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塾や学校では教えてくれない早慶付属高校合格のロードマップ

センター試験が廃止になることで、大学付属高校の人気はここ数年で高まってきていますね。皆さんも「できるものなら行きたい」と願うはずです。大学受験をせずに早稲田大学や慶應大学に行ける。それだけでなく、3年間を自由に使えますね。しかし、多くの学生は「自分にはレベルが合っていないな・・・」と諦めてしまいます。それは非常に勿体ないです。高校受験が最も早慶に入りやすいと言われています。普通の子でも合格するチャンスはあります。そこで、今回は偏差値を20以上上げて早慶付属高校に合格した私の体験をもとに解説します。具体的には、1日に必要な勉強時間や合格するために準備するべきことなどを解説します。具体的な勉強方法は無料の記事の方で随時公開していくのでそちらと併せてご覧ください。筆者は早稲田実業高校と慶應義塾志木高等学校に合格をし、慶應義塾志木高等学校に進学をしました。ただ、1つ注意しておきたいのですが、どんなに遅くても中学2年生の4月からは対策を始めましょう。

早速結論なんですが、塾に入りましょう。これは早ければ早いほうがいいです。当たり前のことを言っているように思いますが、これは必須条件です。自分と同じ学年には独学で入学してきた人はいませんでした。また、塾の中でもおすすめは早稲田アカデミーです。早慶付属校あるあるなんですが、入学当初は早稲アカトークで盛り上がります(笑)つまり、早稲アカ出身の生徒がほとんどです。他にもSAPIXや臨海セミナーに通っていた生徒もいましたが8割くらいは早稲田アカデミー出身です。

以下が合格までに辿る道筋です。

1.早稲田アカデミーに入る(中学1年生4月)

2.Tクラスに入る(~中学2年生10月)

3. 必勝志望校判定模試に合格する(中学2年生3月)

4.必勝校志望校別コース(前期)に通う(中学3年生4月~7月)

5.夏期講習、夏期合宿(中学3年7~8月)

6.必勝志望校判定模試に合格する(中学3年生9月)

7.必勝志望校別コース(後期)に通う(中学3年生9月~2月)

8.冬期講習、正月特訓

9. 受験(中学三年生2月)

では、1つずつ詳しく見ていきましょう


1.早稲田アカデミーに入る(中学1年生4月)

クラスは主にT(特訓)クラスとR(レギュラー)クラスの2つに分けられています。Tが上のクラスです。まず、早稲田アカデミーに入塾すると最初はR(レギュラー)クラスになります。Tクラスに上がるには3か月に1回行われる「特訓選抜」という試験を受け、それに合格するとTクラスに入ることができます。なお、この特訓選抜はTクラスの生徒も受験します。もちろん、Tクラスの生徒でも合格の基準に達していなければRクラスに落ちてしまいます。毎回合格点は変わりますが、大体国数英の3教科で6割近く取れていれば合格することができます。中学2年生の4月までにTクラスに入れるようにしましょう。ここが1つ踏ん張りどころです。自分は友達含めて3人で先生にお願いをして、通常の授業の後に特訓選抜の対策授業をしてもらいました。結果、3人とも無事にTクラスに上がることができました。Tクラスに入るのは簡単ではないですが、対策をすればほとんどの人が合格できます。僕たち3人は2回ずつ特訓選抜に落ちていました(笑)そしてTクラスに入ったのが中学2年生の10月からでした。(これは比較的遅いほうです・・・)

ではなぜTクラスをめざすのか。理由は3つあって

1.良い先生から教わることが出来る

2.授業のレベルが上がる

3.周りから刺激をもらえる

特に授業のレベルが上がるというのが最大の理由です。Rクラスの授業では早慶レベルの問題には対応できません。また、良い先生から教わるのも重要です。TクラスのほうがRクラスよりも合格実績のある先生が指導しています。校舎によりますが、、TクラスとRクラスの先生が同じこともあります。それでも、授業のレベルは全然違います。また、Tクラスは早稲アカの「顔」なので待遇がいいです。Tクラスのほうが先生は熱心に指導してくれます。また、周りの生徒のレベルも上がると、自然とそれに追いつこうと必死になるので結果的に成績は上がります。

2.Tクラスに入る(~中学2年生10月)

晴れてTクラスに上がることができました。最初は自分よりも前からTクラスにいた人たちに圧倒されるでしょう。また、宿題の量もRクラスのときよりも多く、内容も難しいです。しかし、宿題さえしっかりこなしていれば特訓選抜でTクラスから落ちることはまずないので大丈夫です。Tクラスから落ちなければとりあえずオッケーです。自分自身部活で忙しかったので、宿題以外は勉強していませんでした。また、週に1日は友達と遊んでいました。(生き抜きも大事ですよ!)

