野生の調べ
最近公開されたエレーヌ・グリモーのドキュメンタリーフィルムを見ました。日本ではその昔、10代の頃にシャンプーのCMに出たことがあると聞きましたが、私は残念ながら見たことがありません。子供の頃に100回以上読んだ中村紘子さんのご著書「チャイコフスキーコンクール」に、まだ17歳のフランス人コンテスタントとして登場するのですが、その描写を読んで「おませさん!!」とびっくりした記憶があります。
その後、フランスで活動しているのかと思っていたら、20代前半の時にどうやらアメリカに移住して狼の保護センターを設立したと聞きました。おませさんかと思っていたら、バケツから狼にエサの生肉を放り投げる野生的なピアニストになっていました。それでも確か2回ぐらいは、パリでパリ管と弾くのを聴くことができたかな。
聡明だけれどミステリアスな人。50歳を過ぎた頃だと思うけれど相変わらず美しいし、強烈なパーソナリティ。
「野生の調べ」はグリモーの最初の本のタイトル。
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