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おめでたい、に溢れる日

年が明けあっという間に1週間ですね。 昨日1月7日は「人日の節句」でした。 七草粥は召し上がりましたか? 

私はと言いますと、 地元の呉服屋さんで毎年行われている 「上田・七草の会」という行事に お招きいただきました。 

37年も続く由緒ある新年会で 、今年は「新春の調べ」として 八重山民謡の演奏を ご依頼いただいたのです。 

おかげで今年は本格的な儀式による 特別なお粥をいただくことができました。 

お祝い用に整えられた「台所の七つ道具」で お囃子とともに七草をたたききざむのです。 

お囃子は「鳥追いの儀式」と呼ばれ 「唐土(中国)の鳥が日本に渡る前に追い払え」 という内容でした。 


ここでいう鳥は 作物を荒らす害鳥や 目に見えない疫病を指すと 言われているそうです。 

古代において疫神は 外界からやってくるものと 
思われていましたから、 様々な災いから日本を守るため 祈りを込めたのでしょう。 

完全に神事でした。 

お道具やお作法、どれを見ても うっとりしてしまいます。 (自分の出番そっちのけ笑) 日本の文化風習は本当に素敵ですね。

さて、私の方は八重山の古典民謡を献上してきました。

『鷲(ばす)ぬ鳥節』

綾羽(あやぱに)ば 生(ま)らしょうり
ぶぃる羽(ぱに)ば 産(すぃ)だしょうり

 正月(しょんがつぃ)ぬすぃとぅむでぃ
元日(ぐわんにつぃ)ぬ 朝ぱな

東(あがる)かい 飛(とぅ)ぶぃつぃけ
太陽(てぃだ)ばかめ 舞いつぃけ

歌意
綾織のように美しい羽をした鷲が生まれ、 元日の朝に太陽に向けて飛び立ちました 

この歌は新年はもちろん、物事のはじまりに必ず歌われる 大変おめでたい歌であり、 数ある歌の中でも特に大切に 歌い継がれれているものです。 

ここ数年のことを思うと 年始に大勢の前でこの歌を歌えたことが もう本当におめでたくて! 

さらには会場のお客さまの笑顔を見て、 私の胸にも明るい光が差し込みました。 

2020年以降、 誰もがそれぞれの場所、立場で 
我慢や辛抱を経験したことと思います。 それがようやく晴れてきた! と感じさせる初節句でした。 

さぁ、今年の十二支は卯です。 卯の正刻は午前6時、日の出の時間です。 いよいよ明るい時がやってきます。 

一方で、これまで見なくて済んだもの 、隠されたものにも日が当たります。 

良くも悪くも 隠れることはもうできません。 何があっても思いっきり自分を楽しむ 1年にしていきましょう♪ 

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