか、とても楽しみです。

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