LGBTQ:トランスジェンダー社員がトイレを使えるようになりました!
数か月前に、MTFのトランスジェンダー当事者の社員(Aさん)からメールが来ました。
「自分の職場のフロアにある女性トイレを使いたいんです。」
とのこと。
Aさんは、もともと男性として生まれて、数年前からホルモン注射なども受けて、今は会社の中で女性として働いていて、名前・服装も女性、結婚もしています。
会社の制度自体は、性別にかかわらず、LGBTQの当事者だったとしても何も違いはなく、結婚休暇や家賃補助や、すべての制度について同じように使えるようにしています。
ただ、Aさんは職場のフロアにある女性トイレが使えていない状況でした。
なぜなら、職場は自社ビルなのですが、貸しビルとして他社さんがたくさん入っているフロアだったからです。
Aさんの職場は、2016年からLGBTQのPRIDE指標で最高ランクのGOLD認定を取得していたのでLGBTQの取り組み・社員教育などはしていたのですが、同じフロアの他社さんに配慮して、今の運用にしていたようです。
でも実はAさんがカミングアウトしてから、ビル担当側が工事費用を出して1階に多目的トイレを作ってくれたのですが、それが少し当事者目線で作られたものでなかったので残念ながら使いづらかったようです。
このため話し合って、入居企業が入っていないフロア(Aさんの職場から2フロア下の階)の女性トイレを使えるようにしていました。
ただAさんにとっては毎回2フロア移動するのが不便だったので、今回の「自分の職場のフロアにある女性トイレを使いたい」という話になりました。(そりゃー不便ですよね。)
で結局、今週の月曜日から、とうとう使えるようになりました!
会社側、ビル担当、職場の上長なども想像以上に積極的に動いてくれて、念のため弁護士さんにも確認したり、ビルの中のサイネージで「LGBTQの取り組みを推進しています!」という周知を流したり、トイレにLGBTQの表示を追加したりしました。
加えて、LGBTQについてあまり詳しくないかもしれない、入居している他社の方々が驚かないよう、いろいろ調整もしてくれました。
本来のトイレが使えるようになって、Aさんもとても喜んでいました。良かったです!
LGBTQ施策の場合、実際の職場や状況にあわせて個別の対応にしているので、今回の改善が他の職場にも良い事例の1つになりそうです。社内でも周知していきます。
想いをもって、温かく施策を進めてくださった関係者のみなさん、本当にありがとうございました!!
Kyoko
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