『3月のライオン』16巻 羽海野チカ
この巻は愛でしかない、と思った。私は羽海野チカさんの愛に「この世界はなんて計りしれない!!」と思った。
何も持っていないからこそ将棋に打ち込めた零くんに大事なものができていく。昔のマンガやドラマの定石であれば、何かを得るためには何かを犠牲にしなければならなくて、それが美学になっているものすらあったように思う。羽海野チカさんは、大切なものも手に入れていいんだよ、そして一緒に、精一杯考えて新しい強さを見つけていくんだよ、という世界を見せてくれる。
ひなちゃんの愛らしさも、零くんのひたむきさも、島田さんのかっこよさ、先生の優しさもたまらなくて、寝る前に読んだらとても幸せになった。
随所に食べ物への執着も端々に光る本作。零くんがひなちゃんに作るマーマレード入りのココアを私も作ってみましたよ。
『3月のライオン』16巻 羽海野チカ
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