3. 必勝志望校判定模試に合格する(中学2年生3月)

ここの模試に関しても自分は特に対策をせず、塾の宿題しかやっていない状態で臨みました。Tクラスの実力の生徒は基本合格します。この模試の結果によって4月からの必勝コースのクラスが決まります。コースは主に2つあって上から早慶必勝コースと難関必勝コースの2つがあります。その中でも上から順にα、β、γとクラス分けされますが、とりあえずここでは早慶必勝クラスを目指しましょう。

〇必勝コースって何?

必勝コースとは毎週日曜日に行われる授業のことを指します。授業は前期(4~7月)と後期(10~2月)に分けて行われます。授業時間は9時から19時くらいまでです。生徒は普段通っていない校舎で授業を受けます。ここでは様々な校舎の生徒が集まります。先生は全国の校舎から集められた指導経験豊富な人ばかりです。ここで行われる授業の質はかなり高いです。なかには、必勝コースの授業が早慶の合格に繋がったという人もいます。

4.必勝校志望校別コース(前期)に通う(中学3年生4月~7月)

さて、必勝志望校別コースの早慶必勝クラスに合格しました。ここでは毎週日曜日に授業が行われます。ただ、部活動の引退試合と日程が被っている場合はそちらを優先して構いません。前期の必勝コースでは部活を理由に欠席している人もいました。ここでは校舎とは別に必勝コースの宿題が課されます。この時期から1日の勉強時間が気になると思いますが、そこはまだ気にしなくても大丈夫です。宿題さえこなしていれば問題ないです。

5.夏期講習、夏期合宿(中学3年7~8月)

さて、夏休みに入りました。ここから、受験対策を本格的に始めていきます。また、9月に必勝志望校判定模試があるので、そこに向けた対策も行います。ほとんどの生徒は部活動を引退しているのでフルに夏休みを利用できます。Tクラスの生徒の勉強時間の目安を以下に示しておきます。基本は塾の自習室で勉強します。

7:00起床

9:00塾到着

9:30~12:30自習

12:00~13:00昼食

13:00~17:00自習

17:00~21:30授業(授業がない日は自習)

勉強時間:計11h

最初は「こんなに!?」と思うかもしれません。しかし、3日もすれば慣れます(笑)自習室にさえ行ってしまえばこっちのものです。僕自身もこんなに勉強するのは初めてでした。また、自習すること自体が初めてだったので最初は何をすればいいか困惑しました。何をすべきかは先生に相談しましょう。自分は数学が苦手だったので、「上位校への数学Advance」という教材を何週も回してました。(答えを暗記するくらいやりました)自習をしていくと、だんだん自分がなにをやるべきかわかってきます。次第に「どんなに時間があっても足りない!」と感じるようになります。そして「もっと自習したい」と思うようになります。何事もそうですが、やらされることよりも自分が自ら進んでやることのほうが何倍も成果が出ます。勉強も同じです。こうなれば無敵ですね。勝手に自習室に足が伸びるようになります。ところで、息抜きの方はしていたかというと実はしていました。自分は「家では絶対に勉強しない」と決めていました。22時くらいに帰宅してご飯とお風呂を済ませると大体23時くらいになりますが、寝るまでずっとYouTubeを見たり、ゲームをしたり、音楽を聴いたりしていました。家では完全に自由にしていたので勉強のことは一切考えなかったです。8月の中旬になると夏期合宿があります。5泊くらいの合宿で毎日12時間くらい勉強します。これに参加したから合格できるというわけではありませんが、夏以降の勉強のモチベーションになるので参加しましょう。

6.必勝志望校判定模試に合格する(中学3年生9月)

さて、夏休みの努力の成果を発揮するときですね。ここでも早慶必勝クラスに合格するようにしましょう。(αかβかは問いません)

7.必勝志望校別コース(後期)に通う(中学3年生9月~2月)

後期の必勝コースは前期とほとんど同じように授業が行われます。夏休みが終わり、学校が始まっても自習の時間は取るようにしましょう。平日と土曜日のスケジュールを下に示しておきます。また、この時期から必勝と併せて土曜特訓(通称土特)が始まります。参加は自由ですが、苦手科目がある人はこれも受けましょう。国数英の中から1つ選んで受講します。土特は午前中に授業が行われるので、終わり次第自習室に向かい、自習をしましょう。もちろん、昼食は挟んでくださいね。

7:00 起床

8:00~16:00学校

17:00~19:00自習室で自習

19:00~22:00授業(授業がない日はそのまま自習)

1:00就寝

授業が終わって帰宅したらそこから寝るまでは完全に自由時間です。(夏休みと同様です)

8.冬期講習、正月特訓

冬期講習は夏期講習と同様のスケジュールで勉強を進めていきます。自習では過去問の演習を中心に行います。正月特訓は朝から夜まで授業が行われます。なお、冬期講習は普段通っている校舎で授業が行われますが、正月特訓は必勝のクラスで授業が行われます。

9. 受験(中学三年生2月)

