おでん
今日は帰ったら、おでんがある。揺るぎない安心感。特筆すべきは、うずら巻やもち巾着といった具は練り物屋さんで買ったシロモノだということ。スーパーの豆腐と豆腐屋さんの豆腐は別物だ。おでんの具も然り。
私は今、過去の私(昨晩寝る前におでんを仕込んだ)と未来の私(今晩おでんを食べる)を祝福している。
あ、思い出した。うちには銀杏がある。竹串もある。正直クソ面倒臭いが、銀杏串を作ろう。茶色いおでんの世界に、生命力すら感じさせる黄緑色を添えるために。
硬い殻を向いた銀杏が、茶色いシワシワの「はずれ」じゃありませんように。薄皮がきれいに剥けますように。今日の心配事はそれだけ。
湯気
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