Stay Home生活_毎日の洗濯

私の場合、3/30に在宅勤務が始まった。東京郊外に住み、都心のオフィスに1時間弱かけて通っていたが、これが不要になる。往復分、およそ2時間くらいを手に入れることになった。

一人暮らしの私はこの時間を、まずは家事に割り振る。天気によるけれど、基本的に毎日洗濯ができるようになった。しかも外干しができる。布団も干せる。午後になったら布団をしまう、雨が降りそうになれば洗濯物を取り込む、そういったことができる。二日に一度、夜に洗濯機を回し、部屋干しをしていた時と全然違う。一日分だから、広々と洗濯物を干せる。

何よりも素晴らしいのは、毎日洗いたてのバスタオルとパジャマに身を包めるということ。バスタオルもパジャマもかさばるので、これまで二日に一度しか洗い替えができなかった。でも、いくら乾いているとはいえ、昨晩使ったバスタオルは、洗いたてとは異なる。一日を終えて、至上の喜びである眠りにつく時、まっさらなパジャマに腕を通すと、喜びはひときわ増す。

さらに言うと、部屋干しの洗濯物は違う。お日様の光を浴びて、乾いた洗濯物はふわっとして、からっとして心地よい。

毎日洗濯できることが、こんなに満足感をもたらすものだったとは。今の状況では旅に出たり、都会で友人と食事をしたり、百貨店や美術館に行ったり、当たり前にできていたことができない。けれど「できるようになった」こともある。もちろん、前から毎日洗濯ができる人もいるし、家族や仕事の内容などにもよるだろう。そして医療やインフラを支えてくださる方がいてくれるからこそ、私の生活は成り立っている。当面、喫緊なミッションが与えられてはいない私はStay Homeで健やかに、心穏やかに毎日を味わおうと思う。

#stayhome #エッセイ