さて、いよいよ本番です。早慶付属は相性があるので、過去問をやってみて、合格できそうな高校を選びましょう。可能な限り、多くの高校を受けましょう。そのほうが合格率が上がるからです。受験日程は校舎の先生と相談して決めましょう。多くの生徒は立教新座高校や栄東高校を練習高校として受験します。練習校は必ず受けましょう。僕は栄東高校を受験しました。数学で大問1個分解き忘れたり、試験時間を勘違いして問題が解き終わらなかったりと散々でした(笑)結果的には合格しましたが、ここで失敗しておいてよかったと思います。ここで、しっかり反省をして本番は同じミスをしないように気を付けることが出来ました。場数をこなすのが大事ですね。また、かといって練習校を増やしすぎるのも良くないです。受験は思ったよりも体力を消費します。滑り止めや練習校による過密日程は避けましょう。(早慶高校の本命の受験はどうしても過密日程になってしまうのでそこは耐えましょう)

以上が合格までのロードマップなります。以下に自分自身の体験をもとにFAQのリストを作成いたしました。そちらも併せてご参照ください。

Q1.模試ではどれくらい偏差値があれば合格できますか?

Q2.早慶付属高校を目指すべき人はどんな人?

Q3.Tクラスの早慶合格率はどのくらい?

Q4.受験勉強は辛くなかったか

Q5.試験本番は緊張したか?


Q1.模試ではどれくらい偏差値があれば合格できますか?

Tクラスの生徒は様々な模試を受けます。それぞれ、合格に必要な偏差値の目安を示しておきます。

〇各模試の合格目安(偏差値)

アドバンス模試→50~60

駿台模試→50~60

早慶オープン模試→50~60

早慶ファイナル模試→50~60

以上を見てもらえればわかるように、最低でも50あれば大丈夫です。なお、これは高校の同級生や塾の友達の成績を参考にした値です。合計で50人以上の人からデータを取りました。母集団のレベルが高いのでこのあたりの模試では60取れたらかなり優秀な部類になります。(自分なんかは一時期40台になったこともありました(笑))模試の判定だと合格率50%くらいかそれよりも低い値で出ますが、悲観する必要はないです。模試はできないけど過去問はできるという人は結構多いです。先程も言いましたが、早慶付属は相性があります。すごく優秀な子が落ちて、逆に優秀じゃない子が受かるということもあり得ます。僕の高校の同級生で医学部に進学した子は慶應義塾高校は不合格でした。僕の学校から医学部に行くには学年で10番には入る必要があります。そんなとてつもなく優秀な彼でも落ちるんです。一方、僕の塾の友達で慶應義塾高校に合格した子がいるんですが、彼はTクラスの中で一番成績の低い子でした。このことからわかるように、模試の結果で一喜一憂しても仕方がないです。


Q2.早慶付属高校を目指すべき人はどんな人?

「勉強はできるけど内申点がとれない」という生徒は是非目指してください。まず、早慶付属高校は私立高校です。そのため内申点が合否を左右することは基本的にないです。内申点の取りやすさは学校によって違います。同級生には内申点19だった人もいました(笑)内申点がないと、公立高校の受験は厳しいです。自分はオール4しか取れなかったので、公立では実力相応の高校に行けないと思い、早慶を目指すことにしました。実際に入学してみると内申点が40を越えている生徒は少なかったです。また、内申点が低かった生徒の方が優秀であることは珍しくないです。


Q3.Tクラスの早慶合格率はどのくらい?

自分の校舎では9人中8人が早慶付属高校に合格しました。割合でいうと約89%です。落ちた1人の子に関して気になると思いますが、彼はみんなが自習をしているときに中学の同級生と遊んでいました。一言でいうと、サボってました。逆に言うと、サボりさえしなければ受かるということです。また、必勝コースのクラスによって大体の合格率がわかります。これは早稲田アカデミーの先生が言っていたデータですが早慶必勝クラスに関して言うと

早慶必勝αクラス→80%

早慶必勝β→50%

が合格率の目安だそうです。ただ、これはあくまでも目安なので実際はもう少し高いです。自分の校舎のTクラスは合格率89%でしたが、早慶αのクラスよりも合格率が高いですね。ここで、僕の校舎から合格した8人の必勝クラスの内訳を紹介します。早慶αが2人で早慶βが6人です。これを見たらわかるように、早慶βから比較的多くの生徒が合格しました。

Q4.受験勉強は辛くなかったか?

僕はほとんど辛くはなかったです。家では完全に自由だったからです。家では勉強のことは一切考えていませんでした。さすがに四六時中受験のことを考えていたら頭おかしくなりますね(笑)ONとOFFの切り替えがうまくできたのが良かったと思います。

Q5.試験本番は緊張したか?

早慶を受験する人はほとんどが早稲アカ生なので普段塾で受けていた模試と同じような感覚で受けることができました。(これも早稲アカの強みですね。)また、早慶のどこかに受かればいいというスタンスで、第一志望は特に決まっていませんでした。そのため、早慶高校の受験では毎回同じテンションで試験に臨みました。








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