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「葬儀社選び」後悔しないために⑥

家族間で要望を共有する【葬儀社に行く前に】

祭壇もどうするか、ご家族で話し合いましょう。
白木祭壇、花祭壇などあります。
ざっくりとイメージできると良いかと思います。
何度も繰り返し利用する白木の祭壇より、生の花で形を作る生花祭壇の方がお値段は高くなります。

余談ですが、日本で初めて生花祭壇は1967年に武道館での国葬を行った吉田茂首相。
花祭壇では同じ武道館で国葬を行った、安倍元首相の富士山をイメージした花祭壇が記憶に新しいのではないでしょうか?

故人が好きだった物を形で花祭壇に出来るので花祭壇を希望する方も多いです。

私が立ち会った葬儀でパステルカラーのお花が咲き誇り、お花で形取った風船が2つ、まるでふわふわ空に浮かんでいるような、その風船を持っている女の子と茶色のクマ。
足元にはひまわりの花畑。
まるでおとぎ話のなかから出てきた様な可愛らしい花祭壇がありました。
その可愛らしい花祭壇は自死した女子高校生の花祭壇でした。
お母様はお嬢様の苦しみに気づいて上げれなかったと、時折涙を見せていました。
花祭壇を一目見ただけでお嬢様が好きだったディズニーのキャラクターとお嬢様が一緒にいるように見え、「天国に行っても1人じゃないよ。」というメッセージが伝わってきました。

その葬儀の僧侶が到着して祭壇をチェックしました。
僧侶は花祭壇を見てすぐに「なんだこれは!」と声を荒げました。
葬儀担当者は背中を丸め、僧侶に耳打ちをして控室に誘導しました。
私は僧侶の荷物を持っていたので一緒の控室に…。
扉を閉めてすぐ「なんだあの祭壇は自殺か、あれは…!」と僧侶が言うではないですか!
その言葉を聞いて私は本当にびっくりして「この人は故人のことなど1ミリも思っていない。なんて冷たい人だろう。」と、心臓がドキドキして…お茶を出す手が震えました。

喪主様がこの会話を聞いたらどう思うでしょうか?
ご遺族の前では平気でもっともらしいことを言っておりましたが何も心に響きませんでした。
何回も顔をみている僧侶です。葬儀社と提携しているのでしょうね。
きっと、お金のためにお経をあげているのでしょう。

「葬式に坊主は要らない」と言ってる方もいます。
友人葬というものもあります。
僧侶でなく、亡くなった方をよく知っている一般の人が読経するのです。
故人のことを知らない僧侶より、読経は心がこもっているように聞こえます。
私の気のせいではなかったと思います。




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